01 とにかく作るファイルサーバー ~NAS4FREE編 準備とLiveCDの作成
Post date: Aug 30, 2015 3:34:40 AM
前に、NAS4FREEでRaid1構成をする記事を書いたのですが、「ファイルサーバーって何なの?作って勉強したい!」との興味のある方のために少し書いておくことにしました。
前置き
この記事は、家庭でいろんな技術を楽しむことを前提に作成してあります。会社、団体内ではサーバの管理運営には厳しい条件が課せられています。必ず、管理者に相談して許可をもらったうえで実施してください。
と言いますか、初めての勉強は職場では絶対にしないで下さいね。それでは。。。
NAS4FREEは、FreeBSDを利用して構築されたサーバー専用のOSです。有名なFreeNAS OSからの分家にあたり、古いマシンでも動作可能、設定方法も比較的簡単で初心者向きと、とても簡単にファイルサーバーが作れる使いやすいOSです。FreeBSDと言う名前は初耳の方も多いかと思うのですが、Linux同様、UNIXの直系の子孫です。有名なところではApple社のMacOSも、FreeBSDをベースに利用して作られています。
実験に最低限必要なもの
- ネット回線(まぁ書くまでもないですが)
- 正しく設定されたLAN (ルータを使ってネットにつながっている場合はまず大丈夫!)
- CDが焼けるパソコン Windows7以上が簡単でしょう。
- CD-R 1枚
- 新品の・あるいは使わなくなったUSBメモリ(1GB以上位、内容は消えますし、Windowsでは使えなくなる。再度Windowsで使うにはフォーマットが必要。)
- 余っているノート又はデスクトップパソコンで、有線LANポートがあり、USBメモリから起動可能なもの。 (大抵の場合WindowsXP後期あたりの残り物でメモリー1GB以上のもの。 メモリ2GB以上有れば良いですね。また、有線LANポートは無線LAN対応なら必ずしも必要ではありませんが、ない場合初めての方にはすこし敷居が上がります。)
- 実験に使うだけなら以上でOK。さらにほんとにデータを蓄えようと思うなら、データ保存のための大きな容量の内蔵可能なHDD、USB外付けHDDなどが必要です。(内容が消えるどころか、その後Windowsで使うためには再フォーマットが必要になります。何のことかわからない方は今回の実験に挑戦される前にFAT32、EXT4、UTFとか色々なフォーマット形式とは何かを勉強しておきましょうね。
Nas4Free のLive CD(起動ディスク)の下調べ
最初に、使うパソコンのCPUを調べます。ここで、Core2Duo、CoreDuo などなら、64bit版Nas4Freeを、旧型Celeronとかなら32bit版を使います。(正しくはCPU-Zなどで調べるべきですが、わかんない時はまず64bit版を使ってみて動かなければ32bit版と言うことで。。。(無茶を言いますねぇ。)でも、パソコンがXP後期以降のものなら、大体64bitマシンです。)重要なのはCPU(CPUアーキテクチャ)が64bitか、32bitかということで、使っていたWindowsが64bit版か32bit版かと言うこととは全く関係ありません。ご注意を。
Nas4Free LiveCD 用isoファイルのダウンロード
- Nas4Free のホームページに行きます。http://www.nas4free.org/
- 最上部の緑色の「Download from sourceforge.org」をクリックして、sourceforge.org サイトに移動します。
- NAS4FREE 最新版のフォルダへのリンクをクリックします。(ARM版は違うので注意)
- さらに最新時間のバージョンのフォルダをクリックします。
- LiveCD用isoファイルをクリックしてダウンロードします。(sourceforgeで必要なファイルをダウンロードする仕方はクリックしてしばらく待つこと。ほかのリンクはクリックしないことが大切でしたね。)
- 例.現時点での最新版は、NAS4Free-x64-LiveCD-10.2.0.2.1810.iso (x86が32bit版、x64が64bit版です。)
- 解る方は、NAS4Free-x64-10.2.0.2.1810.checksum 等のチェック用のファイルもダウンロードします。ここでのチェックサムはSHA256 です。
- ダウンロードが終わりファイルのチェックが完了したら、CD-Rをドライブに入れ、今ダウンロードしたisoファイルを右クリック「ディスク イメージファイルの書込」をクリックして、LiveCDを作成します。(Windows純正の方法の場合)
以上で、NAS4FREE LiveCD が完成しました。
追記
パソコンが余ってないけど勉強したい方は Virtual Box やVMplayer などを利用して仮想マシンを作ればOKです。すこし、敷居はあがるのですが。。。
http://www.forest.impress.co.jp/library/software/virtualbox/ (窓の杜の解説)
1 >> 2)起動用USBメモリの作成へ続く