Post date: Oct 18, 2012 4:17:35 PM
以前からマルチメディアセンターというのが好きで、LiveCDのGeexBox1.0を試しにダウンロードしてうまく動かんな~とか実験してました。
GeexBoxとは、LiveCD (Linux )の一種で、マルチメディアセンタを簡単に構築できるというもの。
1.0のころは私の環境ではうまいこと動かんかったのですが、2.0になり3.0になってXBMCを取り入れて面白くなってきました。
※XBMCはXBox Multimedia Center を略したソフトの名前。ゲーム機のXBOXをマルチメディアセンタに変えて楽しもうというソフト。オープンソースで開発されている。
今度は相当完成度が上がってるかな!と期待して、またまた実験してみることにしました。
通常はダウンロードしたisoファイルを使ってLiveCDに焼くのですが、今回はUSBメモリから起動できるようにして、ちゃんと設定も記録するようにしてみます。
GeexBoxをUSBメモリに入れて起動しよう。
GeexBox OSは全部で100MB程度の容量しかありませんので、256MBのUSBメモリにすっぽり入ります。使わずに転がってる4GBのメモリがあったのでそれに入れてみます。(500円位で買ったやつ)
※OSの容量は英語のみだと数十MBちょい、日本語を入れるとやや大きくなります。
詳しい説明は www.geexbox.org に全部書いてあるんですが、英語なので一応こちらに概要を書いておきます。
(サイトお勧めの方法でUSBメモリにインストールすることとし、Windows上で作業します。)
用意するもの
1.空っぽのUSBメモリー (FAT32でformatしてあってOKです。つまりその辺で購入したUSBメモリで大丈夫)
2.GeexBoxのisoファイルをダウンロードします。
ダウンロードは以下のサイトから。 http://www.geexbox.org/download/
GeeXboX ISO for PC (Version 3.0 - 32bits) - Version 3.0 または64bit版。環境に合わせてお好きな方を。
3.USBメモリに各種Linuxをインストールするためのソフトを用意します。
ソフト名:UNetbootin (ライセンスGPL2.0 Linux、Windows、Mac OS 各対応版あり)
ダウンロードサイト http://unetbootin.sourceforge.net/ から一番上にならんでるWindows版をダウンロードして保存。ダウンロードはZIP形式でなく、exeです。保存後、ウィルチェック等ちゃんとしてくださいね。
インストール開始
3.でダウンロードしたunetbootin-windows-???.exe 等を起動。???はバージョン番号。執筆時は581
ディスクイメージから作成するようにチェックを入れ、参照のボタン[…]でisoファイルを指定、インストールするUSBドライブを指示してOKをクリック。
あとは少し待つだけで、起動用USBメモリが完成する。
Biosの変更
通常USBメモリから起動できるようにBios設定されていないと思うので、USBメモリを刺したまま再起動して各人必要に応じて適当に変更します。
起動時にF12で起動メニューが出る場合はそれで起動ディスクを毎回選択してやるのが簡単かな。
さて、これで起動すれば使えるのですが、残念ながらこの作り方では、もちろん英語。
起動後に設定変更して、日本語化できるのですが、このままでは設定を記憶させておくことができず、起動するたびにいちいち設定変更をしなくてはならない!
そこで簡単な変更を加えて設定を保存できるようにします。
USBメモリから起動したisolinuxが設定変更を保存できるようにする。
casper-rw ファイルを作成し、保存領域を確保する。(GeexBoxサイトのdocumentation にある作成法の解説 注:作業はLinux上で行うこと)
1.Linuxを起動する。(私の場合は愛用のlubuntuマシンでしました。)
2.端末を開いて、以下のコマンドを実行。(1GBの記憶領域を作る場合)
dd if=/dev/zero of=casper-rw bs=1M count=1024
(コマンドが完了するまでには、しばらく時間が必要。)
完了して、プロンプトが出たら、次のコマンドを実行。
mkfs.ext2 -F casper-rw
(注意)Linuxのコマンドは大文字と小文字を区別するので例のまま正確に打つこと。
完了すると、自分のlinuxマシンのホームフォルダに、casper-rw という1GBのファイルができている。
このファイルをUSBメモリの / (ルート)にコピーしてやると、設定を記憶させることができるようになる。
これで完成!起動させてみてうまく動くことを祈ろう。(^0^)
次回は簡単な日本語化をやってみます。最終的にこんな風にして実験完了とします。 とてもきれいですね。
日本語化完了画面
スキン変更可能
設定画面
補足:記憶領域が足りなくなったら
たとえば2Gの領域を追加したくなったら、上と同様にLinux上から、USBメモリを刺してマウント。
端末から、
cd マウントされたUSBメモリの場所
dd if=/dev/zero bs=1M count=2048 >> casper-rw
(コマンドが完了するまでには、しばらく時間が必要。)
resize2fs casper-rw
と実行してcasper-rw をサイズ拡張する。
最後に
全体的な手法は、ubuntuとかさまざまなLinuxの起動USBを作るときにも応用できるので便利です。
まぁ、今の多くのディストリは、起動用のUSBメモリを作る機能を持っているので使うことは少ないかもしれませんが。。。