LibreOfficeに画像を配置してもう少しましな編集を行いたいときには「外部ツールで編集」メニューを使おう
LibreOfficeでの操作
挿入した画像を右クリック → 外部ツールで編集
通常はここで既定のアプリが開く。既定のアプリをGimpに変えると今度はすべての画像がGimpで開いてしまうのでこれも不便!そこで小技を使うことにする。通常Windows10だとフォトが開くので(つまり既定のアプリが開く)その画像を右クリックしてさらに外部のプログラムへ送る。
フォトでの操作
画像上を右クリック → プログラムから開く → Gimp をクリックして選択し、[OK] これでGimpで開く。
Gimpで編集が終わったら
ファイル → ***で上書きエクスポート これでLibreOffice側の挿入した画像が変更される。(***はそれぞれの名前)
名前や画像の種類の変更は不可なので、元画像がjpgならGimpで透明部分を作成しても背景色に置き換わる。
元画像がpngならば透明部分は保持することが出来る。
今どきのデジカメの写真を挿入して、サイズを10cm程度にすると、オーバースペックな画像となり何枚も貼り付けていくうちにどんどん作業が重くなる。貼り付ける画像の解像度を調整して快適に作業をしたい。
LibreOfficeでの操作
配置した画像を右クリック → 圧縮
解像度を200~300 DPI程度に変更する → [OK]
LibreOfficeでの操作
配置した画像を右クリック → 圧縮
解像度を合わせるダイアログ上に、PNG圧縮(B)というラジオボタンにチェックを入れる → [OK]
こうすることでと配置した画像がjpg画像であってもデータ上pngに変換される。このまま1)の操作でGimpに読み込む。
Gimpでの操作
画像に透明部分を作りたいなら、レイヤー → 透明部分 → アルファチャンネルの追加 としておく。
画像編集が終わったら、***.pngで上書きエクスポートしておく。
メモ)これらの操作は、Gimpをあらかじめ立ち上げておくと素早く実行できる。PCの性能に余裕があれば、複数の画像の編集もいちいちGimpを終了しなくても可能。
メモ)PCの性能に余裕があれば、高解像度のままでGimpに渡し、編集が終わってから解像度を下げるほうが良い結果がでる場合もある。
元画像
PNG圧縮に変更
Gimpで作った透明部分やシャドーを反映している
古いイラストレーターしか持っていないので、現状の検証は出来ません。
LibreOfficeで作成したデータをPDFに変換してイラストレーターで読み込む。
CS5.1で検証した限りでは問題が発生する。(最新版のイラレでどうなっているのかは不明ですみません。)
以下に読込時の様子を示す。
デフォルトのPDF書き出し~PNG画像のマスクが反転している
PDF/A-1aでの書き出し 一見うまくいっているように見える
通常のPDFエクスポート
透明部分のマスクをうまく解釈できない。アウトライン化した文字はちゃんと読み込める。
PDF/A-1aでのエクスポート
透明部分にちょっとでもかぶっている所と、さらにそれに重なっているところ全てが画像に変換される。(そうすることで、透明部分を破棄する)
右の例だと、赤線の部分 イラスト、山、さらにその中の文字がピクセル画像に変換されている。その枠から外れている下側の文字はちゃんとアウトラインで読み込んでいる。
結論
イラレCS5.1に読み込む場合には、透明PNG画像を使わないか、最小限度の範囲で使うことが望ましい。さらに、少しでも透明部分を使ったPNG画像があるなら、PDF/A-1aで書き出す必要がある。その時には可能な限り高解像度で書き出すとよい結果が得られると思う。まぁあとPNGだけ、イラレ上で別に配置して合成するっていうのもありですけど、なんか違う気がする。。。
イラストレーターのように図形や文字をロックして動かなくすることが出来る。少し面倒だがマウスでドラッグするたびに別のものが動いてイライラするということはなくなる。
レイヤごとロックする
新しくレイヤを作ってそこに図形などを配置
配置後そのレイヤタグをダブルクリックしてロックにチェックを付ける。まとめてロックできる。レイヤは複数作って使い分けるときれいにまとめられる。
図形やテキストエリアごとにロックする(位置の保護)
オブジェクトを右クリック → 一度サイズ → 位置およびサイズタブの中の 保護:□位置にチェックを入れる。これでドラッグでは動かなくなる。
便利に使えるテクニック
二つ以上の図形等を選び、例えば中央揃えをすると、全部の部品が動く。このとき、それか一つを上記の位置で保護しておけば、その部品に対して整列する。
準備
ギャラリーへ図形を登録する
本来このモードは、複雑な図形の移動を非力なマシンで遅延なく行うために利用すると便利だが、ギャラリーへの追加にも使える。
ギャラリーから図形を配置する
一部を切り取る(図形の中に画像を取り込む)
図形の中に写真等画像を取り込む方法を勉強する。まず、写真を挿入する。写真の上に図形(楕円でも矢印でも何でもよい。)を作成して置く。
図形を右クリックして、位置とサイズから、縦横比を写真と同じにする。下側写真・上側図形となるように配置して、両方を選択し、シェイプ → 一部を切り取る。
こうすることで、写真は図形の中に縮小されて取り込まれる。(塗に使われる。)この時、図形の形は保持される。
ドロップする(図形の上に写真をドラッグ&ドロップして配置する)
まず、写真と同じ縦横比の図形を用意する。次にその図形を選択して、その上にエクスプローラーなどの外部ソフトから写真をドラッグ&ドロップする。
こうすることで、写真を図形と同じサイズ(図形の縦横比が違えば写真の縦横比が変更される。)で置換してくれる。当然置換であるので元の図形は破棄されるし、写真はサイズのみが維持されて四角形になる。下に2つの違いを図で示す。左二つが一部を切り取る手法を使ったビフォーアフター。右二つがドラッグ&ドロップを使ったビフォーアフターになる。目的に応じて使い分けるとよいのが分かる。
二つのオブジェクトを選んで一部を切り取る
切り取った結果塗りつぶされる。ちゃんと形が反映される。
図形を選択しておいてその上にエクスプローラーから写真をドラッグ
図形は縦横の長さのみが反映され、写真に置き換えられる。。