Post date: Dec 24, 2012 11:03:16 PM
Chrome OSはGoogleが進めているプロジェクト。知名度・ユーザーともに現時点では非常に少ないと思われます。
その特徴は、とにかくChromeブラウザだけですべてを行おうというもの。インターネットに接続出来ることが前提で、Googleのサービスをネット上で利用するために作られたものと考えればよいでしょう。
ChromeOSを搭載した専用パソコン Chrome Bookも安価に(1万円台~2万円台)発売されています。
狙いとしては、ライトに使う3台目のパソコンと言う感じです。ブラウザだけで使うわけですから当然利用範囲は限られたものになります。(ライトユーズではそれで十分だったりもしますが。)
さて、Chrome OSはオープンなOSではないのですが、我々はそのオープンソース版のChromium OSをダウンロードして利用することが出来ます。
Chrome OSは専用パソコンに組み込んで(ChromeBookなど)出荷される一方、オープンソース版のChromium OSは普通のノートパソコンで動くように作ってあってUSBメモリからも起動できます。このたび実験で起動用USBメモリを作って見たのですが、使ってみると意外に便利!! 非常に役に立ったのでメモしておきます。
● 起動用USBメモリを作成します。作成はubuntu上で行うのが最も簡単!
ChromiumOSは以下のサイトで配布されています。新しいビルドがどんどん作られてますので、最新のものを使いましょう。
もちろんChromeOS-Vanilla-何とかかんとか.img は解凍したイメージファイル名ですし、/dev/sdXは自分のUSBメモリのデバイスファイル名です。
デバイスファイル名は次のようにして調べられる。
端末から、
sudo parted -l
を実行。
モデルを確認して、ディスクと言う部分にデバイスファイル名が書いてある。
例.
モデル:I-O DATA USB Flash Disk (scsi)
ディスク /dev/sdb: みたいな感じ
この場合は /dev/sdb と言うことになる。(これになる場合が多いかな。)
使用感
実験機CF-R6はCore2Duo 1.1GHZ メモリ1.5GBのマシン。通常はWindows7を入れて使っています。
本体が低温やけどしそうに熱くなるし、非力のため起動もかなり遅いのですが、ChromeOSで利用すると、起動は約30~40秒くらい、バッテリーの持ちもずいぶんよくなるし、あんまり熱くもなりません。使い終わったら蓋をパタンと閉めるだけで使い勝手が相当良いです。
仕事の時にはUSBメモリを抜いて再起動すれば良いだけなので、とりたてて支障もありません。
まぁマイナス面は、chromeのFlash対応が。。。位なものでしょうか。
作ったUSBメモリはLet’s note CF-R6に刺したまま状態になってます。つくづく自分は外でブラウザしか使わないんだなと思ってみたり。
前は、ipadとかandroid スマホ・タブレットとか使っていたのですが、どうも自分にはこれの方が向いてるような気がします。
最後に~実験用のビルドなので不具合もあります。
Chrome OS は専用のパソコンに組み込んでChromeBookとして販売される性質上、この実験ビルドはすべてのパソコンで動くわけではありません。ドライバも限られたものしか入っていません。あくまで実証実験でChromeOSを体験すると考える方が良いでしょう。
今回使用しているCF-R6でいうと、無線LANは利用できますが、タッチパッドは動きません。マウスをさして操作しています。
同作者がLimeというバージョンも公開しておられます。こちらは、OSのビルドは少し古いですが、ドライバは結構入っている実験用のビルドなので、動かない場合はそちらを試してみる手もあります。
CF-R6はLimeではちゃんとパッドも認識して使えました。ただし、引き換えにyoutubeが見れませんでした。(T_T)
ChromeOSの素晴らしい体験を全て利用しようとしたら、やはりChromeBookが必要なのですね。