福岡県 貫山712m、大平山(おおひらorおおへら)587m 2016年8月13日
(貫山)九州百名山
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貫山は、日本三大カルストの一つ、北九州の平尾台にある。
石灰岩地形の道には林がなく、日向の道を登ると汗が噴き出してくるが、しばらく歩くと、そこは美しい薄紫のキキョウの原だった。
四方台まで登って、ようやく貫山を見る。それはカルストとは無縁の、深い緑に覆われた山だった。ナデシコやユリも見る。
貫山頂上はガスだったが、笹原の中の三角点を見つける。
大平山(おおひらorおおへら)は草斜面に白く丸いピナクルが散在する山で、いかにもカルストの山。
南に見える広大な東山鉱山と竜ヶ鼻が異世界のよう。
茶ヶ床園地に戻ると、観光客や登山者で賑わっていた。
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この日は半日の山旅。茶ヶ床園地というのは鍾乳洞のあるカルスト(石灰岩)地形、平尾台*の中にあり、早朝の駐車場には車が5~6台いた。トイレがあるので、どうやら車中泊らしく、下山時にはいなくなっていた。
歩きだしてみると、石灰岩地形の道には林がなく、日光をまともに受けてしまうことに気づく。これは大変だ。日陰のある林の道ならともかく、こんな真夏の日向の道を歩く物好きは私以外にはいないだろう。サングラスをかけて日向の道を登ると汗が噴き出してくる。道の途中で大きな薄紫色のキキョウを見る。これは美しい、と何枚も撮るが、その後も群落がいくつもあった。ここは薄紫のキキョウの原なのだ。
茶ヶ床園地のすぐ上にある610m峰は貫山ではなく、道はその左(西)に登っていき、四方台610mに向かうが、その途中にある580m台地のところで、降りてくる二人に会う。日が射してくる前に貫山まで登ったのだろう。上からは強烈な日射しだが、道に覆いかぶさる笹は夜露で濡れているので、汗と露でびっしょりになる。四方台の分岐標識手前にある木陰にザックを下ろして休憩。こいつはしんどい。四方台から、ようやく貫山を見る。それはカルストとは無縁の、深い緑に覆われた山だった。
どうやらずっと笹原の道で、日光からは逃げられないが、貫山の頂上にはガスがかかり、日光はしばらく遮られた。緩い傾斜を下ると古い林道終点部分があり、それを越えて笹原の中の道を登り、笹原を切り分けた貫山頂上に到達。GPSによると奥に神社マークがあるので行ってみるが、何もなし。頂上に戻り、三角点を撮ろうとすると、ない。探し回り、頂上標識地点から数十メートル手前の分岐を笹原の丘に登ったところに三角点を見つけた。
四方台に戻り、分岐を大平山に向かう。貫山のガスから出て、日向の道。急斜面を下って登り返し、マイナーピークから再び笹原を下って登り返していくと、男性二人に会う。大平山(おおひら)は草斜面に白く丸いピナクルが散在する山で、いかにもカルストの山である。頂上も草木の中の白い岩の上にある。南の景色が一望でき、広大な東山鉱山と竜ヶ鼻が異世界のよう。木陰で少し休憩をとり、帰路につく。
茶ヶ床園地に戻ると、駐車場とその横にある展望台は観光客や登山者で賑わっていて、眺望を楽しんだり遊んだりする家族、これから登りに出かける人、展望台から帰っていく人など。北九州市から近い観光地なのだろう。
*平尾台は、北九州市小倉南区にあり、北端の貫山(ぬきさん)より南に8キロ広がる草原台地。山口県秋吉台、四国カルストと並ぶ日本三大カルストの一つ。石灰岩が散らばるピナクル(羊群原(ようぐんぱる))の景観はまさに絶景。(公益社団法人日本山岳会)
大平山(左)、貫山(中央)と四方台(右)・・・・・茶ヶ床園地手前より
610m峰・・・・・茶ヶ床園地のすぐ東にある。最初、これが貫山だと思ったが、違っていた
花1: 白いナデシコ
花2: キキョウ
花2: キキョウ(その2)
550mピナクル峰
四方台手前の木・・・・・この木陰で休憩
貫山・・・・・四方台から、ようやく貫山を見る。それはカルストとは無縁の、深い緑に覆われた山だった。
貫山頂上
花3: ホトトギス・・・・・貫山頂付近
貫山・三角点・・・・・頂上標識地点から数十メートル手前の分岐を笹原の丘に登ったところ
花4: クルマユリ・・・・・貫山頂上付近
花5: イワオトギリ・・・・・貫山頂上付近
花2: キキョウ(その3)
花2: キキョウ(その4)
花2: キキョウ(その5)
花6: テッポウユリ・・・・・大平山への途上
大平山・・・・・草斜面に白く丸いピナクルが散在する山で、いかにもカルストの山
大平山頂上・・・・・頂上も草木の中の白い岩の上にある
東山鉱山と竜ヶ鼻・・・・・大平山から南。広大な東山鉱山とその上に立つ竜ヶ鼻は異世界のよう
エノコログサ
花7: オミナエシ・・・・・茶ヶ床園地付近