三ヶ上、花知ヶ仙     展望の遊歩道と笹の切り分けの道

岡山県  三ヶ上(最高峰1,062m、三角点峰1,035m)、花知ヶ仙1,247m  2016年11月3日

(三ヶ上)中国百名山

(花知ヶ仙)日本の山1000

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岡山の山旅、最初の山は三ヶ上。舗装路から砂利道となり、橋の手前で止めようとするとバンがやってきた。橋の奥まで行けそうなので、バンの後で橋を渡ると、すぐ先が登山口。その手前スペースに駐車する。

バンは家族連れで、小さな子を二人連れていたので歩みは遅い。林の広い道を進み、狭い岩場を抜けると稜線に出て、視界が広がる。展望の遊歩道。北に前年登った三国山。その隣の平らなのがマッコウ(三原山)だと思ったが、三十人ヶ仙のようだ。

展望の遊歩道を登り、岩場の最高峰に到達。古い石仏が二つ。どちらも風化していて、かなり古いものと分かる。東に尾根続きの山並みがあり、その中で一番高いのが花知ヶ仙のようだ。

GPSを見ると三角点はもっと先。三ヶ上には三つのピークがあり、最高峰は東峰、三角点は西峰にあり、岩場を下って中央峰を越え、三角点まで切り分け道が続いていた。

花知ヶ仙へは、尾根伝いでも行けそうな距離だが、三ヶ上からは道はない。三ヶ上を下山し、国道を東に進み、脇道へ。

狭い舗装路の工事中のところを通過。プリウスには辛い荒れた林道を延々と走る。たくさん案内表示のあった三ヶ上とは違い、花知ヶ仙は登山口までまったく案内なし。

半信半疑で荒れた林道を進むと、果たして登山口はあった。ここまで来れば頂上までは遠くない。植林の防火帯のような切り分けの急勾配の道を登り、背の高い笹と灌木で視界のない頂上に着く。それでも三角点と頂上標識に会えて満足。

 三ヶ上の最高峰。岩場の頂上に古い石仏が二つある
 三ヶ上の石仏
 花知ヶ仙・・・・・三ヶ上から見る姿は高く、立派。北側(写真左)にある笹の切り分けを頂上まで登る
 三つのピークの三ヶ上
 花知ヶ仙への切り分け道
12:23 駐車地点発13:18 三ヶ上・最高峰・・・・・・・・・・・・・最高峰まで55分13:30 三ヶ上・三角点・・・・・・・・・・・・・登り1時間7分13:43 三ヶ上・最高峰14:22 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復1時間59分14:36 R482から右折、集落から林道15:10 林道駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・車での林道移動34分15:13 林道駐車地点発15:49 花知ヶ仙・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り36分15:51 花知ヶ仙発16:12 林道駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復59分

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院庄インターで降りて北上していくと、一番目立っていたのは泉山だった。三つあるピークの南峰・西側の岸壁が見えている。道が渋滞していたのは道の駅奥津温泉。交通整理で反対車線を通過。そして正面に三ヶ上。このあたりには山がたくさんあり、その中でも高い山ではない。下からは、確かに三つのピークがあるのが分かる。一番左に三角点だが高いのは一番右。R179からの右折地点には案内標識あり。林道砂利道の左折点に駐車していると後から大きなボックスカーがやってきた。スペースが狭いのでいったん降りてみると、もっと先までいけそうだ。引き返して方向転換し、奥に進むと、すぐ先が終点。ボックスカーは家族連れで、小さな子供を二人連れ、ゆっくり登っていた。晩秋の厚手スタイル。家族連れを追い越した先でウォークマンを鳴らす。クリムゾンorベック。歩きやすい広い道だが、水場の近くがぬかるみ、頂上手前に急で狭いロープ場があった。三ヶ上・最高地点には役行者の石仏。だいぶ古いもので、凹凸がなくなりかけている。岩場を少し下ったところに不動明王石像。こちらもだいぶすり減っている。GPSを見ると、三角点はまだ先。そこで岩場を下り、南に稜線をたどる。中峰に着くが、そこではない。

更に南西に下り、ようやく三角点を発見。何も標識はなし。シンプルなのがよい。この周辺で一番高いのは花知ヶ仙のようだ。その北に三十人ヶ仙があり、三原山は見えていないようだが、三国山はスキー場の向こうの山らしい。最高地点から下りにかかると、親子連れがやってきた。なんとかロープ場を越えたらしい。その後、もう一人に会う。R179に戻り、R482に入って東へ、右折して南へ。工事中だったが通過でき、集落を過ぎて悪路となる。プリウスには難しい荒れた林道だが、腹をこすったのは帰りに一度ほど。案内表示が全くなく、地理院地図を出して確認。カーナビにも道はなく、山と現在位置とで位置確認。花知ヶ仙の北の地点に登山口標識があり、スペースもあった。それは山の防火帯のような、笹を広く刈りはらった道で、広いのはいいが急斜面にまっすぐ付けてある。ここもスティックなしで登った。

背の高い笹と灌木で視界が全くない。わずかに見えたスキー場は恩原スキー場だろうか。これまた笹と灌木で囲まれた頂上に到着。三角点と頂上標識。もう遅いので下山にかかる。ウォークマンを鳴らしているので賑やか。駐車地点に戻り、着替えて車に入ると、外気温は8度。ずいぶん寒い。国民宿舎いつきに向かうが、すぐ隣にクアガーデンこのかがあり、そっちのほうが広いというので、そっちにする。露天もあったが、やや温い。R482を東に向かうが、道はまっくら。スーパーのマーキング地点には店はあったがもう閉店(19時前なのに・・・)。よく考えてみると、ここは鳥取県で、三原山に登った佐治地区だが、まっくらなので全く気付かなかった。R53に出て南下すると店があり、ゴダイドラッグというのに入ると食品も売っており、サシミ2種類を買う。弁当もあったが電子レンジなし。コンビニに行く。うれしかったのでカードを作ってしまった。

(メモ)

三ヶ上:頂上に役行者と不動明王の二つの石仏があり、安土桃山時代から山岳信仰の対象だった。

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三つのピークの三ヶ上・・・・・南側のR179、奥津温泉付近より

恩原スキー場と三国山・・・・三ヶ上の稜線から北

三ヶ上・最高峰の頂上・・・・・「三ヶ上 役行者石像」と記された木柱があるが、頂上標識はない

この先にある岩場を少し下ったところに「三ヶ上 不動明王石像」がある

役行者石像と不動明王石像・・・・・どちらもだいぶ風化している

三ヶ上・最高峰・・・・・南側は岩場になっていて、頂上に役、少し下ったところに不動明王

三ヶ上・中央峰・・・・・切り分け道が三角点まで続いている

三角点は中央峰を更に右手に下ったところにあった

花知ヶ仙(中央)と妹山(右)・・・・・三ヶ上の東側。尾根続きだが、道はない

左は1,120m峰

泉山・・・・・南の情景

三ヶ上の三角点・・・・・西峰を少し下ったところ。ここにも頂上標識はなし

湯岳(1,058m)?・・・・・三角点から西の情景

三十人ヶ仙?・・・・・中央右のピークが天狗岩だろうか

三国山の右、北東方向

アキノキリンソウ

ヨメナ

花知ヶ仙登山口・・・・・R482から延々と林道を走り、たどり着く

ここまで案内表示は見当たらず、やや不安

火の用心」・・・・・沢を渡った先から防火帯のような広くて急な切り分け道となる

防火帯のような、広いが急な切り分け道

花知ヶ仙頂上・・・・・三角点と頂上標識

展望はないが、これで満足

小さな頂上標識

1,120m峰?・・・・・切り分け道からわずかに見えた風景。

三ヶ上はこの左らしい