鯨山、霞露ヶ岳(かろ)     祠を祀る古い里山、海と山の景観

岩手県  鯨山610m     2010年10月16日   

            霞露ヶ岳504m  2010年10月17日

(鯨山)東北百名山

(霞露ヶ岳)岩手の山150

163

釜石を過ぎて大槌町が近づき、ようやく鯨山のマーキングがカーナビに現れる。もう16時半過ぎ。

陸橋の上で行く手にそれらしい山が見え、電波塔のある広い駐車場を出たのはもう17時で暗くなっていた。

いったんコルに下ってから強烈な登り。ロープを伝い、駆け足で登り、鯨山の頂上に着く。

コンクリ造りの小屋があり、その脇に頂上標識と二等三角点。頂上の奥の少し先に鳥居と祠。小屋の中にも祭壇。大切にされている古い里山。

まわりはもう真っ暗だが、町の灯りが見えており、空はまだ明るい。

翌日、船越というところで半島に向かって右折すると、クジラのマスコットの歓迎ゲート。

行く手にそれらしい山も見えてくる。

露霞嶽入口という古い標識が立ち、これまた古い鳥居をくぐる。林に入ってもうひとつ鳥居をくぐるが、まだ1.0kmの表示。意外に遠いな。

いくつかアップダウンの後に三つ目の鳥居。その奥に急な石段があり、登ってみると祠がある。というか、大きな石があり、その石が祭られているようだ。その大きな石の背後にまわりこんでみるとピークがあり、そこに霞露ヶ岳の頂上があった。

霞露ヶ岳もまた、大切にされている古い里山であった。

*****

震災の前に登ったときの記録。今、浜辺は大きく変わってしまったが、復興工事で活気づいている。

午後遅くに登っているが、いかにも古い道、古い祠に巡り合っている。昔から大切にされてきた里山。

この後、箱崎半島から鯨山、魹山・日光山・多々羅山から霞露ヶ岳を見たが、海とセットで見た姿は格段に際立って見える。海と共に語られるべき山なのだろう。

鯨山と大槌湾・・・・・海を見下ろす鯨山。海からは良く目立つ目印なのかもしれない。御箱崎灯台付近より(2014年11月15日)
 霞露ヶ岳と山田湾・・・・・・・輝く空と海の間に黒い姿の霞露ヶ岳。魹山・310m展望所より(2016年10月23日)
 クジラの歓迎ゲート(今もある)
 鯨山の祠
 霞露ヶ岳の祠
 霞露ヶ岳(左)と多々羅山・・・・・・・日光山・稜線より(2016年11月20日)
16:42 R45から左折(林道へ)17:02 電波塔駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・林道走行20分17:06 電波塔駐車場発17:16 鯨山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り10分17:24 鯨山発17:36 電波塔駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・往復30分15:06 駐車地点発15:15 鳥居216:04 霞露ヶ岳・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り58分16:12 480m峰16:22 鳥居3(霞露ヶ岳頂上トラバース)16:45 鳥居216:56 駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復1時間50分

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(2010年10月16日 鯨山)

国道45号を下ると、三陸線という自動車専用道路があり、その下をくぐって南側から三陸線に乗る。そして大船渡市に入ると行く手に五葉山があるとカーナビに出ている。どの山だ、氷上から見えていたのか。大船渡を抜けると、今度は釜石市。大きな白い仏像が立っている。釜石の港には日本製鉄の工場がある。釜石を過ぎて大槌町というのが近づき、ようやく鯨山のマーキングがカーナビに現れる。もう16時半過ぎ。

陸橋の上で行く手にそれらしい山が見え、渡ったところで左折して細い道に入る。標識あり。市街地の外れまでくると、まず鯨山神社がある。その先も細い舗装路が延々と続き、頂上直下と思われるところにミニジープが止まっている。そこに止めて登る手もあったが、一応、林道の終点まで行ってみると、そこには電波塔があった。大きなアンテナで、広い駐車場に車が2台。登山しているのかと思ったが、作業していたらしい。もう17時で暗くなっていたが、頂上目指して出発。

暗がりの山道が尾根沿いに続いており、いったんコルに下ってから強烈な登り。ロープを伝い、駆け足で登り、鯨山の頂上に着く。コンクリ造りの小屋があり、その脇に頂上標識と二等三角点がある。頂上の奥の少し先に鳥居と祠。小屋の中にも祭壇。まわりはもう真っ暗で、フラッシュをたいて撮影。町の灯りが見えており、フラッシュなしで撮影。空はまだ明るい。

ヘッドランプをつけてロープ場を下り、駐車場に着くと、作業していた人たちが帰り支度をしている。靴を履きかえ、素早く駐車場を出発。あわただしかったが、とりあえずは鯨山に登ることができた。大切にされている里山である。

(2010年10月17日 霞露ヶ岳)

船越というところで半島に向かって右折する。クジラのマスコットの歓迎ゲートをくぐる。行く手にそれらしい山も見えてくるが、まだ違うだろう。カーナビに従って半島の北側の道を山間に入るが、この道は砂利道となり、更に南に右折するところでひどい砂利道となる。要するに南側に舗装路があったのだが、あと少しの距離だったので車で進む(歩く選択肢もあったが、歩かなくてよかった)。

荒れた作業小屋のあたりで舗装路となり、やや下りになったところで登山口発見。スペースに車を停めて出発。露霞嶽入口という古い標識が立ち、これまた古い鳥居をくぐる。砂利道の林道は車で入れそうだったが、すぐに荒れてきて左に分岐。林に入ってもうひとつ鳥居をくぐる。まだ1.0kmの表示あり。意外に遠いな。そこから林道は登山道となり、細い尾根登りとなる。尾根は平坦になったかと思うと九十九折りの登りとなり、下ってトラバース路となり、いくつかアップダウンの後に鳥居に着く。鳥居の奥に急な石段があり、登ってみると祠がある。というか、大きな石があり、その石が祭られているようだ。その大きな石の背後にまわりこんでみるとピークがあり、そこに霞露ヶ岳の頂上があった。

霞露ヶ岳の頂上には大きな頂上標識があるが、林の中にあり視界はない。マップを見ると、もっと東にあるピークに三角点*とある。尾根沿いに道がついているので向ってみる。小ピークを二つ越え、更に大きく下るところに出て、諦めて引き返す。暗くなってきた。三角点がないか二つのピークに登ってみたが何もなし。たぶんもっと先のピークなのだろう。

*東ピークの三角点408.7mまでは1㎞強。実は、最高地点508.5m(地理院地図では507m)の一つ手前のピークに三角点503.4mがあるのだが、このときはそうとは知らず、確認していない

頂上に着いたのが16時だったので、帰り道はどんどん暗くなる。駆け足で下るがなかなか林道に出ない。引き返し点から林道までは30分だが、だいぶ長く感じた。最後の鳥居の手前で車が見えたが、写真では薄暗い。車に入る頃に雨も降ってきた。車を出すときにはもう路面は濡れている。

もっと楽勝の山と思っていたのとはだいぶ違って、霞露ヶ岳は古い里山であった。

*****

震災の前に登ったときの記録。今、浜辺は大きく変わってしまったが、復興工事で活気づいている。午後遅くに登っているが、いかにも古い道、古い祠に巡り合っている。昔から大切にされてきた里山。この後、箱崎半島から鯨山、魹山・日光山・多々羅山から霞露ヶ岳を見たが、海とセットで見た姿は格段に際立って見える。海と共に語られるべき山なのだろう。

鯨山・・・・・大槌町から見る鯨山。左の電波塔のところから登る

国道45号を下ると、三陸線という自動車専用道路があり、その下をくぐって南側から三陸線に乗る。そして大船渡市に入ると行く手に五葉山があるとカーナビに出ている。どの山だ、氷上から見えていたのか。大船渡を抜けると、今度は釜石市。大きな白い仏像が立っている。釜石の港には日本製鉄の工場がある。釜石を過ぎて大槌町というのが近づき、ようやく鯨山のマーキングがカーナビに現れる。もう16時半過ぎ。

電波塔・・・・・この手前の駐車場から登る

陸橋の上で行く手にそれらしい山が見え、渡ったところで左折して細い道に入る。標識あり。市街地の外れまでくると、まず鯨山神社がある。その先も細い舗装路が延々と続き、頂上直下と思われるところにミニジープが止まっている。そこに止めて登る手もあったが、一応、林道の終点まで行ってみると、そこには電波塔があった。大きなアンテナで、広い駐車場に車が2台。登山しているのかと思ったが、作業していたらしい。もう17時で暗くなっていたが、頂上目指して出発。

鯨山頂上の標識と二等三角点

暗がりの山道が尾根沿いに続いており、いったんコルに下ってから強烈な登り。ロープを伝い、駆け足で登り、鯨山の頂上に着く。コンクリ造りの小屋があり、その脇に頂上標識と二等三角点がある。頂上の奥の少し先に鳥居と祠。小屋の中にも祭壇。まわりはもう真っ暗で、フラッシュをたいて撮影。町の灯りが見えており、フラッシュなしで撮影。空はまだ明るい。

頂上の奥の少し先に鳥居と祠。小屋の中にも祭壇。まわりはもう真っ暗で、フラッシュをたいて撮影。

町の灯り

町の灯りが見えており、フラッシュなしで撮影。空はまだ明るい。

夕焼け

ヘッドランプをつけてロープ場を下り、駐車場に着くと、作業していた人たちが帰り支度をしている。靴を履きかえ、素早く駐車場を出発。あわただしかったが、とりあえずは鯨山に登ることができた。大切にされている里山である。

クジラの歓迎ゲート

船越というところで半島に向かって右折する。クジラのマスコットの歓迎ゲートをくぐる。行く手にそれらしい山も見えてくるが、まだ違うだろう。カーナビに従って半島の北側の道を山間に入るが、この道は砂利道となり、更に南に右折するところでひどい砂利道となる。要するに南側に舗装路があったのだが、あと少しの距離だったので車で進む(歩く選択肢もあったが、歩かなくてよかった)。

霞露ヶ岳・・・・・大浦港より東方向

これは多々羅山・・・・・霞露ヶ岳と同じく船越半島にあり、半島のの南西側にある

霞露ヶ岳登山口

荒れた作業小屋のあたりで舗装路となり、やや下りになったところで登山口発見。スペースに車を停めて出発。露霞嶽入口という古い標識が立ち、これまた古い鳥居をくぐる。

二つ目の鳥居

砂利道の林道は車で入れそうだったが、すぐに荒れてきて左に分岐。林に入ってもうひとつ鳥居をくぐる。まだ1.0kmの表示あり。意外に遠いな。そこから林道は登山道となり、細い尾根登りとなる。

三つ目の鳥居

尾根は平坦になったかと思うと九十九折りの登りとなり、下ってトラバース路となり、いくつかアップダウンの後に三つ目の鳥居に着く。

鳥居の奥に急な石段があり、登ってみると祠がある。というか、大きな石があり、その石が祭られているようだ。その大きな石の背後にまわりこんでみるとピークがあり、そこに霞露ヶ岳の頂上があった。

霞露ヶ岳頂上・・・・・508.8mとあるが、現在の地理院・標高は507m

霞露ヶ岳の頂上には大きな頂上標識があるが、林の中にあり視界はない。マップを見ると、もっと東にあるピークに三角点*とある。尾根沿いに道がついているので向ってみる。小ピークを二つ越え、更に大きく下るところに出て、諦めて引き返す。暗くなってきた。三角点がないか二つのピークに登ってみたが何もなし。たぶんもっと先のピークなのだろう。

*東ピークの三角点408.7mまでは1㎞強。実は、最高地点508.5m(地理院地図では507m)の一つ手前のピークに三角点503.4mがあるのだが、このときはそうとは知らず、確認していない

三つ目の鳥居から祠を見る

頂上に着いたのが16時だったので、帰り道はどんどん暗くなる。駆け足で下るがなかなか林道に出ない。引き返し点から林道までは30分だが、だいぶ長く感じた。最後の鳥居の手前で車が見えたが、写真では薄暗い。車に入る頃に雨も降ってきた。車を出すときにはもう路面は濡れている。

もっと楽勝の山と思っていたのとはだいぶ違って、霞露ヶ岳は古い里山であった。

霞露ヶ岳・・・・・南から見る姿。多々羅山への途上より