経ヶ岳 中央アルプス北端の山
長野県 経ヶ岳2,296m、大泉山2,252m 2007年10月7日
(経ヶ岳)日本二百名山
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駐車場から伊那市考古資料館の前を通り、いったん仲仙寺の境内に入り、そこから登山道に右折する。羽広観音像は見なかったが、本殿に寄り、鰐口というのを鳴らす。
次第に樹間に空が広がり、稜線が近くなっているのを感ずる。7合目は小ピーク(1,918m峰)で4等三角点あり。尾根は左右(北と南)に分岐しており、経ヶ岳へはいったん下って右(北)の尾根に入り、なだらかなコルから登りかえしていく。
標識の時間標示のとおり、1時間弱で8合目のピーク(2,192m峰)に着く。もう遮る木々も低くなり、行く手にそれらしきピークが見えている。このとき正面に見えていたのは大泉山で、経ヶ岳はその左手奥のピークであった。南の方角に雲からだいぶ出たが逆光の木曽駒が見える。東には南アルプスの山並が雲に浮いている。
いったんコルに下り、稜線を登り返していく。上は風が強いようだ。稜線の林の中の分岐を左に登ると、古い石仏がある大泉山頂上(標識なし、2,252m)で、9合目標識がやや先にある。これで最後なのかなあ、と半信半疑で登り返し、林の中の古い頂上についに到着。細長い観音像が出迎える。
まずまずの広さの頂上だが、林の中で眺望なし。南側が開けていて木曽駒が見えるのだろうが、この時はガスで見えず。これまでに2~3人会っていたが、頂上には二人連れが来てすぐにいなくなり、ほとんど一人であった。帰り道では、振り返っては経ヶ岳を写しながら進む。まあ、何の変哲も無い山だが、視界があれば眺めは抜群なのだろう。帰りでは、登ってくる人たちに大勢会った。やはり人気があるのだ。歴史の山。
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ガイドによると往復10時間と手強そうで、標高差に加え、アップダウンがありそう。しかし、昔からの道だから歩きやすい面もあるだろう。駒ヶ根のホテルを6時前に出発。薄曇で木曽駒は隠れているが目指す経ヶ岳らしき山は見えている。ピークがいくつかあって、どれだろう。カーナビに仲仙寺の登山口を入力して向かうが、細い道の住宅街に入り込んで迷う。いろいろ迷って仲仙寺に向かい、手前の駐車場に登山カード箱を発見。朝日の経ヶ岳を見る。北側のは別の山で、正面の一番高いピークが大泉山、その左が8合目ピーク、頂上はその向こう側ということだったらしい。
駐車場には伊那市考古資料館があったが、まだ開館していない。晴れれば人が集まりそうな感じである。道は仲仙寺の境内に向かい、そこから登山道に右折する。羽広観音の像は見なかったが、本殿の中にあったのかもしれない。鰐口というのを鳴らす。軽ジープのおいてある林道から道は細くなり、道標に従って進むと、伊那看護学校の第一ピットという標識がある。第二ピットのすぐ先に真新しい4合目標識。大泉ダムへの分岐になっているが5合目に向かう。5合目にベンチがあり、休憩。次第に樹間に空が広がり、稜線が近くなっているのを感ずる。7合目は小ピークで4等三角点あり。右手の木々の向こうに山並がみえるが、経ヶ岳は斜め左手だろうと思って進むと道が怪しい。すると右手のあの山並が経ヶ岳なのか。いったん下りとなり、なだらかなコルから登りかえしていく。標識の時間標示のとおり、1時間弱で8合目のピークに着く。もう遮る木々も低くなり、行く手にそれらしきピークが見えている。ところが、このとき正面に見えていたのは大泉山で、経ヶ岳はその左手奥のピークであった。そうとは知らず、休憩もとらずに先に進む。再びコルに降りる前に、南の方角に雲からだいぶ出たが逆光の木曽駒が見える。東には南アルプスからは八ヶ岳の山並が雲に浮いている。
再びコルから稜線を登り返していくと視界が広がってきたが、木曽駒はまた雲をかぶりだしている。上は風が強いようだ。稜線の林の中に分岐があり、経ヶ岳は左手だが、右手は通行止めになっている。経ヶ岳方面に登ると、古い石仏がある大泉山山頂(標識なし)で、9合目標識がやや先にある。「まだ先か」と進むとまたコルへの下り。しかし、木々の向こうに頂上ピークが見えている。これで最後なのかなあ、と半信半疑で登り返し、林の中の古い頂上についに到着。細長い観音像が出迎える。まずまずの広さの頂上だが、林の中で眺望なし。南側が開けていて木曽駒が見えるのだろうが、この時はガスで見えず。風が冷たいので上着を着込み、風下にむかって座り込んで食事。これまでに2~3人会っていたが、頂上には二人連れが来てすぐにいなくなり、ほとんど一人であった。帰り道では、振り返っては経ヶ岳を写しながら進む。まあ、何の変哲も無い山だなあ。8合目に二人連れが食事をしていて、ここが経ヶ岳の見納めとなる。帰りでは、登ってくる人たちに大勢会った。やはり人気があるのだ。歴史の山。
この後、登りと同じく、7合目と5合目で休憩し、ほどよい傾斜の道を駆け下りていく。第一ピットの少し先に乗り捨てられたマウンテン・バイク(オートバイ)があった。誰かがここまでのダートを乗ってきたのだろう。自転車でなく、こいつを車に乗せるのが正解かもしれない。仲仙寺に戻り、駐車場に着き、温泉を探す。カーナビに出ていなかった市民総合センターの中の温泉。混んでいて、二回目の露天は諦める。
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上記は当時のメモだが、この山を「何の変哲もない山」とするのは大きな誤り。端正なお堂のある寺院、林の道から視界の開けた稜線の道、そして頂上は再び林の中で、そこには観音像。ルートは歩きやすく、適度にアップダウンがあって単調ではない。2,000mを越えるが、里山の要素をふんだんに持ち、自分の足で登れ、景色もよいとくれば、人気があるのも当然だろう。
仲仙寺
仲仙寺のお堂
7合目の四等三角点(1,918m峰)
8合目手前の登山道・・・・・林をいったん抜ける
8合目(2,192m峰)・・・・・奥のピークの左が経ヶ岳、右が大泉山
雲に浮かぶアルプス1・・・・・木曽駒ヶ岳?
雲に浮かぶアルプス2・・・・・甲斐駒ヶ岳?
雲に浮かぶアルプス3・・・・・南アルプス?
経ヶ岳・・・・・大泉山付近より
経ヶ岳頂上・・・・・林の中。細長い仏像、頂上標識に三角点
三角点