国土山 鉄塔巡視路から会津の奥山へ
福島県 858m 2016年5月28日
会津百名山
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国土山がだいぶ近くなった。黒々とした樹木に覆われた頂上は力強い。
忽然と現われた大きな小屋はアルプスの山小屋の雰囲気を持っていたが、「巡視路小屋敷」とあり、中には入れず。
少し迷ったが、最高地点と思われるところで三角点を発見。頂上標識はなし。南会津らしい、しぶい頂上。
長い巡視路の楽しい散策。奥会津の眺望と花々を楽しめた山旅。
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2013年ネット情報には「上田発電所東側の広場は2011年の豪雨災害で崩落」とあったが、駐車場は存在し、駐車している車もある。
駐車場からダムの下流に向かい、崖になっている川沿いの作業路を進む。ヒメジオン(ハルジオン?)の白い群落。川の中の石の上にいるのはカモだろうか。工事用かと思ったが、鉄塔巡視路らしい。巡視路は橋を渡り、斜面から尾根に取り付いてぐんぐん登っていく。
斜面のはるか上に鉄塔が見えるが、ずいぶん高度差がありそうだ。今回もスティックなしでどんどん登る。息が切れるが、構わず進む。狭い急斜面の道は歩きやすくできていたが、草木で見えない谷下部は断崖になっていたようだ。黄色いニガナ、白いツクバネウツギに赤いツツジ。初夏の山の風景。
ようやく傾斜が緩くなると最初の鉄塔があるが、その先、尾根沿いに延々と鉄塔が並んでいた。ピンクのヒメサユリ。歩きやすい道をすいすい歩いていくと、山菜とりの一行がいた。挨拶して先に進む。どうやらタケノコとゼンマイがとれるらしい。軽いアップダウンの道は林の中に入ったり出たりのほどよい変化で、ハイキング気分。
忽然と現われた大きな小屋はアルプスの山小屋の雰囲気を持っていたが、「巡視路小屋敷」とあり、封鎖されていて、中には入れず。右隣り(北東)の尾根に見えていた国土山がだいぶ近くなった。黒々とした樹木に覆われた頂上は力強い。
その先のピークには祠と鉄塔があり、国土山への右折点になっている。鉄塔の先は谷で分断(沼越峠というらしい)されているが、鉄塔と電線は谷の向こう側に続いていた。遠景に見える雪山は蒜場山のようだ。ナナカマドの大きな房の白い花。足元にはキイチゴの小さな白い花。谷の下に見える大きな白い花はなんだろう?(ホオノキというらしい)
右折点から踏跡がヤブに消えていた。ここからは整備なしらしい。軍手をはめ、踏跡に入る。踏み跡はだいぶ消えかけていたが、ヤブは薄く、尾根筋をたどる。ヤブの中のイワカガミ。北東方向に大倉山が見えたが、今年3月には大倉山頂上から国土山を見ていた。少し迷ったが、最高地点と思われるところで三角点を発見。頂上標識はなし。南会津らしい、しぶい頂上。
帰りは登山道脇のゼンマイとタケノコの採り残しを少々もらっていく。長い巡視路の楽しい散策。奥会津の眺望と花々を楽しめた山旅。
(追記)
・上田発電所(写真1):鉄塔への急坂途中より全景が見えた。ダムの上を左から車で横断
・花(写真4から26に9種類):ヒメジオン(orハルジオン)は面倒なので「ジオン」と呼びたいが、そういう花の名はないようだ。(「ジオン」とは機動戦士ガンダムの国らしい)
・鉄塔(写真8、9、17、18):最初に出会う鉄塔の急斜面は只見川の対岸(南側)から見ることができる。ルートは中央下やや左から真上の鉄塔沿いに、小さく九十九折を切ってつけられている。下から2本目がルートが通過する「最初の鉄塔」だと思う。右折点にあるルート最後の鉄塔の先は谷で分断(沼越峠というらしい)されているが、鉄塔と電線は続いている。遠景に見える雪山は蒜場山のようだ。右折点から国土山へは未整備の踏み跡。軍手をはめる
1.上田発電所・・・・・鉄塔への急坂途中より全景が見えた。ダムの上を左から車で横断
2.ダムの上の横断路
3.駐車場
4.花1・・・・・ヒメジオンorハルジオン
面倒なので「ジオン」と呼びたいが、そういう花の名はないようだ。(「ジオン」とは機動戦士ガンダムの国らしい)
5.只見川のカモ?
6.橋を渡って北側の尾根を登る
7.花2・・・・・ニガナ、急坂付近
8.急坂のはるか上に見える鉄塔・・・・・あそこまで登る
9.鉄塔の急斜面・・・・・只見川の対岸(南側)より。ルートは中央下やや左から真上の鉄塔沿いに、小さく九十九折を切ってつけられている。下から2本目がルートが通過する「最初の鉄塔」だと思う
10.花3・・・・・ツクバネウツギ。急坂付近
11.花4・・・・・ツツジ、急坂付近
12.忽然と現われた大きな小屋・・・・・アルプスの山小屋の雰囲気だが、「巡視路小屋敷」とあり、入れない
13.「巡視路小屋敷」の掲示
14.国土山・・・・・谷向こうの尾根。黒々とした樹木に覆われている
15.花5・・・・・ナナカマド?の大きな房の白い花
16.右折点の鉄塔ピークにある祠
17.右折点の鉄塔の先は谷で分断(沼越峠というらしい)されているが、鉄塔と電線は続いている。遠景に見える雪山は蒜場山のようだ
18.右折点の鉄塔と国土山・・・・・ここから未整備の踏み跡。軍手をはめる
19.右折点から先の尾根筋・・・・・踏み跡はだいぶ消えかけていたが、ヤブは薄く、尾根筋をたどる。
20.花6: イワカガミ・・・・・右折点から尾根筋の踏み跡沿い
21.国土山頂上の三等三角点・・・・・頂上標識はなし。南会津らしい、しぶい頂上。
22.大倉山・・・・・右折点から国土山への尾根筋より北東方向。樹間にちらほら見えていたが、尾根を少し降りて視界のあるところから全景を見る。この年の3月には大倉山頂上から国土山を見ていた。
23.蒜場山
24.花7: 右折点の谷下に咲いていた大きな白い花(ホオノキというらしい)
25.花8: キイチゴの花?
26.花9: ヒメサユリ・・・・・急斜面の北、緩斜面付近