岡山県 1,153m 2016年11月5日
中国百名山
159
草黄葉の鋭鋒
あざやかな色合いの紅葉と秋の花
すがすがしい秋の旅
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車で狭い道を行くと、行く手の緑の山の上に草紅葉の鋭鋒が現われた。あれが角ヶ仙に違いないと思ったが、その通りだった。
舗装林道の先に登山口標示があり、近くのスペースに駐車。キャンプ場の広場があり、そこからすぐ上に紅葉の山が見えたが、それは角ヶ仙の手前にある山(990m峰と950m峰)だった。
往路の西コースは歩きやすい広い遊歩道だが、長い階段が続き、スティックを使ってはいるものの、しんどい。道端に咲き残った黄色いアキノキリンソウに、少し開いているオヤマノリンドウ。
最初のピーク(950m峰)を越え、次のピーク(990m峰)が頂上、と思ったが違う。樹間はるか先に、あの、車道から見た草紅葉の鋭鋒が立っている。美しいピークを何度も写す。
林から笹の切り分けの道を延々と登る。草黄葉に赤い灌木が混じり、代赭色のやわらかい、くすんだ色合いになっている。
ようやく着いた角ヶ仙頂上は広く刈り払われ、周囲が開けていたが、遠景はぼやけていた。近くのシルエットはたぶん泉山だろう。秋の太陽が輝き、小さな雲がゆっくり飛んでいく。
頂上から西コースを下るが、整備されていた往路とは違い、狭くて急で荒れた笹の下り。ようやく林の中に降りると、そこからの道も荒れていて、GPSを見て方角を確認し、ようやく舗装林道に出る。
すると突然、軽トラックの男性が現われ、東西のコースについて言葉を交わす。東コースは整備しているが、西コースは放置されているようだ。駐車地点に戻る途中でその男性がもう一度現われ、ここにもう一つコースがある、という。そこは西コースと東コースの中間で、植林の中に作業道が続いていた。
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狭い山間の道を抜けると正面に角ヶ仙が見えてきた。前山の向こうに草紅葉の鋭鋒が見えていて、それが角ヶ仙に違いないと思ったが、その通りだった。キャンプ場は閉鎖されていて、その手前に登山口表示があり、そこのスペースに駐車。広場の向こうに見えていたのは前山で、角ヶ仙ではなかった。美しい紅葉のトンネルを抜けるとキャンプ場の東屋があり、そこから長い階段の登り。
往路の西コースは歩きやすい広い遊歩道だが、長い階段が続き、スティックを使ってはいるものの、しんどい。道端に咲き残った黄色いアキノキリンソウに、少し開いているオヤマノリンドウ。道沿いに角ヶ仙登山道の文字を一つ一つ記した看板。ベンチに方位盤。ゴミ箱。
最初のピーク(950m峰)を越え、次のピーク(990m峰)が頂上、と思ったが違う。樹間はるか先に、あの、車道から見た草紅葉の鋭鋒が立っている。美しいピークを何度も写す。これは、えらく遠いな。ここはあせらず最初の休憩。この日は確か、バナナを忘れていた。990m峰を過ぎると角ヶ仙が正面に現われるが、まだ遠く、高い。林から笹の切り分けの道を延々と登る。植林の中を登り、植林を抜け、振り返ると逆光に泉山と二つの前山がもう低くなっている。草黄葉に赤い灌木が混じり、代赭色のやわらかい、くすんだ色合いになっている。
ようやく頂上到達。広く刈りはらわれた笹原の中の広場。周囲が開けていたが、遠景はぼやけていた。近くのシルエットはたぶん泉山だろう。秋の太陽が輝き、小さな雲がゆっくり飛んでいく。
帰りはGPSプラン通り東コースを下るが、長く急な笹の切り分け道で、荒れていた。正面眼下に作業道がシマシマになっている山。長い下りでようやく平坦なところに着く。そこは広く刈りはらわれていて、そこからは大丈夫かなと思ったが、違っていた。
もうだいぶ暗い植林の中を下り、崩壊した林道に出たところでロスト。右か左かまっすぐか。右かまっすぐに思えたが、GPSを見ると左なので左へ。すると崩壊箇所を越えたところにリボン発見。GPSがないと迷っていただろう。沢沿いを下る道も荒れていて、舗装林道に出たところには何の標識もなし。廃道扱いなのだろう。舗装路をブラブラ歩いていくと軽トラの男性が現われ、下ってきた道は荒れていただろう、と尋ねてきたので、その通りと答える。西コースは毎年刈り払いしているが、他はやってないらしい。この男性はもう一度現われ、東西コースの中間にもう一つルートがあるという。ちょうど通過していた箇所がその入口で、やや荒れているが道が植林の中に続いていた。たぶん崩壊林道を右に行くとここに出るのだろう。
駐車地点のすぐ東側に越畑キャンプ場があり、閉鎖されていた。万葉の道終点の脇に万葉集の歌が一首(*)。香々美ダムの北の越畑集落に山の背比べの掲示あり。なぜ泉山と呼ぶのかが記してあるが、どうやら湧き水が多いらしい。そこからは角ヶ仙が見えていたようだ。予定が変わり、カーナビで検索した温泉に行くが、マーキング地点から100mほどのところにちゃんとあった。
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(*)登山口近くにあった万葉集の一首・・・・・なぜこの歌をここに選んだのだろう?
万葉集 「山ちさの白露しげみうらぶれし 心に深くわが恋やまず」(詠人未詳): 「山ちさ」は「やまぢさ」で、エゴノキのこと
泉山・・・・・角ヶ仙の登山口近くの越畑集落付近より。この集落に「山の背比べ」伝説の掲示があった
角ヶ仙登山道入口
「万葉の道終点」と万葉集の一首・・・・・登山口付近
紅葉の山(950m峰と990m峰)・・・・・登山口にあるキャンプ場広場より。角ヶ仙はこれらの山の向こうにある
紅葉1(イロハモミジ?)
紅葉2(イロハモミジ?)
少し開いたオヤマノリンドウ
紅葉(黄葉)3: イチョウ
アキノキリンソウ
樹間の角ヶ仙・・・・・990m峰付近より。
最初のピーク(950m峰)を越え、次のピーク(990m峰)が頂上、と思ったが違う。樹間はるか先に、あの、車道から見た草紅葉の鋭鋒が立っている。
角ヶ仙・・・・・990m峰付近より。美しいピークを何度も写す。
角ヶ仙頂上直下・・・・・草黄葉の道の最後の登り
秋空に枯葉
紅葉4: ドウダンツツジ?
秋の太陽と泉山シルエット・・・・・下の黒い二つの峰が越えてきた950m峰と990m峰
角ヶ仙頂上・・・・・広く刈り払われている。三角点に頂上標識
小さな雲がゆっくり飛んでいく
西コース入口と中間コース入口
西コースを下って舗装林道に出ると、突然、軽トラックの男性が現われ、東西のコースについて言葉を交わす。東コースは整備しているが、西コースは放置されているようだ。
駐車地点に戻る途中でその男性がもう一度現われ、ここにもう一つコースがある、という。そこは西コースと東コースの中間で、植林の中に作業道が続いていた