十二神山 レーダードームを目指す旅

岩手県  731m(最高到達点690m) 2016年10月22日

    (北峰650m、南峰630m) 2016年11月13日

岩手の山150

165

(崩壊林道から最高到達点)

三角点は自衛隊基地の中ということで、その手前までしか行けない。

西側から、だいぶ荒れて崩壊した林道を辿ると、倒木の次にトゲ・ヤブ帯。頂上にまっすぐ向かう沢沿から手ごわい岩場を越えていく。

樹木の急斜面の上に自衛隊基地が現われ、そこが最高到達点。帰りは長い階段を下る。

もう夕日になっていたので、帰りにはヘッドランプを点けて下るが、電池が切れていてなかなか点かず、あせった。

トゲ・ヤブの崩壊林道に手強い岩場、頂上は臨めなかったものの、最高到達点に達し、これで十二神山に登ったことにしてもいいだろう。

(自然観察林から南峰)

東側の自然観察林から南峰630m峰を目指す。

林道を約5㎞走り、第一園地の前から歩く。園地はだいぶ荒れていたが、紅葉は見事。目の覚めるような赤や黄。

沢を渡った先に第二園地。次第に踏み跡を見失なうようになる。

踏み跡はいよいよかすかになり、GPSを便りに南峰到達。ぼんやりだが、十二神山の頂上峰も樹間に見えている。

重茂半島の自然観察林を歩き、沢沿いから急斜面の山道をここまで登れば、十二神山に登ったといえるだろう。

(林道から北峰650m)

林道分岐にゲートがあって車で入れないので、林道を歩く。ここも紅葉が素晴らしい。そして樹間にレーダードーム。

尾根筋を100mくらい登って北峰頂上到達。大きな電波反射板が二つ。木の枝に半ば隠れているが、レーダードームは近い。ここも、十二神山に登ったといえる到達点だろう。日が射したときの紅葉が実にきれいだった。

(三角点はまたの機会)

自衛隊に申請・許可されれば三角点まで登れるとのネット情報を知り、問い合わせてみたが、現在、三角点付近を工事中で、許可できないとのこと。

だが、3回の山旅で、十二神山の厳しい登路、豊富な自然、輝く紅葉を体験し、ピークにも到達でき、もうこれ以上を望むまい。

この山旅にも感謝!

十二神山・・・・・宮古付近より。三つのピークの中央が北峰(小さく反射板)、右峰左奥のアンテナ付近が本峰731m
南峰630m頂上
北峰650mの反射板
紅葉3(ブナ?)
紅葉5(ハウチワカエデ?)
紅葉4(アオハダ?)
紅葉9(ハウチワカエデ?)
魹山・310m展望所から見る十二神山・本峰とレーダードーム(2016年10月23日)
R45から見る十二神山頂上部分: 北峰(中央、小さく反射板)、本峰(右、レーダードームと電波塔)
宮古湾付近から見る朝の十二神山(2016年11月20日)
(崩壊林道から最高到達点)(2016年10月22日)14:36 林道駐車地点発14:44 十二神神社15:22 取水施設16:18 最高到達点・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間42分16:27 階段17:00 取水施設17:37 林道駐車地点・・・・・・・・・・・・・往復3時間1分
(自然観察林から南峰)(2016年11月13日) 7:12 林道入口 7:37 第一園地駐車場・・・・・・・・・・・林道走行25分 7:50 第一園地駐車場発 8:09 第二園地 9:05 南峰730m・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間15分 9:10 南峰発 9:47 第二園地10:05 第一園地駐車場・・・・・・・・・・・・往復2時間15分
(林道から北峰650m)(2016年11月13日)10:23 林道分岐発11:17 分岐点11:39 斜面取付き11:47 北峰650m・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間24分11:50 北峰発11:56 斜面取付き点12:13 分岐点13:01 林道分岐・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復2時間38分

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(崩壊林道から最高到達点)(2016年10月22日)

宮古への道は2年前に比べてそんなに進んでいなかったが、宮古の防波堤はだいぶ建築が進んでいた。集落の中に入り、ブログ情報の林道終点に駐車。

三角点は自衛隊基地の中ということで、その手前までしか行けないが、道はあるのだろうと思ってヘルメットなしで歩く。林道終点に十二神神社というのがあり、お参り。地図の破線コースは神社の左上(北)なので、そちらに斜面を登ってみると、古い林道があった。だいぶ荒れて崩壊した林道で、倒木の次にトゲ・ヤブ帯があり、抜けるのに苦労。ヘルメットを持ってくるんだった。トゲ・ヤブを抜けるとヤブはおさまり、崩壊林道を淡々と登る。

行く手に取水設備のようなものが現われ、それを左から迂回。地図の破線コースはここで右(東)に向きをかえているのだが、頂上にまっすぐ向かう沢沿に青テープや踏跡があり、それをたどる。途中に手ごわい岩場があり、慎重に手がかりを確かめて突破。灌木の薄ヤブで、むしろ傾斜の割に手がかりの樹木が少ない。そういえば、「長い階段を登って自衛隊基地まで上がった」というブログ記事を思い出し、地図の破線コースがそれだったのかもしれないと気付く。樹木の急斜面の上に自衛隊基地が現われ、そこが最高到達点。

地図の破線コースに向かうと、果たしてそこに階段があった。しかし、階段を上がった車道脇に表示が立っており、関係者外は侵入禁止とある。そこからではアンテナが少し見えるくらいで、頂上は全く見えない。せめて頂上の見える車道終点まで入らせてくれないものか。

もう夕日になっていたので階段の終点付近で休憩し、ヘッドランプを出すが、点かない。そのときはだいぶ暗くなってきていたのであせる。電池を交換したが、点かない。予備のポケットランプがあったはずだが、と探すが、ない。暗闇を歩くはめになるのか、と諦めつつ、電池のプラス・マイナスを入れ替えてみると、点いた。やれやれ。落ち着いてもう一度持ち物を点検。ポケットランプもあった。ちゃんと点く。愚なるもの汝の名は人なり・・・・・道具は裏切らない、あせった私が悪いのだ。ウォーキング・スティックを出して急坂を下る。

トゲ・ヤブの崩壊林道に手強い岩場、ヘッドランプのオチもあり、頂上は臨めなかったものの、最高到達点に達し、これで十二神山に登ったことにしてもいいだろう。

(自然観察林から南峰)(2016年11月13日)

十二神山には10月22日に西側からヤブ林道をたどり、長い階段終点(最高到達点690m)まで到達して登山認定としたが、ネットを見ると自衛隊に申請・許可されれば三角点まで行けるらしい。里山スケッチではそうして三角点まで登ったが、東側の自然観察林から南峰630m峰まで登った記録を主体に紹介している。そっちにも登っておくべきか。

そこで、この日は、まず自然観察林から南峰630m峰を目指す。この重茂半島東側からの林道はだいぶ荒れていて、約5㎞をゆっくり走る。第一園地の前で通行止めになっていて、そこから歩くが、園地はだいぶ荒れていて、「重茂の大ケヤキ」というのも倒れていたようだ。震災からの復興優先で、こんな奥地までは手が回らないのだろう。しかし、紅葉は見事。目の覚めるような赤や黄。沢を渡った先に第二園地があり、道標はないが踏み跡が更に続いている。沢沿いの先よりも南峰は左にあるため、踏み跡は左(南)にトラバースしてゆくが、次第に踏み跡を見失なうようになる。

踏み跡はいよいよかすかになり、GPSを便りに進み、目指す南峰の尾根に達し、最初は九十九折、最後は直線を登って頂上到達。木々で視界のない頂上には道標とベンチがあったが、里山スケッチにあった頂上標識は無かった。風で飛んでしまったのだろうか。ちょっと残念。狭いが頂上らしいピーク。ぼんやりだが、十二神山の頂上峰も樹間に見えている。重茂半島の自然観察林を歩き、沢沿いから急斜面の山道をここまで登れば、十二神山に登ったといえるだろう。

(林道から北峰650m)

ネット情報には、北峰650mに登ったという記録もあり、自衛隊基地に入らずに登れる最高地点ではないかとしている。そこで、自然観察林の入口近くから北峰に向かう。

林道分岐にゲートがあって車で入れないので、林道を歩く。車は厳しいが、歩きやすい林道で、ここも紅葉が素晴らしい。そして樹間にレーダードームを見る。北の分岐を西に向かい、主稜線を西に乗越すあたりで稜線に上がり、尾根筋を100mくらい登って北峰頂上到達。大きな電波反射板が二つ。木の枝に半ば隠れているが、レーダードームは近い。ここも、十二神山に登ったといえる到達点だろう。

帰りに樹間に本州・最東端の鯔山を見る。日が射したときの紅葉が実にきれいだった。

(三角点はまたの機会)

午後に自衛隊専用道路入口から電話してみる。事前に申請して許可がないと三角点までは行けないとのことで、後日改めて連絡(自衛隊総務)してみるが、現在、三角点付近を工事中で許可できないとのことだった。

だが、3回の山旅で、十二神山の厳しい登路、豊富な自然、輝く紅葉を体験し、ピークにも到達でき、もうこれ以上を望むまい。この山旅にも感謝!

(崩壊林道から最高到達点)(2016年10月22日)

宮古の防波堤

宮古への道(三陸道)の建設は2年前に比べてそんなに進んでいなかったが、宮古の防波堤はだいぶ建築が進んでいた。

十二神山・・・・・宮古付近、R45より

十二神神社

集落の中に入り、ブログ情報の林道終点に駐車。

三角点は自衛隊基地の中ということで、その手前までしか行けないが、道はあるのだろうと思ってヘルメットなしで歩く。林道終点に十二神神社というのがあり、お参り。地図の破線コースは神社の左上(北)なので、そちらに斜面を登ってみると、古い林道があった。だいぶ荒れて崩壊した林道で、倒木の次にトゲ・ヤブ帯があり、抜けるのに苦労。ヘルメットを持ってくるんだった。トゲ・ヤブを抜けるとヤブはおさまり、崩壊林道を淡々と登る。

最高到達点付近

行く手に取水設備のようなものが現われ、それを左から迂回。地図の破線コースはここで右(東)に向きをかえているのだが、頂上にまっすぐ向かう沢沿に青テープや踏跡があり、それをたどる。途中に手ごわい岩場があり、慎重に手がかりを確かめて突破。灌木の薄ヤブで、むしろ傾斜の割に手がかりの樹木が少ない。樹木の急斜面の上に自衛隊基地が現われ、そこが最高到達点。

階段を上がった車道脇に表示が立っており、関係者外は侵入禁止とある。そこからではアンテナが少し見えるくらいで、頂上は全く見えない。せめて頂上の見える車道終点まで入らせてくれないものか。

長い階段

そういえば、「長い階段を登って自衛隊基地まで上がった」というブログ記事を思い出し、地図の破線コースに向かうと、果たしてそこに階段があった。

紅葉1(ブナ?)

もう夕日になっていたので階段の終点付近で休憩し、ヘッドランプを出すが、点かない。そのときはだいぶ暗くなってきていたのであせる。電池を交換したが、点かない。予備のポケットランプがあったはずだが、と探すが、ない。暗闇を歩くはめになるのか、と諦めつつ、電池のプラス・マイナスを入れ替えてみると、点いた。やれやれ。落ち着いてもう一度持ち物を点検。ポケットランプもあった。ちゃんと点く。愚なるもの汝の名は人なり・・・・・道具は裏切らない、あせった私が悪いのだ。ウォーキング・スティックを出して急坂を下る。

(自然観察林から南峰)(2016年11月13日)

夜明け前の漁船・・・・・道の駅みやこにて

朝焼けと月山

宮古の防波堤

十二神山

宮古湾

自然観察林の道

まず自然観察林から南峰630m峰を目指す。この重茂半島東側からの林道はだいぶ荒れていて、約5㎞をゆっくり走る。第一園地の前で通行止めになっていて、そこから歩くが、園地はだいぶ荒れていて、「重茂の大ケヤキ」というのも倒れていたようだ。震災からの復興優先で、こんな奥地までは手が回らないのだろう。しかし、紅葉は見事。目の覚めるような赤や黄。

紅葉3(ブナ?)

紅葉4(アオハダ?)

紅葉5(ハウチワカエデ?)

第二園地

沢を渡った先に第二園地があり、道標はないが踏み跡が更に続いている。沢沿いの先よりも南峰は左にあるため、踏み跡は左(南)にトラバースしてゆくが、次第に踏み跡を見失なうようになる。

南峰

踏み跡はいよいよかすかになり、GPSを便りに進み、目指す南峰の尾根に達し、最初は九十九折、最後は直線を登って頂上到達。

南峰630m頂上

木々で視界のない頂上には道標とベンチがあったが、里山スケッチにあった頂上標識は無かった。風で飛んでしまったのだろうか。ちょっと残念。

狭いが頂上らしいピーク。ぼんやりだが、十二神山の頂上峰も樹間に見えている。

重茂半島の自然観察林を歩き、沢沿いから急斜面の山道をここまで登れば、十二神山に登ったといえるだろう。

青空

紅葉6(イロハモミジ?)

紅葉7

倒れた「重茂の大ケヤキ」

(林道から北峰)(2016年11月13日)

林道

ネット情報には、北峰650mに登ったという記録もあり、自衛隊基地に入らずに登れる最高地点ではないかとしている。そこで、自然観察林の入口近くから北峰に向かう。

林道分岐にゲートがあって車で入れないので、林道を歩く。車は厳しいが、歩きやすい林道で、ここも紅葉が素晴らしい。

紅葉8(イロハモミジ)

紅葉9(ハウチワカエデ?)

日が射したときの紅葉が実にきれいだった。

レーダードーム

そして樹間にレーダードームを見る。

紅葉10(オオイタヤメイゲツ?)

反射板

北の分岐を西に向かい、主稜線を西に乗越すあたりで稜線に上がり、尾根筋を100mくらい登って北峰頂上到達。大きな電波反射板が二つ。木の枝に半ば隠れているが、レーダードームは近い。ここも、十二神山に登ったといえる到達点だろう。

北峰

鯔山

帰りに樹間に本州・最東端の鯔山を見る。

三角点はまたの機会

十二神山

自衛隊専用道路入口から電話してみる。事前に申請して許可がないと三角点までは行けないとのことで、後日改めて連絡(自衛隊総務)してみるが、現在、三角点付近を工事中で許可できないとのことだった。

だが、3回の山旅で、十二神山の厳しい登路、豊富な自然、輝く紅葉を体験し、ピークにも到達でき、もうこれ以上を望むまい。この山旅にも感謝!

北峰と十二神山

大沢山(左)と日光山