川上岳(かおれ) 岐阜の里山
岐阜県 1,626m 2007年9月23日
日本三百名山
147
車で林道を30分ほど走って着いた登山口から歩き出す。沢を渡ったところから延々と九十九折の登り。
ようやく稜線に辿りつき、やがて行く手に川上岳の頂上が見えてくる。最後の500mは緑の頂上を見ながらの稜線漫歩。頂上の背景に見えているのは位山と船山。
頂上でゆっくり食事していると、やがて団体さんがガヤガヤとやってきた。いずこも同じ山頂の賑わい。
**********
川上岳は今年5月に下見に来ていたので、ゆっくり出発して、迷うことなく林道に入る。林道は思ったより長かったが、車で林道を30分ほど走って着いた登山口から歩き出す。魚釣りの一行が先着。二手に分かれ、一人は登山口の先にある徒渉点の沢で釣っていた。ヘルメットをかぶった沢登同様のスタイル。私は勢い良く沢の橋を渡り、対岸の九十九折にかかるが、これがまた無限に続く九十九折であった。沢を渡ったところから延々と九十九折の登り。樹間にかすかに見える右手の尾根が目の高さになり、その背後の別の尾根が見え、だんだん北側の視界も見えてくるが、九十九折はまだまだ続く。
最初は右手に見える尾根を辿って真後ろに見えてきたピークに向かうのかと思っていたが、全然違っていた。やがて九十九折は終わり、ようやく稜線に辿りつく。すぐに東南側が開けた展望所に出て、そこで休憩。ガスで隠れた山がいくつか見えていたが、同定できず。稜線を辿ると、やがて行く手に川上岳の頂上が見えてくる。これに違いない。しかし、まだだいぶあるなあ。見えている頂上のピークは三つあり、真ん中が頂上と思ったが、ルートは最南端ピークに向かう。沢の源頭っぽいところを何箇所か横切り、登りとなり、馬瀬からの合流点(こちらは萩原とある)を過ぎ、九十九折を登ると辿ってきた下の稜線が眼下に見えてくる。
南ピークの頂上付近でツメタ谷登山口からの合流点があり、笹ごしに川上岳の頂上が見えてくる。ガイドの写真にあった姿だ。最後の500mは緑の頂上を見ながらの稜線漫歩。360度の眺望が開け、左手下には谷に削られた林道が見え、ツメタ谷登山口はあのあたりと思われた。萩原4.5kmに対し、2.4kmとあったので、だいぶ近いことになる。頂上に達すると、正面に二つの平らな山が見え、右手の山の頂上にアンテナがたくさん見えたので、右手が船山、左手が位山だと同定(*)。なるほど、こういう位置関係にあるのか。大きな一等三角点がある広い頂上から北に続く道を辿ってみると、もうピークはなく、下り道となっていた。頂上に戻り、ゆっくり食事していると、やがて団体さんがガヤガヤとやってきた。いずこも同じ山頂の賑わい。宴会が始まりそうなので、入替わりに下山にかかる。分岐までの頂上稜線で老夫婦に会い、展望所の手前で大勢の団体に会う。まあ、今日の天気なら、遠景は霞んで見えないが、登って正解だろう。
九十九折を延々と下り、瀬音が大きくなってきて、沢を渡り、登山口に着いてみると車が4台ほど増えていた。すると、後からやってきた人たちも皆、ここから登っていったのだろう。林道から舗装路に入り、高山手前で位山スキー場のところを過ぎ、途中にあった臥龍温泉ひまわりというのに寄っていく。
(*)位山三山
船山にはこの年(2007年)5月の雨の日、車で頂上近くまで登り、電波塔脇の三角点を訪れ、船山神社にお参りした。
位山には2008年3月、モンデウス・スノーパークのリフトに乗り、スキーで頂上まで登る。スキー向きの山ではなく、編笠をかぶった徒歩の男性に下りでやっと追いつく。古いモニュメントが目につき、「人の一生は重荷を負いて遠い坂道を行く如し」という徳川家康の格言に共感。登山そのものだ。
登山口・・・・・「癒しの道」とある
渡渉点の橋
無限に続く九十九折から樹間にかすかに見える右手の尾根
川上岳・・・・・南ピークの頂上付近でツメタ谷登山口からの合流点があり、笹ごしに川上岳の頂上が見えてくる。ガイドの写真にあった姿だ。最後の稜線歩きは川上岳頂上部分を写しながらの楽しい旅となる。
船山・・・・・川上岳頂上から正面に二つの平らな山が見え、右手の山の頂上にアンテナがたくさん見えたので、これが船山
船山頂上のアンテナ群
位山・・・・・川上山頂上から正面に見える二つの平らな山のうち、左手が位山
川上岳頂上
一等三角点
白山?
位山と船山
鷲ヶ岳?