房住山(ぼうじゅう)     千手観音像の道

秋田県 房住山(最高点410m、三角点409m)  2016年5月21日

日本の山1,000、秋田県の山

137

涼しい林の中の道を進むと、真新しい杉の房住神社があり、お参り。

その先から頂上まで、道沿いに千手観音像が並んでいて、一つ一つに詳しい説明掲示があり、この道の歴史を実感できる。

「ババおとし」という急な難所があり、背後に新緑の光景が広がるが、その名前には悲しい伝説が秘められているらしい。

大きな杉と緑の尾根道を進み、大きな展望台のある頂上に着く。千手観音に三角点。大きな赤いツツジに新緑の眺望。

 最高地点付近から見る房住山・頂上方面の稜線。高い杉に覆われている
 房住神社
 十九番 千手観音
 頂上のツツジ
13:45 駐車場発14:07 ババ落とし起点(急坂登る)14:43 房住山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58分14:54 房住山発15:25 ババ落とし起点(九十九折下降)15:44 駐車場・・・・・・・・・・・・・・・・・往復(含休憩)1時間59分

**********

5月中旬過ぎに青森から国道7号を秋田に向かうと、青空に残雪の岩木山と八甲田連峰が左右に見えてくる。弘前の外れで見たピラミッドは櫛ヶ峰。

いやに暑いなと思っていたら、なんと外気温30度になっている。暑いわけだ。

大館から五城目に抜ける道を進み、途中で右折。登山口標示のある大きな鳥居をくぐって舗装林道を進み、中腹の駐車場に着く。

涼しい林の中の道を進むと、真新しい杉の房住神社があり、お参り。その先から頂上まで、道沿いに千手観音像が並んでいて、一つ一つに詳しい説明掲示があり、この道の歴史を実感できる。

「ババおとし」という急な難所があり、冒険コースと九十九折コースが併設されていたが、往路は冒険コースをロープを掴んで登る。背後に新緑の光景が広がるが、その名前には悲しい伝説が秘められているらしい。

ババ落としを登りきったところがコースの最高地点410m峰だったようだが、更に大きな杉と緑の尾根道を進む。道沿いに紫のラショウモンカズラやヒオウギアヤメ?白いのはキイチゴ?やツリガネニンジンだろうか。

そして大きな展望台のある頂上に着く。千手観音に三角点。大きな赤いツツジに新緑の眺望。トイレもある展望台は三階建ての最上階が靴を脱いで上がる大部屋になっており、その下が展望台。木々で余り視界は良くないが、五城目の森山が近くに見えていた。


(追記)

・中腹の駐車場(写真6):立派なトイレあり。正面左は案内図。正面やや右に登山口の階段

・十番千手観音像(写真9):十番、十二手の観音像は文久元酉八月(1861年)とある。この先、頂上の二十一番まであり、、番外の観音像もあった。更に頂上の先、三十番まであるらしい。(掲示の記載)文久元酉八月(1861年)(右)惣兵衛・長助(左)市之助・与四良・金七・口十、前に出ていると同じ十二手の像容の立像である。彫られた願主名の中に、字体が異なり彫りも粗末なものがある。

・番外一 聖観音(写真15)十二番観音の少し先。(掲示記載)番外一 聖観音(左)万延元庚申八月八日、三十三観音は、台座正面に第〇番と彫ってあるが、その番号のないものを仮に番外とし、参道とたどって行く順に一から八まで番号を付した。三十三観音像は文久元年に、番外像は一年前の万延元年に造立されている。聖観音は阿弥陀如来の脇侍である。

・十六番千手観音(写真16):(掲示記載)十六番千手観音像(左)文久元酉八月(1861年)(右)岩屋善右エ門、蓮華座の上の立像で十二手を有する。左の台一手に宝珠をささげているのが珍しい。前の合わせた手は、蓮華合掌である。苔が厚く彫りを隠している。

・十九番千手観音(写真17)(掲示記載)十九番千手観世音、文久元酉十月(1861年)(右)勘兵エ・権之丞・名左エ門(左)久五良・七蔵・太良作・口兵エ、像容全体がはっきりしている代表的石仏の一つ。手の表情も、衣文の流れもくっきりとしている。千手観音は一つ一つの手に決まった持ち物を持つが、ここの石仏は形式化された十四手になっている

・二十一番聖観音(写真19):頂上にある。(掲示記載)二十一番 聖観音、文久元酉五月(1861年)、(右)鵜木村大渕金エ門(左)新屋敷村児玉伝左エ門・山口村三浦角左エ門、最も普通の観音で正観音とも呼ぶ。結跏趺座して、右手は開いて乳にあて、左手は莟蓮華を持つのが儀軌であるが、これは立像で手の位置も異なる。鵜木村(男鹿市鵜木)大渕家は代々肝煎をつとめた旧家である。

・台倉の坂(ババ落とし)(写真10、11):往路は冒険コースをロープを掴んで登り、復路は九十九折コースを下る。(説明掲示)台倉の坂(ババ落とし)登山道一番の難所でここから眺めるうっそうとした原生林は春の新緑から秋の紅葉まで四季を通してまさに絶景である。また、ババ落としといわれる断崖絶壁は「うばすて山」の悲しい伝説が、民話として残されている。

・ババ落としピーク(写真14):ババ落としを登りきったところがコースの最高地点410mで、十一番漢音と十二番観音が並ぶ

・頂上展展望台(写真22):1階にトイレ、2階が展望台、3階が靴を脱いで上がる休憩所になっており、蛍光灯がついている

・男鹿三山(写真31)琴丘付近のR7より。寒風山(左手前)、男鹿本山(中央右)、男鹿新山(本山の右ピーク)。夕焼けのくすんだ色の空と男鹿三山

1.岩木山・・・・・弘前北部より

5月中旬過ぎに青森から国道7号を秋田に向かうと、青空に残雪の岩木山と八甲田連峰が左右に見えてくる。弘前の外れで見たピラミッドは櫛ヶ峰。

2.北八甲田連峰・・・・・弘前北部より

いやに暑いなと思っていたら、なんと外気温30度になっている。暑いわけだ。

3.南八甲田連峰・・・・・弘前北部より

4.南八甲田・櫛ヶ峰・・・・・弘前南部より

ピラミッドの姿の櫛ヶ峰

5.房住山登山口標示の大鳥居・・・・・車でくぐって舗装林道を更に進む

大館から五城目に抜ける道を進み、途中で右折。登山口標示のある大きな鳥居をくぐって舗装林道を進み、中腹の駐車場に着く。

6.中腹の駐車場

・中腹の駐車場(写真6):立派なトイレあり。正面左は案内図。正面やや右に登山口の階段

7.房住神社・・・・・登山口を進んですぐ。門標以外は新しく、清楚な雰囲気。

涼しい林の中の道を進むと、真新しい杉の房住神社があり、お参り。その先から頂上まで、道沿いに千手観音像が並んでいて、一つ一つに詳しい説明掲示があり、この道の歴史を実感できる。

8.真新しい杉の房住神社

9.千手観音像・・・・・十番、十二手の観音像。文久元酉八月(1861年)とある

この先、頂上の二十一番まであり、、番外の観音像もあった。更に頂上の先、三十番まであるらしい。

・十番千手観音像(写真9):十番、十二手の観音像は文久元酉八月(1861年)とある。この先、頂上の二十一番まであり、、番外の観音像もあった。更に頂上の先、三十番まであるらしい。(掲示の記載)文久元酉八月(1861年)(右)惣兵衛・長助(左)市之助・与四良・金七・口十、前に出ていると同じ十二手の像容の立像である。彫られた願主名の中に、字体が異なり彫りも粗末なものがある。

10.台倉の坂(ババ落とし)冒険コース・・・・・往路は冒険コースをロープを掴んで登り、復路は九十九折コースを下る

「ババおとし」という急な難所があり、冒険コースと九十九折コースが併設されていたが、往路は冒険コースをロープを掴んで登る。背後に新緑の光景が広がるが、その名前には悲しい伝説が秘められているらしい。

・台倉の坂(ババ落とし)(写真10、11):往路は冒険コースをロープを掴んで登り、復路は九十九折コースを下る。(説明掲示)台倉の坂(ババ落とし)登山道一番の難所でここから眺めるうっそうとした原生林は春の新緑から秋の紅葉まで四季を通してまさに絶景である。また、ババ落としといわれる断崖絶壁は「うばすて山」の悲しい伝説が、民話として残されている。

11.台管の坂(ババ落とし)の説明掲示

台倉の坂(ババ落とし)

登山道一番の難所でここから眺めるうっそうとした原生林は春の新緑から秋の紅葉まで四季を通してまさに絶景である。

また、ババ落としといわれる断崖絶壁は「うばすて山」の悲しい伝説が、民話として残されている。

12.花1・・・・・ツツジ

13.ババ落としの急坂を登る途中、背後に広がる新緑の光景

14.ババ落としピーク(最高地点)

ババ落としを登りきったところがコースの最高地点410m峰だったようだが、更に大きな杉と緑の尾根道を進む。道沿いに紫のラショウモンカズラやヒオウギアヤメ?白いのはキイチゴ?やツリガネニンジンだろうか。

・ババ落としピーク(写真14):ババ落としを登りきったところがコースの最高地点410mで、十一番漢音と十二番観音が並ぶ

15.番外一 聖観音・・・・・十二番観音の少し先

・番外一 聖観音(写真15)十二番観音の少し先。(掲示記載)番外一 聖観音(左)万延元庚申八月八日、三十三観音は、台座正面に第〇番と彫ってあるが、その番号のないものを仮に番外とし、参道とたどって行く順に一から八まで番号を付した。三十三観音像は文久元年に、番外像は一年前の万延元年に造立されている。聖観音は阿弥陀如来の脇侍である。

16.十六番千手観音

・十六番千手観音(写真16):(掲示記載)十六番千手観音像(左)文久元酉八月(1861年)(右)岩屋善右エ門、蓮華座の上の立像で十二手を有する。左の台一手に宝珠をささげているのが珍しい。前の合わせた手は、蓮華合掌である。苔が厚く彫りを隠している。

17.十九番千手観音

・十九番千手観音(写真17)(掲示記載)十九番千手観世音、文久元酉十月(1861年)(右)勘兵エ・権之丞・名左エ門(左)久五良・七蔵・太良作・口兵エ、像容全体がはっきりしている代表的石仏の一つ。手の表情も、衣文の流れもくっきりとしている。千手観音は一つ一つの手に決まった持ち物を持つが、ここの石仏は形式化された十四手になっている

18.房住山頂展望台

そして大きな展望台のある頂上に着く。千手観音に三角点。大きな赤いツツジに新緑の眺望。トイレもある展望台は三階建ての最上階が靴を脱いで上がる大部屋になっており、その下が展望台。木々で余り視界は良くないが、五城目の森山が近くに見えていた。

19.二十一番聖観音・・・・・頂上にある

・二十一番聖観音(写真19):頂上にある。(掲示記載)二十一番 聖観音、文久元酉五月(1861年)、(右)鵜木村大渕金エ門(左)新屋敷村児玉伝左エ門・山口村三浦角左エ門、最も普通の観音で正観音とも呼ぶ。結跏趺座して、右手は開いて乳にあて、左手は莟蓮華を持つのが儀軌であるが、これは立像で手の位置も異なる。鵜木村(男鹿市鵜木)大渕家は代々肝煎をつとめた旧家である。

20.二等三角点

21.花1:山頂のツツジ

22.頂上展展望台

・頂上展展望台(写真22):1階にトイレ、2階が展望台、3階が靴を脱いで上がる休憩所になっており、蛍光灯がついている

23.森吉山・・・・・展望台より東

24.高杉山(左)と五城目・森山(右奥)・・・・・展望台より南西

25.五城目・森山・・・・・八郎潟方面から見るのとちょうど逆の姿

26.花2: 青紫色の花、チェックの襟がある・・・・・ラショウモンカズラというらしい

27.花3・・・・・スダヤクシュ

28.花2・・・・・ラショウモンカズラ

29.花4: タチカメバソウ?

30.花5:ヒメシャガ

31.男鹿三山

夕焼けのくすんだ色の空と男鹿三山

・男鹿三山(写真31)琴丘付近のR7より。寒風山(左手前)、男鹿本山(中央右)、男鹿新山(本山の右ピーク)。夕焼けのくすんだ色の空と男鹿三山