足立山     北九州の縦走路

福岡県  足立山(霧ヶ岳)598m、戸ノ上山(とのうえ)518m    2016年8月12日

(足立山)九州百名山

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門司駅の始発に乗って小倉駅から歩く、周回距離25km(電車10㎞、市街5㎞、山間10km)という、やや大がかりな縦走。

小倉駅から市街地を歩き、朝日が射してくる前に登山口のあるトレッキング・コースに到着。平日だが、大勢の人たち。

小文字山(366m)は、「小文字焼き」が行われているとあって日向の展望台があり、すさまじく暑いが、北九州市と関門海峡、下関の全景が見えていて、絶景だった。

その先の440m峰から初めて足立山を見る。それは西に妙見山を従え、東にゆったりと縦走尾根を延ばした雄大な姿。

妙見山頂上には神社と古い祠。その先のコルから足立山に登る人々に会う。足立山頂上には大きな一等三角点。

縦走路の休憩の都度、熱中症対策にペットボトルを1本づつ飲むが、やがて日向の道になり、灼熱の歩きが辛かった。

大台ヶ原は笹原を切り開いた広場で、テーブルとベンチがたくさん置いてあったが、とても休む気になれない。だが、四周は絶景。正面に戸ノ上山が大きく、背後には足立山、それに市街地と海。暑さを我慢して撮影。

すると、日向の道を軽装の男性が降りてきて、軽快に下っていった。なんて元気なんだろう。

戸ノ上山頂上には欠けた三角点とベンチがあり、関門海峡と下関がすぐ近くに見えた。日陰のベンチでもう一度昼寝。

頂上の奥にある戸ノ上神社にお参りし、下山にかかる。住宅の間を下り、ぴったり寺内駐車場に出た。朝の静寂とは別の場所のように、県道71には車がひっきりなしに往来していた。車に入って冷房を入れ、車も私も生き返る。今日も長い縦走だった。

 足立山・・・・・西に妙見山を従え、東にゆったりと縦走尾根を延ばした雄大な姿。北側の440m峰付近より
 戸ノ上山・・・・・西側の大台ヶ原手前より
 関門海峡
 大台ヶ原
 戸ノ上神社
  4:42 寺内駐車場発  5:11 JR門司駅始発  5:21 JR小倉駅  6:20 足立公園遊歩道・・・・・・・・・・・・・・・・寺内駐車場から1時間38分  7:33 小文字山  8:47 妙見山  9:17 足立山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・足立公園から2時間57分12:58 大台ヶ原13:42 戸ノ上山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・足立山から4時間25分14:19 戸ノ上山発15:21 寺内駐車場着・・・・・・・・・・・・・・・・・・戸ノ上山から1時間2分、周回(含休憩)10時間39分

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10kmある足立山から戸ノ上山への縦走を、往復せずに鉄道を使って安く周回するプランはネット情報で見つけたもので、門司駅の始発に乗って小倉駅から歩く、周回距離25km(電車10㎞、市街5㎞、山間10km)という、やや大がかりなもの。そのためには、戸ノ上山の登山口にある寺内駐車場に入らないといけないが、まだ暗いうちに見つけられるだろうか。東北や北海道なら朝4時にはもう明るいが、九州の夜明けは5時過ぎである。

夜明け前でほとんど車の走っていない県道71号の脇にあるその小さな駐車場を運よく見つけ、脇道からバックして無難に駐車。その脇道のところに「企救自然歩道、戸ノ上山頂上⇔城山霊園⇔風師山」の標識があった。街灯の県道71沿いに西に歩いていくと線路にぶつかり、少し戻ってR3号を南西に歩いて門司駅に着く。切符を買い、飲み物を買っているともう始発5:11の時間。プラットホームには意外にたくさんの人。みんな仕事かな。

小倉駅から足立山登山口に向かうが、街中だが約5kmある。灼熱の朝日が今にも足立山の上に出てきそうだったが、その朝日と競争して、なんとか朝日が射してくる前に登山口付近に到達。すると、朝のトレッキングをしている人が大勢。平日のはずだが、年配の人中心にトレッキング・コースを歩いたり、走ったりしているようだ。街中の外れで会った年配の男性が、「霧ヶ岳(足立山)か?急な登りだぞ」と言っていたが、確かに平坦なトレッキング・コースと比べ、林の中への急な階段は圧迫感がある。それでも一人が登っていき、私もそれに続く。ザックにしまっていたスティックを出し、ゆっくり前進。辛い一日になりそうだ。

途中で休んでいた男性を追い越すが、最初のピークでパンを食べていると、その男性が先に行く。どうやらその先の分岐から登山口に戻ったらしい。二つ目のピークが小文字山(366m)で、「小文字焼き」が行われているとあって、日向の展望台になっている。すさまじく暑いが、北九州市と関門海峡、下関の全景が見えていて、絶景だった。暑いのを我慢して写真を撮る。

その先の平坦な440m峰から初めて足立山と妙見山、それに東に続く縦走尾根が見える。そこからいったん下り、登り返しとなるが、日向の部分が辛い。林に入ってほっとする。道は尾根から外れてトラバース路となり、南西部分を登って妙見神社に着く。神社の奥の古い祠の隣に稲荷神社の祠。そこからまた下り、コルから登り返していくが、コルの合流点に登ってきた数人が追い越してゆく。妙見神社登山口から登ってきたのだろう。足立山からはもう降りてくる人もいて、頂上には若い男性が一人。大きな一等三角点がある。頂上手前の縦走路脇から、歩いてきた440m峰の尾根と北九州市街を見る。

縦走路に下り、途中の丸太に座って休んでいると、「大丈夫ですか、水もってますか」と尋ねる声。「朝早かったんで眠い。水はたっぷりある(ペットボトルを6個)」と答える。気持ちよくてうつらうつらしていたのだが、助けが必要と誤解されないようにしなければ。この日は前日までと違い、稜線上で涼しい風はあまり吹かなかった。

足立山から戸ノ上山の間にある6個のマイナーピークを越えていく(が、その約6kmの間に2回昼寝、1回座って休憩。休憩の都度、熱中症対策にペットボトルを1本飲んだが、飲み続けるのもたいへんで、結局、5本しか飲まなかった。370m峰のあたりから視界が開けてくるが、大台ヶ原の手前から日向の道になり、灼熱の歩きとなる。これは辛かった。

広く刈り払われた道を登ると大台ヶ原で、広い広場にテーブルとベンチがたくさん置いてあるが、とても休む気になれない。正面に戸ノ上山が大きく、背後の足立山や市街地などが四周に見えており、暑さを我慢して撮影。日向の道は延々と続くように感じられ、途中の狭い日陰で休憩。また日向に踏みだすと、軽装の男性が降りてきて、日向の道を軽快に下っていった。なんて元気なんだろうと感心する。しばらく木陰の道となり、再び日向のピークに出ると、そこが戸ノ上山頂上だった。欠けた三角点とベンチがあり、関門海峡と下関がすぐ近くに見えている。日陰のベンチでもう一度昼寝。

頂上の奥にある戸ノ上神社にお参りし、下山にかかる。概ね林の中の道を下り、沢筋のところで、ひょっこり住宅地の舗装路に出る。だが、登山道は舗装路脇の草むらの道で、住宅の間を下っている。その草むらの道はやがて舗装路となり、ぴったり寺内駐車場のところに出た。朝の静寂とは別の場所のように、県道71には車がひっきりなしに往来していた。駐車した車は直射日光が当たってかなり暑くなっていたが、車に入って冷房を入れると、車も私も生き返る。今日も長い縦走だった。

寺内駐車場・・・・・戸ノ上山の北、県道71号沿いにある。表示はない。これは下山時の写真

JR門司駅

JR小倉駅・・・・・ここから市街地を約5歩く

足立山麓のトレッキング・コース・・・・・歩いたり走ったりしている人がたくさん

小文字山登山口・・・・・林の中への急な階段

北九州市街・・・・・小文字山頂上より

小文字山頂上

足立山・・・・・それは西に妙見山を従え、東にゆったりと縦走尾根を延ばした雄大な姿。

妙見山頂上の妙見神社

足立山頂上手前の縦走路脇から、歩いてきた440m峰の尾根と北九州市街を見る。

足立山頂上・・・・・大きな一等三角点

イヌタデ

足立山・・・・・縦走路の途中、444m峰付より

関門海峡・・・・・縦走路の途中、404m三角点峰付近より

大台ヶ原の広場・・・・・広い笹原の切り開き

戸ノ上山・・・・・大台ヶ原付近より

足立山・・・・・戸ノ上山手前より

大台ヶ原・・・・・戸ノ上山手前より

戸ノ上山頂上・・・・・欠けた三角点にベンチや方位盤。関門海峡と下関がすぐ近くに見えている。手前の日陰のベンチで昼寝

戸ノ上神社

登山道を下ると、沢筋のところで、ひょっこり住宅地の舗装路に出る

戸ノ上山・・・・・寺内駐車場付近より

企救自然歩道の標識・・・・・寺内駐車場脇