魹山(とど)、多々羅山     本州最東端、登山道の無い山

岩手県  魹山465m、多々良山364m  2016年10月23日

岩手の山150

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船越半島の入口には、震災前見たクジラの歓迎ゲート。なつかしい。

海岸沿いの遊歩道から尾根に上がり、標高が上がると、樹間に海や霞露ヶ岳を見る。

林道にいったん下り、西のヤブ尾根を登り、林の中の多々羅山・三角点に到達。視界は全くなく、頂上標識もなしの寂しい頂上だが、三角点に巡り合えて満足。ちょっとした冒険登山。

林道を下る途中、背後に多々羅山を見たが、最初の尾根で見た、海と半島の景色が三陸の魅力だろう。

カモメ森山のある御箱崎は箱崎半島、本州最東端の魹山と魹ヶ崎があるのは重茂半島(おもえ)。「本州最東端の碑」があるらしい。ちなみに、地名は魹ヶ崎だが、灯台は魹ヶ埼灯台で、「崎」を「埼」と表記するとのこと。

ワンデイ・キャンプ場の駐車場は魹ヶ崎の灯台に向かう人々で満車状態で、途中までは同じ道。美しい小さな湾から左の断崖に向かう道があり、それが魹ヶ崎に向かう遊歩道だった。

ヘルメットを手にもってぶらぶらと遊歩道を登り、頃合いでヘルメットをかぶり、レイングローブをはめて斜面に取付く。

やっかいな岩峰を越えるとコンクリ電柱と踏跡があった。

436m峰への急傾斜はきつかったが、そこから魹山までは楽な尾根歩き。たどり着いた頂上には二等三角点と頂上標識があった。

帰り道で、436m峰の西尾根から背後に魹山を、310m地点で山田湾の海と海岸、それに十二神山と霞露ヶ岳を見る。この時だけ少し晴れ、青空に青い海。素晴らしい眺望だった。

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この後、十二神山・北峰と日光山から樹間に鯔山と太平洋を見た。

最初はタラコのように見えたその姿は、436m峰を頭に、寝そべったトドのようにも見える。

 本州最東端の山、鯔山と太平洋・・・・・最初はタラコのように見えたが、436m峰を頭に、寝そべったトドのようにも見える。日光山の稜線より(2016年11月20日)
 多々羅山・・・・・船越半島・大浦漁港付近より(2010年10月17日)
 船越半島の岩の海岸
 太平洋と山田湾と霞露ヶ岳
 クジラの歓迎ゲート
  6:22 大釜崎P発(標高90m)  6:32 尾根取付き  7:35 林道  7:42 尾根取付き  8:05 多々羅山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間43分  8:09 多々羅山発  8:26 林道  8:48 車道  9:12 大釜崎駐車地点・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・周回2時間50分  9:45 R45から重茂半島へ
周回6.0㎞、登り標高差495m
10:45 姉崎ワンデイ・キャンプ場P・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・半島の走行1時間10:50 姉崎ワンデイ・キャンプ場P発(標高0m)11:07 尾根取付き12:13 436m峰12:33 魹山・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・登り1時間43分12:41 魹山発13:00 436m峰13:40 遊歩道13:57 姉崎ワンデイ・キャンプP場・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間7分
往復5.7㎞、登り標高差556m
  6:22 大釜崎駐車地点発  6:32 尾根取付き  7:35 林道  7:42 尾根取付き  8:05 多々羅山・・・・・・・・・・・登り1時間43分  8:09 多々羅山発  8:26 林道  8:48 車道  9:12 大釜崎駐車地点・・・・・周回2時間50分 
 9:45 R45から重茂半島へ10:45 姉崎ワンデイ・キャンプ場・・・・・・・・・・・・・・・半島の走行1時間10:50 姉崎ワンデイ・キャンプ場発11:07 尾根取付き12:13 436m峰12:33 魹山・・・・・・・・・・・・・・登り1時間43分12:41 魹山発13:00 436m峰13:40 遊歩道13:57 姉崎ワンデイ・キャンプ場・・・・・・・・・・・・・・・・・・往復3時間7分

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船越半島の大釜崎に向かうと、半島の入口には、2010年に霞露ヶ岳に登った時に見たクジラの歓迎ゲートが昔と変わらずかかっていた。なつかしい。新しい道路を通って半島の南側に出ると、湾の入り口を塞ぐ防波堤を建設中。その先で集落を抜け、海岸沿いの狭い道の終点(大釜崎)に駐車。

海岸沿いの遊歩道に入り、頃合いで尾根に登る。尾根には踏跡があるが、どれも尾根を外れてしまうので、何度も踏跡を外れ、再び踏跡に出会うのを繰り返す。薄ヤブだが灌木が多く、視界はほとんどない。細尾根を登って標高が上がると、ようやく樹間に海や霞露ヶ岳が見えてくる。(実は、遊歩道をそのまま進んでいけば良かったようだ)

いくつかマイナーピークを超え、大きく下っていくと下に林道。その林道をいったん下り、途中で尾根に上がって多々羅山に向かう。ここも最初は踏跡があったが、踏跡は東に下っていくので、踏跡を外れてヤブ尾根を登り、林の中の三角点に到達。視界は全くなく、頂上標識もなしの寂しい頂上だが、三角点に巡り合えて満足。ちょっとした冒険登山。

林道まで戻り、GPSを見ると、そこから海岸沿いの車道が近いので、林道から往路を戻らず、下ってみる。林道は途中で植林帯に入り、植林入口から背後に多々羅山が見えた。取水施設を過ぎ、やがて海岸沿いの車道。車道を1kmあまり歩いて駐車地点に戻る。最初からその林道を歩けば多々羅山は近かったわけだが、最初の尾根に登ったことで海と霞露ヶ岳を見れた。海と半島の景色が三陸の魅力だろう。

カモメ森山のある御箱崎は箱崎半島、本州最東端の魹山と魹ヶ崎があるのは重茂半島(おもえ)。「本州最東端の碑」があるらしい。ちなみに、地名は魹ヶ崎だが、灯台は魹ヶ埼灯台で、「崎」を「埼」と表記するとのこと。

山田湾の南にある船越半島から北の重茂半島に向かい、半島の南の付け根にある大沢漁港を通って魹ヶ崎に向かう。大沢漁港は復旧工事の最中で、道はあちこちで工事中。明神崎から狭い曲がりくねった道となり、千鶏(ちけい)で行く手に魹山らしき鋭角峰を見る。こいつは手ごわそうだと思ったが、それは手前にある436m峰だったようだ。

姉吉の集落の先に小さな湾があり、ワンデイ・キャンプ場の駐車場から湾に向かって歩いている人がいる。満車に近いその駐車場に停め、歩く。歩いている人たちは魹ヶ埼灯台に向かうので、途中までは同じ道。美しい小さな湾から左の断崖に向かう道があり、それが魹ヶ崎に向かう遊歩道だった。

ヘルメットを手にもってぶらぶらと遊歩道を登り、遊歩道から尾根に上がる踏跡を発見。いや、この先で遊歩道が尾根を越えているから、そこまで遊歩道を歩こう。果たしてその先に次なる踏跡入口があったが、遊歩道はさらに尾根の東側を登っていく。そこで、もう少し遊歩道を進むが、尾根はもっと高くなっていく。魹ヶ崎から戻ってきた老夫婦と出会った後、ヘルメットをかぶり、レイングローブをはめて斜面に取付く。

急斜面だが、灌木が適度にあり、どんどん登る。尾根にはさっきの踏跡の代わりに岩峰が待ち構えていて、それに慎重に登り、切れ落ちている奥側に回り込んで下るとコンクリ電柱が立っている。まだこの先2㎞近くあるので、これはハードになりそうだ、と思ったが、その先で傾斜は緩くなり、ほどよい灌木尾根となる。ついでに踏跡も姿を見せ、それをたどる。踏跡が西にそれていくところでヤブ尾根に上がるが、岩場を越えたところでその踏跡に再会。

436m峰への急傾斜はきつかったが、踏跡は細かなつづら折りや岩場の迂回などで歩きやすく付けてあり、大きく西側に回って西尾根に上がり、436m頂上に到達。そこから魹山まではまだ600mくらいあるが、いったん下ったあとは緩い登りで、楽な尾根歩き。だいぶへばっていて、ようやくたどり着いた頂上には二等三角点と頂上標識があった。眺望はなし。座り込んで休憩。風が冷たい。帰り道では、436mの西尾根から背後に魹山を、310m地点で山田湾の海と海岸、それに十二神山と霞露ヶ岳を見る。この時だけ少し晴れ、青空に青い海。素晴らしい眺望だった。

クジラの歓迎ゲート

船越半島の大釜崎に向かうと、半島の入口には、2010年に霞露ヶ岳に登った時に見たクジラの歓迎ゲートが昔と変わらずかかっていた。なつかしい。

ヨメナ

新しい道路を通って半島の南側に出ると、湾の入り口を塞ぐ防波堤を建設中。その先で集落を抜け、海岸沿いの狭い道の終点に駐車。

海岸沿いの遊歩道に入り、頃合いで尾根に登る。尾根には踏跡があるが、どれも尾根を外れてしまうので、何度も踏跡を外れ、再び踏跡に出会うのを繰り返す。薄ヤブだが灌木が多く、視界はほとんどない。

アキノキリンソウ


樹間の太平洋 

細尾根を登って標高が上がると、ようやく樹間に海や霞露ヶ岳が見えてくる。(実は、遊歩道をそのまま進んでいけば良かったようだ)

霞露ヶ岳

岩の海岸

ツツジ

林道

いくつかマイナーピークを超え、大きく下っていくと下に林道。その林道をいったん下り、途中で尾根に上がって多々羅山に向かう。

多々羅山頂上、三角点

ヤブ尾根を登り、林の中の三角点に到達。視界は全くなく、頂上標識もなしの寂しい頂上だが、三角点に巡り合えて満足。ちょっとした冒険登山。

多々羅山

林道まで戻り、GPSを見ると、そこから海岸沿いの車道が近いので、林道から往路を戻らず、下ってみる。林道は途中で植林帯に入り、植林入口から背後に多々羅山が見えた。

取水施設を過ぎ、やがて海岸沿いの車道。車道を1kmあまり歩いて駐車地点に戻る。最初からその林道を歩けば多々羅山は近かったわけだが、最初の尾根に登ったことで海と霞露ヶ岳を見れた。海と半島の景色が三陸の魅力だろう。

436m峰

山田湾の南にある船越半島から北の重茂半島に向かい、半島の南の付け根にある大沢漁港を通って魹ヶ崎に向かう。大沢漁港は復旧工事の最中で、道はあちこちで工事中。

明神崎から狭い曲がりくねった道となり、千鶏(ちけい)で行く手に魹山らしき鋭角峰を見る。こいつは手ごわそうだと思ったが、それは手前にある436m峰だったようだ。

姉吉湾

姉吉の集落の先に小さな湾があり、ワンデイ・キャンプ場の駐車場から湾に向かって歩いている人がいる。満車に近いその駐車場に停め、歩く。歩いている人たちは魹ヶ崎の灯台に向かうので、途中までは同じ道。美しい小さな湾から左の断崖に向かう道があり、それが魹ヶ崎に向かう遊歩道だった。


マツヨイグサ 


姉吉湾・・・・・断崖の遊歩道より

ヘルメットを手にもってぶらぶらと遊歩道を登り、遊歩道から尾根に上がる踏跡を発見。いや、この先で遊歩道が尾根を越えているから、そこまで遊歩道を歩こう。果たしてその先に次なる踏跡入口があったが、遊歩道はさらに尾根の東側を登っていく。そこで、もう少し遊歩道を進むが、尾根はもっと高くなっていく。魹ヶ崎から戻ってきた老夫婦と出会った後、ヘルメットをかぶり、レイングローブをはめて斜面に取付く。

赤い実

急斜面だが、灌木が適度にあり、どんどん登る。尾根にはさっきの踏跡の代わりに岩峰が待ち構えていて、それに慎重に登り、切れ落ちている奥側に回り込んで下るとコンクリ電柱が立っている。まだこの先2㎞近くあるので、これはハードになりそうだ、と思ったが、その先で傾斜は緩くなり、ほどよい灌木尾根となる。ついでに踏跡も姿を見せ、それをたどる。踏跡が西にそれていくところでヤブ尾根に上がるが、岩場を越えたところでその踏跡に再会。

鯔山頂上

436m峰への急傾斜はきつかったが、踏跡は細かなつづら折りや岩場の迂回などで歩きやすく付けてあり、大きく西側に回って西尾根に上がり、436m頂上に到達。

そこから魹山まではまだ600mくらいあるが、いったん下ったあとは緩い登りで、楽な尾根歩き。だいぶへばっていて、ようやくたどり着いた頂上には二等三角点と頂上標識があった。眺望はなし。座り込んで休憩。風が冷たい。

鯔山・・・・・436m峰の西尾根より

帰り道では、436mの西尾根から背後に魹山を、310m地点で山田湾の海と海岸、それに十二神山と霞露ヶ岳を見る。この時だけ少し晴れ、青空に青い海。素晴らしい眺望だった。

十二神山・・・・・310m展望所より

太平洋と山田湾と霞露ヶ岳・・・・・310m展望所より

霞露ヶ岳・・・・・310m展望所より

外洋船

姉吉ワンデイ・キャンプ場

宮古湾の防波堤

多々羅山・・・・・船越半島・大浦漁港付近より(2010年10月17日)

霞露ヶ岳(左)と多々羅山・・・・・日光山の稜線より(2016年11月20日)

鯔山・・・・・十二神山・北峰付近より(2016年11月13日)

鯔山・・・・・日光山稜線より(2016年11月20日)

鯔山・・・・・日光山稜線より(2016年11月20日)