鉢盛山 草黄葉の道、槍・穂高の展望
長野県 2,446m 2008年11月3日
日本三百名山
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波田町役場に寄って封筒に入ったカギを借りていくが、林道のゲートにはカギはかかっていなかった。長い林道を1時間弱走って駐車場へ。
やや奥まったところに入って行くと、大きな駐車場があった。そこに車をとめて歩きだす。広い駐車場に車1台。もうシーズン・オフなんだろう。寒いのでスキーウェアの下に手袋。登山道は林道の続きのような広い九十九折りで、やがて雪がびっしりついてくる
黄色黄色の草黄葉。そして槍・穂高が見えてくる。槍がとてもいいかっこうだし、穂高も前穂と奥穂が左右にきれいに並んでいる。曇り空なのが残念。青空だったらどんなだろう
鉢盛山頂上に着いたときには、ガスで槍・穂高は隠れてしまっていたが、そこには大きな一等三角点や古い祠が並んでいた。
天気が悪くなってしまったのでもう見るものはハト峰くらい。だが、草黄葉のハト峰は本当に見事。縦走路の黒い線がくっきりついており、いつかこれにも登ってみたい。
黒川林道を戻る途中、青空が広がり、背後に鉢盛山を見る。穏やかに高くたたずむ親しみやすい里山。
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いつもの上高地への道を進み、波田町役場に寄り、指定のポストで封筒に入った鍵を入手。封筒にはカードサイズの許可証も入っている。朝日村の登山道が通行禁止だから、波田町のほうは申込が増えているのかもしれない。マップも入っていて、ガイドにあるルートよりもだいぶ近いところまで車で入れるようだ。
しかし、この黒川林道の入口が分からず、行きすぎて引き返し、「林道黒川線」の小さな標識のある横道に入る。しばらく走った先にゲートがあり、カギをもって車を降りたが、錠はついていない。誰か先に入った人がいるのかな、と思い、ゲートを開けて車を入れる。
黒川林道は予想通り舗装路だったが(ところどころ未舗装)、ものすごく長かった。谷は深く、谷底は次第に浅くなってくるが、紅葉の尾根は高い。大きなダム。「差切」という狭い所をすぎると沢は林道と同じ高さ。「山の家六兵衛」という大きな山小屋。煙突はついているが、使われている様子はない。そのすぐ先にハト峰への登山口。「アキンド高原・ハト峰登山道入口2.5km90分」とある。その登山道の先に鉢盛山登山道入口の標識があり、「約4時間」とあるが、「通行禁止」の別の標識もでている。台風の影響かな。
林道は沢を離れて九十九折りに斜面を登り始める。北の山の向こうに槍・穂高の頂上部分がわずかに見えている。やや奥まったところに入って行くと、大きな駐車場があった。そこに車をとめて歩きだす。広い駐車場に車1台。もうシーズン・オフなんだろう。寒いのでスキーウェアの下に手袋。登山道は林道の続きのような広い九十九折りで、やがて雪がびっしりついてくる。黄色黄色の草黄葉。そして槍・穂高が見えてくる。
槍がとてもいいかっこうだし、穂高も前穂と奥穂が左右にきれいに並んでいる。曇り空なのが残念。青空だったらどんなだろう。その右手に見えているのは大滝山が手前にあって、その奥に蝶ヶ岳と常念の頭が見えているようだが、大滝が大きすぎていまいちの眺め。その右手前に黄色一色のハト峰が見えている。なかなか見事。
そして波田町避難小屋に着く。古い木の表札には「六兵衛小屋」とあるが、下の小屋から持ってきたのだろうか。標識マップにはここからまだ2時間とあるが、そんなにかからないだろう(駐車場から2時間強だった)。ここからも槍・穂高にハト峰がよく見える。ここからは笹と林の登山道となる。行く手の樹間に鉢盛らしき山影がまだ高く見えていたが、はっきりは分からず。やや下りとなり、朝日村登山道との分岐にでる。まだ頂上までは1時間とある(1時間弱だったが、かなりの急坂)。10分ほどさきに「鉢盛坂新道」という標識あり。その名のとおりの九十九折りの急な坂。
少し傾斜が緩んできて、「権現の庭」というところに出る。林のなかの開けた笹原。涸れた芝生の上に雪が積もっている。再び林の中に入って朝日村避難小屋があるが、これはプレハブ。ややたよりない。小屋の先に斜めに登る急な斜面があり、雪がアイスバーンのようになっていて登りにくい。その先の笹の雪道を少し登って頂上に着く。大きな一等三角点に三つの石の祠に二つの頂上標識に方位盤。
頂上標識のところから先に大きな反射板のある開けた場所があったが、このときはもうガスで槍・穂高は隠れてしまっていた。
頂上から下って行くと、坂のところで登ってきた二人連れに会う。こんな天気でも登る人はいるのか。そういえば、波田町役場のポストには二つほど別の封筒が入っていた。二人は坂の雪をえらく登りにくそうにしていた。こちらは淡々と往路を下る。天気が悪くなってしまったのでもう見るものはハト峰くらいである。しかし黄色のハト峰は本当に見事。縦走路の黒い線がくっきりついており、いつかこれにも登ってみたい。駐車場に戻ると、車が一台後ろに止めてあった。
長い林道を車で戻っていると、差切から左岸に道があるところで、なんと犬を連れてジョギングしている人がいる。その前にも車で来ている家族連れがいた。道端に車が何台かとめてあり、釣りだろうか。「梓川で魚をとる人は、必ず漁業組合で発行している組合員証もしくは遊魚券をお持ちください」という標識が立っている。ゲートはなんと開いていて、ノンストップで通過。地元の人がたくさん入っているんだろう。幹線道路に出て、左折して温泉に行くのではなく、まず、波田町役場にカギを返しに行く。町役場ではバザールのようなのをやっていた。役場の裏から入って、当直の人にカギを返す。
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上記は当時のメモ。鉢盛山への林道は施錠されており、事前に電話と、確かファックスで登山申請し、現地の町役場でゲートの鍵を受け取った(朝日村からも道があるが、このときは閉鎖中)。登山日を設定していたので悪天候になる可能性はあり、頂上ではガスで視界は無かったが、その手前で槍・穂高を見ることができた。このときは積雪でやや登りにくかったが、歩きやすい道で黄葉がすばらしく、一等三角点の頂上には祠がたくさんあり、実に楽しい秋の里山だった。
黒川林道を戻る途中、青空が広がり、背後に鉢盛山を見る。穏やかに高くたたずむ親しみやすい里山。
波田町役場産業振興課 0263-92-3001
朝日村役場経済課 0263-99-2001
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波田町役場
波田町役場に寄り、指定のポストで封筒に入った鍵を入手。封筒にはカードサイズの許可証も入っている。マップも入っていて、ガイドにあるルートよりもだいぶ近いところまで車で入れるようだ
黒川林道
「林道黒川線」の小さな標識のある横道に入る。しばらく走った先にゲートがあり、カギをもって車を降りたが、錠はついておらず、ゲートを開けて車を入れる。
黒川林道は予想通り舗装路だったが(ところどころ未舗装)、ものすごく長かった。谷は深く、谷底は次第に浅くなってくるが、紅葉の尾根は高い
山の家六兵衛・・・・・黒川林道の途中にある大きな山小屋。煙突はついているが、使われている様子はない
黄葉1・・・・・林道は沢を離れて九十九折りに斜面を登り始めるが、そ途中の黄葉
槍・穂高の景観!・・・・・黄色黄色の草黄葉。そして槍・穂高が見えてくる。
槍がとてもいいかっこうだし、穂高も前穂と奥穂が左右にきれいに並んでいる。曇り空なのが残念。青空だったらどんなだろう。
大滝山と蝶ヶ岳・常念岳の頭
槍・穂高の右手に見えているのは、大滝山が手前にあって、その奥に蝶ヶ岳と常念の頭が見えているようだが、大滝が大きすぎていまいちの眺め。
ハト峰・・・・・大滝山の右手前に黄色一色のハト峰が見えている。なかなか見事。
下りのとき、天気が悪くなってしまったのでもう見るものはハト峰くらいだったが、黄色のハト峰は本当に見事。
ハト峰・・・・・縦走路の黒い線がくっきりついており、いつかこれにも登ってみたい
樹間のハト峰
波田町避難小屋・・・・・古い木の表札には「六兵衛小屋」とあるが、下の小屋から持ってきたのだろうか。ここからも槍・穂高にハト峰がよく見える
槍・穂高・・・・・波田町避難小屋より
朝日村避難小屋・・・・頂上に近いところにあるプレハブ。ややたよりない
鉢盛山頂上・・・・・大きな一等三角点に三つの石の祠に二つの頂上標識に方位盤
反射板・・・・・頂上標識のところから先に大きな反射板のある開けた場所があったが、このときはもうガスで槍・穂高は隠れてしまっていた
黄葉2・・・・・下りの林道の九十九折にて
鉢盛山
黒川林道を戻る途中、青空が広がり、背後に鉢盛山を見る。穏やかに高くたたずむ親しみやすい里山