前のページでは、ある女の子の「シャドーイング」
についてお話させていただきました。
でも実は、
もう一人「シャドーイング」をし始めていた人がいたのです。
ある小学6年生の男の子が、
「なに言ってるのかわかんな~い」と言い出しました。
私は「最初だからそんなもんだろう」と内心思っていたのですが、
彼は続けて「I like なんとかって言ってるんだけど…」と言いました。
「わかんな~い」と言っていたのは、
見(聞)慣れない動物の名前か何かだったのです。
そこで私は、
「 I like が分かってるんじゃん!!それはスゴイことだよー(^^)/」
と彼に言いました。
話を聞くと、彼もまた、
英語を習っていたことがあるとのことでした。
そしてしばらくすると、彼もまた、
あの小学3年生と5年生の女の子2人のように
口を動かしていたのです。
周りが静かだったためか声は出していないようでしたが、
明らかに自分から『読もう』としていました。
これらの現象は彼らが “特別” だから起きるのでしょうか?
それとも、
通っていた英語教室の先生の “教え方” が素晴らしかった
のでしょうか?
私は、そのどちらでもない…と感じています。
母語であれば、誰もが
「聞いたり」
「声に出したり」
「読んだり」
「話したり」
「書いたり」できるのと同じように、
英語や他の外国語においても
“同じような能力” を身につけることはできる
と思っているからです。
でも、そのためにはどうしても『量』が必要になります。
「英語は量!」というのは、
“英語教育” に必要なことを、
これほど短く簡潔に表現した言葉を私は知りません。
たったの4文字です!
この言葉を声に出して言うと、
私なんかは涙が出そうなくらい感動してしまうのです(^_^;)。