2つ前のページでは、
YL(読みやすさレベル)について書かせていただきました。
今回は「語数」というものについてお話させて頂きたいと思います。
「語数」というのは、
1冊の本にどれだけの量の英語が入っているか、
今までにどれだけの量を読んできたか
ということを表すために使われています。
接した英語の量を表すためのひとつの「システム」
と考えて頂ければ良いかと思います。
要するに、どれだけ読んだかということを表すための「道具」です。
多読を広めてきた方々や、
全国の多読を実践している方々によって、
数多くの種類の本とその語数がまとめられてきました。
私もそれを使わせていただいております。
中には自分で数えたものもありますが、
まだまだお世話になってばかりです(笑)
1冊あたり何百語となるような本は、
それ専用の数え方があるそうですが、
1万語以上あるような本でも、
多くの本が語数と共に揃っています。
多くの方の努力によって、
語数と共に使えるようになっています。
非常にありがたいことです。
しかし、
どうしてそんなに語数にこだわるのでしょうか?
実を言うと私も、
最初の頃は「読んだ語数なんてカウントしなくてもいいんじゃないか・・・」と感じていました。
“数えるのに使う時間を
もっともっと読んだり聴いたりする時間に当てるべきでは?”
などと感じていました。
それは確かにその通りかもしれませんが、
語数を数えるには数えるなりの「意味」があります。
以前はそれをまったく考えようともしていませんでした。
そのことに気が付いたのは、
自分でこれまでに読んできた語数を数えてみてからでした。
人間の「先入観」とか「固定観念」というものほど、
“食わず嫌い”の原因となるものはありませんね(笑)
語数を数えることで得られる「効用」は、
ひとつには『やる気が沸いてくる』ということです。
それまでに読んできた量が増えるほどに、
「意外と読んだなぁ」とか「結構読んでるなぁ」
という気持ちが生まれ、
「読む」ということに関する『自信』にも繋がっていきます。
もうひとつは、
読むスピード(流暢さ)を比べることが出来るということです。
前のページでもお話しましたが、
1ヶ月後、3ヶ月後、5ヶ月後に
読むスピードがどのように変化しているか、
また、最初は短い本を中心に読んでいたが、
ある時期から長い本も読めるようになってきた…などなど、
語数から見えてくることは
他にもまだまだあるのではないかと感じます。
出版社から新しいシリーズなどが出ると、
SSS多読のHP内にある掲示板に、
「○○の語数を数えたよー!」というように、
日本全国、様々な地域で多読を行っている方から
情報の提供ができるようになっています。
また、語数やYLが詳しく載っている
『英語多読 完全ブックガイド』
という本も、
版を新たに重ねながら販売されています。
ほとんどの多読用図書が載っていますので、とっても便利です!