前のページでは、「より日常に近い英語の本当のはやさ」という話をしました。
今回は、もう1つ起きた「不思議な現象」についてお話させていただきたいと思います。
それは、英語で映画を見ている時に、
『なんて言っているのか “完全に” 分からなくても、なにを言っているのかは分かる!』
という現象です。
まったく同じ表現をマネすることはできないけれど、
「言わんとしている事は十分わかる」ということです。
そういう場面がいくつも出てきました。
何回も見るうちにストーリーの流れ、
役者の口調や表情などから、彼らの話している話題や感情が十分に伝わってくる
という現象が起こり始めました。
この時期は、言葉そのものよりも、
それを使って表現されている感情や内容の方に意識が向かい始めた段階だったのではないかと、
今では思います。
だからこそ映画のクライマックスで涙したり、
作品の細かなところで笑ったり怒ったり、
『感情を使って』言葉を理解する・・・、
『言葉を使って』感情を理解することができる段階になったのではないかと、
今になって、そう感じています。