前のページでは、『わからないところは飛ばす』という話から、
言葉をわかるためには、「訳語の理解」よりも「状況の理解」が大切になる
のではないかというお話をさせていただきました。
今回は実際に、私の身に起きたことをお話させていただきたいと思います。
以前読んだ本の中で、
「 Lighthouse 」という言葉が出てきました。
勘の良い方なら、何のことだか分かる方もいらっしゃると思います。
なぜなら「ライト」という言葉も「ハウス」という言葉も、
どちらも馴染みのある言葉だからです。
でも私は、「 “ Lighthouse ”ってなんだぁ?」と思いました。
この言葉と出会ったとき、私の中では初めて見る、
「知らない言葉」でした。
ふと見ただけでは「 Light 」と「 house 」がくっついている
ということすら分からなかったと思います。
実際に自分の口で音に変換してみて「あっ!」と気が付きました。
見たこともない“単語”に出会うと
「不安」になると思います。
反射的に「萎縮」してしまうこともあると思います。
私も未だに
「ちょっぴり不安」になってしまいますが、
そんな時というのはますます
「ネガティブな深み」にはまってしまいそうになります。
「自分もまだまだだなぁ…」と思ったり、
「読み方が悪いのかなぁ…」と疑ってみたり、
読みながら、あるいは読んでいる途中で、
とにかく「不安定な気持ち」になってきてしまいます。
でもです…。
声を大にして言いたいことですが、
「ネガティブな考え」は
そのくらい出てくれば十分です!
ここで一番大切なことは
『本を閉じずに先を読む』
ということではないでしょうか?
いくつか
「知らない言葉」
「わからない言葉」があったとしても、
『状況』がわかっていれば、その言葉を理解するための助けとなります。
というのも、先ほどの言葉が出てきた状況というのが、
「嵐の海で船が危ないことになっていて」、
「“ Lighthouse ” のどこかには周りにガラスが張り巡らされているような
部屋だか何かがあって」、
「“ Lighthouse ” というのが主人公の家から割と近いところにあって」、
「主人公やそのお父さんが海の様子を見るために
“ Lighthouse ” の上の方に上っていったりして…」などなど。
これだけ「状況」がわかっていれば、
「あっ、○○ね!」(みなさまもご一緒にお考えください)
とわかる筈です。
その方が、
「“光の家” ってなんだ~?」
と考えるよりは、わかりやすいと思います。
こういうことが、
「 house 」は「家」じゃなくて「建物」という感じなんだなぁ
というような深い理解、幅の広い理解へと
つながっていくのではないかと感じます。
しかし、同じストーリーで何ページか進んでいくと、
また「知らない言葉」が出てきました。
しかも今度はホントに見たこともない言葉でした。
「なんだ、こりゃ?」と、
その時は思ってしまいましたが、
それについては次回にお話させていただきます。