前のページでは、第2ステップの続きの部分を書きました。
今回からは第3ステップについて書かせて頂きます。
第3ステップでは『英英辞典』を使うようになりますので、
まずはその紹介からさせていただきたいと思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、
『英英辞典』というのは、
英語の単語を「英語で」説明してあるものです。
いくつもの出版社から出ていますが、
英絶で使用するのは
というものです。
この辞書のスゴイ点は、
それぞれの単語の説明がすべて
「完全な文」として書かれているところです。
その説明文自体が
英絶の第3ステップに、とても適しています。
詳しくは中身を見て頂ければ分かりますが、
このように非常に丁寧なつくりになっている英英辞典はなかなかありません。
英語の『文』を読むことに慣れ、
この辞書を『辞書として』使えるようになること。
それが第3ステップのGoalではないかと感じております。
前回紹介した『小学校でなぜ英語?』をお読みになった方は、
ぜひともこの本もお読みください。お願いしますm(_ _)m
『小学校でなぜ英語?』はブックレットなので、
論じる内容が限られているのかもしれませんが、
こちらの本の方が明らかに内容が“濃い”ように感じます。
世間的にも英語教育の世界においても
「大津・鳥飼」両氏の方が“知名度”としてはあるのですが、
唐須教光(とうすのりみつ)という方も、相当スゴイ方だなぁと思います。
超おススメです!!
この本を読んでみて、「バイリンガル」という“現象”について、
如何にいままで自分が何も知らなかったかということを思い知りました。
専門的な内容もあるので、
興味のないところは『多読3原則』に習って、
『飛ばして』読んでいただければと思いますが、
「ペラペラしゃべれる人が “バイリンガル” なのではなく、
日々、使っている人がバイリンガルなんだ」という考え
などを深く理解するためには、必読の書であると感じます。
「バイリンガル」という言葉の意味するところに関して、
皆さんはどのような「イメージ」をお持ちでしょうか?
私も上記の本を読むまでは、
『バイリンガルというのは日本語も英語もペラペラで、バリバリ仕事に生かしている人!』
などと思っていました。
しかし、「バイリンガル」というものには、
4つの“種類”というか「考え方」があるそうです。
詳しくは上記の本に書かれてありますので割愛しますが、
簡単に書かせて頂きますと、
最初の3つはその言語的な能力という観点で分けられたものです。
バイリンガルの“初級”“中級”“上級”というようなものです。
しかし、4つ目の考え方というのはまったく異なっています。
バイリンガルというのを言語的な「レベル」で見るのではなく
『その言語を日々、使っている人がバイリンガルなんだ』
という視点に立って見る考え方です。
2つの言語を「知っている人」がバイリンガルなのではなく、
『使っている人がバイリンガルなんだ』ということになります。
「バイリンガル」という言葉には、
『“英語教育” を 「日常生活」の中に戻す』ための
ヒントがあるのではないかと感じています。