前のページでは、「相当な根気」と「根気」というのは根本的に違うものなのか?と思うようになった、
というお話をしました。
それまでは、英絶の内容を勝手に「解釈」したり、
自分なりの「アレンジ」を加えたりしていましたが、
そのほとんどが効果の乏しいものでした。
基本的にはアレンジはしないことを勧められていますが、
どこかで「ラクをしたい」という気持ちが働き、
「簡単になるアレンジ」をしてしまうのがほとんどでした。
それではマズイ!と思い、
反対に、より「面倒になるアレンジ」をしようと考え始めたのが、この頃からでした。
そこで出てきたのが、
第2ステップ・第3ステップでご紹介した『下書き』です。
それまでは「書き取り」と「音読」を別々に考えていたところがありましたが、
下書きをすることで並行的に音読にも慣れることが出来ました。
どのくらい音読すれば良いのかという目安にもなりますし、
「書く」という動作が集中力を引き出してくれるようにも感じました。
そして、『下書き』の一番良いところというのがあるのですが、
それはまた次回に書かせて頂きたいと思います。
●前回は『こういう本は絶対に読みませんよ~』という類いのモノについてお話しさせていただきました。
またまた蛇足の補足です(^_^)v
私の中では、
「英語学習の本」というのと
「英語習得の本」というのは区別して考えています。
前者は主に受験用の「参考書」や「文法書」、
後者は英語の「ハウツー本」などです。
その中間で両者の要素を含んでいる本もありますし、
「英絶」などのように
『言語習得に関する本』というべきだなぁと思えるような
「第3の本」も、希にあります。
そんな区別はどうでもよいのですが、
心の底から「これだー!」と思える本には
なかなか出会うことができません。
しかし、全体的な流れとして、
最近は言葉の構造や言葉自体の「直訳的な意味」を説明するものよりも、
言葉の「ニュアンス」を説明するものの方に人気が移ってきているのではないかと感じます。
それぞれの表現や単語を、ネイティブの人たちがどういう「イメージ」を持って、
どういう「ニュアンス」で使っているかという説明や、
そういう「ニュアンス」の理解がないために日本人がよく間違う表現などを挙げている本が
増えてきているように感じるのです。
どちらにせよ、英語の「単語の意味」を『広く』捉えようとする流れが増えてきていることは、
とても良いことなのではないかと感じています。