会津ロケ地の旅

ー  2日目  ー

2023年9月22日掲載

まだまだ夏の暑さの残る9月、

今回は会津のロケ地を巡ってみた。


一番の目的は、福島県湯川村にある「高羽哲夫 記念館」への再訪ということであったため

ロケ地巡りについては全てを巡る予定は全くなかったのだが・・・。


これまでもロケ地を一緒に巡ってきた寅仲間。

このままでは済まされない2泊3日の旅になった、というお話である。

この度も長い長い内容となっておりますが、お楽しみ頂けましたら幸いです。

また、いつもながらロケ地にご興味のない本編派の方は、これより下のご高覧はご遠慮ください。

🔳  オープニング約3分間の旅  〜其の2〜

2ー①  「田園風景の只見線」  

2日目スタート。

今日は朝から「湯川たから館」さんへお邪魔させてもらった。

私たちの今回の最大の目的は、

高羽さんがお持ちになっていた台本を、隅から隅まで確認をすること!


一切の妥協を許さず、後世のファンの方々のためにも、今自分たちがやるべきことを責任を持ってやる!

それが今を生きる、現代の寅ファンがやるべき役割なのだと、

誠に勝手ながら、使命感に燃え遥々やってきたのであった。(^_^;)

そして、本日お昼頃の最大のミッション!

田園風景を走る、タイトルバックの只見線の撮影

私たちは遂に、挑むのであった!!!(^_^;)

夢から覚めた寅が乗って行ったと思われる只見線。

会津若松とは逆方向に列車は走っている。

つまり、寅さんは只見線に乗って「会津高田駅」から「郷戸駅」まで

向かったことが推測される。 (何かのお祭りが予定されていたのだろうか?)

その寅さんが乗っているであろう只見線列車が、

今回撮影をしようとしているタイトルバックに映る列車なのである。

ストーリー的にも繋がりのある大切なポイント。

もっともタイトルバックなので山田組、及び高羽さん達にとっても

とても思いのこもった重要な場所なのではないかと思っている。


その重要なポイントにこうして来ることができ、何か崇高な気持ちになっている。


だからこそ、この場所については決して間違いは許されないのだ!


下準備に多少の不安を抱えながら迎えた本番当日。

一抹の不安を感じながらも、それ以上に期待の気持ちが大きく

そしてワクワクが止まらない。

前日の景色

本日の景色。何とか飯豊(いいで)連峰の稜線も見えている。これならば・・・

今回は電車の時刻もしっかり調べ、丁度ここを列車が通過するタイミングを狙う。

狙うは     13時24分  「会津高田駅」発    下り   列車

カメラをセッティングし、ただただその時を待つ。

全員が胸の高鳴りを抑えきれない。

すぐ近くの踏切が鳴りだす。

列車の走る音が近づいてくる。

各々緊張が高まる!


なぜか思い出す大井川鐵道の機関車トーマス。( ̄▽ ̄)


カメラのファインダーから狙う景色を固定しているので、音のする方向は見れない。

一点集中

一発勝負!!

カメラがブレないようしっかりと脇を固め前だけを見る。

いよいよだ!

キターーーーーーーーーー!!!

♪───O(≧∇≦)O────♪

列車がゆっくりと右から左へ走っていく。

列車は弧を描き右へ曲がっていく。見えていた側面が見えなくなり、後部正面が見えてくる。

よし!映画と一緒だ!!

タイトルを合わせてみた!

感無量 !(>_<)

2−②  「会津高田駅」  ロケ

遂に田園を走る只見線の撮影に成功した私たちは、一旦「湯川たから館」に戻り調査を再開。


もう時間の許す限り、全員がただひたすらに黙々と台本と向き合ったのであった。

「湯川たから館」の閉館時間が16時だったため、本日の調査は16時にて終了。

本日のお礼と明日のお願いをして退館。

本当にありがとうございました!


ただ、まだまだ外は明るいので

私たちは「湯川たから館」を出発し、本日最後のロケ地へと向かったのであった。

その場所は、タイトルバックの只見線の最寄駅となる

会津高田駅


今作で夢から目覚めた寅さんのいた駅が、ここなのである。


この駅の近くには以前、福島県立大沼高等学校があった。

2022年3月に福島県立坂下高等学校と併合され、現在は福島県立会津西陵高等学校となっていて

この日も多くの学生さんが駅を利用されていた。


映画に登場するのは、松居直美さんとエキストラの方々ではあるが

もしかすると一部はかつての大沼高等学校の生徒さん達だったのかもしれない。

ちなみに後ろに映る子供をおぶったお母さんは、

地元の方だそうだ。

寅さんの後ろに見えていた青っぽい屋根の建物は、今も残っている。

そして寅さんは、外にあるトイレへと駆け込むのであった。

1926年(大正15年)10月15日:一般駅として開業

駅には看板があり、撮影当時の写真も掲載されている。

駅に改札はない。(画面奥が線路、左が待合室)

待合室(画面右がホームと線路)

待合室内部

寅さんの後ろに見えていた風景。

待合室の奥から見た景色(画面左が線路)

ホームの様子。(上り方面を眺める)

航空写真で比較するとトイレの位置は、ほぼ同じ場所のようだ。

ホームの長さもほとんど変わっていない。

かつては相対式ホーム2面2線を有する行き違いが可能な駅であり、

跨線橋も有していたが、小出方面を向いて右側に当たる

1面1線と跨線橋は撤去された。

出典:Wikipediaより

これにて2日目も終了。

残すはあと1日。

高羽さんの台本調査も佳境に入った。


そして、なぜだかいつの間にか、全ての会津ロケを回ることになってしまっている!

あと1日で果たして全てを成し遂げられるのだろうか!!


3日目に続く・・・