31作の茶の間のテレビ

2019/10/30

「31作の茶の間のテレビ」  男はつらいよ

寅ファンの方であれば

ご存知の方も多いのではないだろうか。


寅友でもあり、日頃大変お世話になっている

吉川孝昭さんのサイト

「男はつらいよ 覚え書きノート」


いつも密度の濃い情報を発信されていらっしゃるのだが

新たに発信された内容がこちら。

31作「旅と女と寅次郎」の本編で一瞬流れるCM、

これが何のCMなのかを吉川さんは十数年間も探されていらっしゃったのだが

今回ファンの方より貴重な情報を頂き、無事発見されたのであった。


そのCMが何であったかは吉川さんのサイトをご覧き、ご確認頂くとして・・・



今回「飛耳長目録」で注目したのは、画面に映るCMではなく

CMの映るこのテレビが

どこのメーカーなのか?に注目!

茶の間のテレビは時代と共に変更されているが

今回のテレビはこの31作でしか使われていない貴重種。


飛耳長目録としてはいつかは着手しなければいけないと

思っていたテレビ調査ではあったが

まさかこんな形で始まるとは・・・。





で、いざ調べ始めてみると

これが結構難しい!



テレビ受像機に関する資料って

意外と無いのである!!


もうこうなれば伝家の宝刀、国会図書館しかない!と思い

いざ出かけて調べてみたが

これまたテレビ受像機は書籍としての資料もないのである。



これはもうお蔵入りか・・・と諦めかけていたが、「昭和 テレビ」のワード検索をしていて

結構出てきたのがオークションサイト。


それを見ていてふと思ったのが

あっ!もしかしたら

昭和のテレビパンフレットが

出品されているかも!!!


毎年各メーカー(当時は8メーカー位か?)から何種類もの新しい機種が

発売されるテレビの中から

探している機種が掲載されているカタログを見つけるなんて・・・

それこそ奇跡に等しい。


見つかるわけがない、と半分思いながらも

もうこれしか残されていないと思い検索を試みてみた。


するとカタログ自体は結構出てくる。

元は無料のカタログもこうして年月が経つと価値が出てくるんだなぁ~と感慨深く調べていく。


掲載はあるが中身までしっかりと写しているものは少なく

中々手掛かりに辿り着けない。


そんな中見つけた画像がこちら!


あった!!!




拡大してみよう!


間違いない!

この機種だ!!



メーカーは東芝


型番は18M512

奇跡の発見である!



今回の発見を元にもっと調べてみると

こんな画像も発見!

これは同タイプの木目仕様型。




映画と比較してみよう。

メーカーロゴの位置、(黄色円)

ブラックストライプシリーズマーク(ピンク色円)、

チャンネルボタンやスイッチ類の位置と形状(水色円)

全て同じである!





型番がこちら。

18M513


映画で出てきたシルバータイプと1番違い。


これで100%決定!



この作品内で寅さんが聞いていたヘッドホンステレオは

東芝の「ウォーキー」KT-AS1

(こちらは色違いの赤)※参考引用


また、寅さんが行った葛飾電器店に飾ってあったラジカセは

東芝「シュガー」RT-SF3


で、今回発見のテレビも東芝と

31作は東芝商品がズラリと揃っているのである。



この作品だけは東芝がスポンサードしたのかと思いきや

今回テレビを調べていてわかったのは

実は茶の間のテレビは東芝製が多かった事が判明!

それについての詳細はまたの機会に。



第31作、「旅と女と寅次郎」の

本編で使用された茶の間のテレビは

東芝製であった!



アニメのサザエさんの茶の間にあるのも東芝のテレビ。

(スポンサーでしたからね(;^_^A)



これにて一件落着!

それでは、また!!