エンディングロケ地

2014/12/4

「第8作エンディングロケ地」


第8作「寅次郎恋歌」

この作品のオープニングでは

今後も度々シリーズで登場する

旅芸人坂東鶴八郎一座が初めて登場する。



映画の中では四国のどこか、という設定なのだが

実際は神奈川県の三浦。


そのロケ地は以前ロケ地巡りでご紹介済み



今回は第8作のエンディングでその坂東鶴八郎一座と寅が

旅先で偶然再会するというシーンでのロケ地にチャレンジした。



その一連の流れをご覧頂きたい。




先ずは映画のシーンを動画で確認。

次に映画のシーンを写真で確認。



?@遠景に甲斐駒ケ岳が映る

?Aその反対側には八ヶ岳も映る

?B畑の脇道を歩く寅

?C歩くその先には甲斐駒ケ岳が見える。

?Dそこに荷台に人を乗せた一台のトラックが通りかかる。

?E乗っていたのは巡業中の坂東鶴八郎一座。

?Fそのまま一座のトラックに同乗する寅。

?Gエンディングでの過ぎ去るトラックのその先には

雄大な富士山がハッキリと見えているのである。

実は初登頂は1年前の2013年12月。


残念ながら天気は曇り。



?@遠くに見えるであろう甲斐駒ケ岳も視認できない。

<映画>

?A寅の後ろに映る曲がりくねった道路は確認できた。

<映画>

?B寅と同じように柿を置いてみた。

<映画>

?C寅が立ち寄った農家の家は今はもうない。

<映画>

ロケ地としては間違いないのだが

如何せん天気が悪いため

どんなに頑張っても本来の映像には程遠い。




当時山田組もこの山々の遠景をフィルムに収めるために

数日天気待ちをしたという。


天気待ちと言えば「幸福の黄色いハンカチ」のエンディングも同じ。


数分のエンディングではあるが

撮影隊の作品への情熱と執念にも似た粘りの込められた

このシーンは何としても一番近い状態で撮影したい!

そう心に誓い再訪を願ってこの地を後にした。





そして今回、2014年11月某日。



実際の映画撮影時期に最も近いであろうこの時期。

天気にも恵まれたのでリベンジ決行。



途中トンネルを抜け甲府に入った瞬間

ひどい濃霧だったためとても不安になったが

北杜市に近づくにつれ徐々に天候は回復。



ロケ地に到着した時には見事に晴れ渡り

遠景の山々も見え絶好の撮影日和となった。





?@先ずはエンディングのシーン。

映画と同じように富士山が見えるように撮影。

<映画>

道路は映画撮影時と違い、舗装改修されて印象が少し違うが

舗装されていない道路右端の部分の角度は映画とほぼ同じ。



カメラで撮影すると富士山は見えにくいが

現場では下の写真のようにしっかりと富士山は見えている。

?A前回見えなかった甲斐駒ケ岳。

今回は映画と同じ山姿がハッキリと見える。

<映画>

?B八ヶ岳も今回はキレイに見えた。

映画とほぼ同じ場所で撮影成功。

<映画>

?C寅が立ち寄った農家のあった場所も青空をバックにすると

かなり印象が近づく。

<映画>


?@で映っているお家にお住いの方に今回お話が聞けた。

こちらの農家は近年ご夫婦がお亡くなりに

その後家は取り壊されたという。

また?@で映っている木々は家を建てるために全て切り倒したとの事。


?Aで映っているお地蔵さんは映画で出てくるものと

現在あるものとでは形は似ているが全くの別物。

この件もお訊ねしてみたが残念ながら不明。




今回再訪したこの場所は

正面に甲斐駒ケ岳、反対側に八ヶ岳。

そして遠くに富士山が見える最高のロケーション。


山田組ロケハンの実力には本当に驚かされる。




約2分間の珠玉のエンディングシーンを

ロケ地で静かに浸ってみては如何。


おしまい。