ラーメンの器

2008/10/24

「ラーメンの器」  ラーメンの器

映画の中で前後がつながらない小物は

チョロチョロと出てくるが

今回はラーメンの器が新たに発見された。


彰(あきら)さんご指摘のシーンを

映像を元に検証したいと思う。



先ずは・・・


第1作


■登が食堂でラーメンを食べている。


器は白い。

■登、食堂を出て行く。

器はまだ白い。

■寅、登が残したラーメンを食べる。

あれ?器が赤くなった!!





この赤い器は

第2作にも登場する。

おそらく同じだと思う。

続いて・・・

第11作


 ■さくらが駅の食堂へ来る

器は今度は赤である

 ■寅がラーメンを食べ始める

今度は器が白に変わる。

食べ終わっても白いままである

ちなみにこの白い器は

第7作

登場している。

実に面白い発見である!

ラーメンは多分こみや飯店さんのものだと思うのだが

器がちょくちょく変わるのはもしかしたら小道具とこみや飯店さんの器が

交互になっているからなのかもしれない。


こみや飯店さんはラーメンの寸胴を直接撮影所に持ち込んでいたらしいのだが

器はそんなに持って来なかったのではないだろうか。


まだまだ器の考察は続く。



ちなみに・・・

現在のこみや飯店さんの器はテレビで紹介された時は赤であった。

追加です。



彰(あきら)さんに教えて頂きました部分の検証です。


第15作


■メロン騒動後、寅さんが題経寺の鐘楼でラーメン食べる

器が白い!

彰(あきら)さんのご指摘通り

これはまさしく第7作と第11作でも登場した器である。


ちなみにパパが屋台で食べていた器はちょっと違った。


そして、そして・・・


第37作


こちらは赤い器が棚に並んでいるのだが

実は器の中の模様が2種類あるのがわかる。

実はちょっと疑問に思っていた部分がここだった。

器の中に龍のような模様があったのが第2作。


そして同じ赤い器でも最近テレビで放送されたこみや飯店さんの

器の中はあのラーメンで良く見る四角い渦巻き模様。


同じ赤い器でも中の模様が違うと思っていたのだが

何とその両方が上海軒に置いてあったのだ!!

凄い発見である!!!!!


これは益々実際のこみや飯店さんに行かねばならない!


う~~~~ん、奥深い!!!


第37作ではその後上海軒は大盛況となるのだが

ナゼだか赤い器ではなく皆白い器である。

う~~~~ん・・・

実在する上海軒さんでは一度だけ食べたが

器の色は・・・・・?????

覚えていない。。。。。

次回柴又の上海軒さんにもう一度行かなければ・・・・・。


これはまだまだ続く。




彰(あきら)さん、ありがとうございました。




さらに追加です!!



そしてまたまた衝撃の事実発見!!

これまた彰(あきら)さんからのお話です!


第17作


 ■寅さん、またまたいつものように場末の様な食堂で

器には「雲」のような柄が・・・

 ■寅さん、ぐぐっと湯気の立つスープを飲む

アップで見ると間違いない!!!


こちらは第37作

同じマーク!!!!



これで17作と37作がつながった!!!

深い!実に深い!!深すぎる!!!


17作は1976年7月


37作は1986年12月


実に10年の月日が経過しているのである。



この器を見たときに

ひょっとしたら?と思ったのが第20作である。


そう、中村雅俊さん演じる良介こと「ワットくん」。

そのお相手大竹しのぶさん演じる「さっちゃん」との

初デートのシーン。


確かその場面でワットくんがラーメンに

コショウをぶちまけたはず!!


その器ももしかしたらぁ~!!!


と、思いましたが違いました。

何だか似てはいるんですけどね・・・

『器物語』  





この壮大なストーリーはまだまだ続くのである。