20260317
右目。
縛られたゴミ袋。眩しい外の世界はただゴミ袋をこの部屋から放り出すためだけに存在する。あまりの日常に日常を見失い、それもまた日常に擬態しはじめる。繰り返される諸行無常。ジャンケンをする相手はいない。私も今日もここに立ち尽くす。握り締めた拳を解いて本を開く。そうするほかない拳はだんだんと腐りはじめる。
PCの画面を睨みつける。右目が痛い。鏡で見ても充血しているわけでもない。がしかし痛い。たまらん痛い。PCの使用時間などあまり気にしたことがなかったが、調べてみると一日の平均はおよそ九時間。目のひとつやふたつ、悲鳴をあげてもおかしくはない。1.0の裸眼に突き刺さるブルーライトやらなんやら。余計なものは見えなくてもいいが、嫌いな奴の顔面の醜さは私の燃料。ちゃんと見えなくては困る。人を嫌って生きていきたいだけで、その方がいいと思っているだけで、実際には嫌いな人などほとんどいない。恵まれていることに気づかぬよう、今日もひとりぼっちを装って電車を降りる。お前のことは本当に嫌い。
高校時代の友人らが文章を書いている。皆、考えている。脳みそが回転して熱を帯びるその頭蓋の中。鈍い音がする。なにかしらのパーツが外れている音がする。冷却装置は追いつかない。この手触りの悪い日々を匍匐すればいつか見えるさペガサス。