20260206

セルフアラベスク


この澱み。サバの味噌煮でさえ拭えないこの澱み。1杯の熱された水道水をお茶にして捨てられるティーバッグ。それを極極と飲み干す私。


昼過ぎ、ずっと家にいるのはな、と思ったが出かける先の候補が本屋しかないことに腹が立ち、しょうがなくスーパーに。カツオのたたきの値札と実際の値段の差に閉口。逆さボトルのJOYを買った。帰り道、シャッフル再生されていたApple music からアラベスクが流れる。澱みが波を立てる。その行先はわからないが、節と腹のある蠢き。呼応して蠢動する情動。実家の電子ピアノから流れるアラベスクを思い出す。南向きのあの部屋で茶色いピアノ椅子に座った私にはまだ嫌いな人などいなかった。そういえば私はちいさい頃、ピアノを習っていた。楽譜も運指も覚えていない。覚えているのは地元のちいさなホールで発表会があったこと、そこで普通に序盤からミスったこと、終わった後になぜかケーキがもらえたこと、ピアノ教室のピアノの白鍵に鉛筆で落書きをして怒られたこと。アラベスクの旋律にそれらを見て、ビニール袋片手横断歩道のない場所をゆっくり渡る。

中高時代の同級生が、任天堂スイッチのスプラトゥーンで、おそらく様々な害悪行為を経て、アカウントがBANされてしまったらしい。そうして今日、彼は「おれセルフネグレクトかもしれん」とグループLINEに送っていた。ゲームで他人の気分を害してまで楽しんでいた奴が何を言っているのかと思ったが、怖いのでそんなことは言わない。まあそんな時期もあるよ。あるか?


夜、大学のグループワークの関連でリモート会議をする。カメラもマイクもオフにして入室すると5人中2人がカメラまでオンにして待っていた。そこから2時間半続いた会議。最初はめんどくさいと思っていたが、意外とすぐ2時間半が経った。会議中に友人が送ってくるLINE。2浪している友人の受験に微かに立ちこめる暗雲。出願したところの倍率が前年より大幅に上がっているらしい。そのぐらい跳ね除けられるよね。雲を突き抜けて。敵は多い方が楽しいし。