20260316
ウインク。
久しぶりに夜寝て朝起きる。しかも七時半に目が覚めた。考えたいことがあったのでちょうどよかった。昨晩考えたことは、そんなに悪くなかったけれど、実現できるかなといったところ。深夜テンションをうまく利用したやつが勝つ。
バスに乗る。運転手は運転が荒い。リュックサックを背中に背負ったままの私が右に左に揺れながらいつものように電車に乗り込む。『センスのレッスン』(ソシム)を読み始める。普段はあまりこういうのは読まないんだが、どうやら売れているみたいだし読んでおいて、という感じ。センスがいいとは何かが筆者の視点で書かれている。センスがいい側の私が読んでも意味ねえよ、なんてね。大して読み進まず到着。
同僚のTさんは今年度末でこのバイト先を辞める。円満にね。で、私とTさんが同じ時間にシフトに入るのは今日が最後だった。とはいえ普段通りに時間が過ぎていく。帰り際に「今日が最後みたいですね。」と話す。「ありがとうございました。」ぐらいしか言えなかったけれど、言おうと思えば言えることはまだあった。私が始めた頃は大学生が今より少なく、同じ時間帯に入ることがよくある大学生はTさんともう一人だけだった。年齢が近いだけでその存在に安心させられることがある。それは怒られないからというのもあるのかもしれないが、それだけじゃない。そういえばこの前、同僚たちとご飯に行ったとき、Tさんも、私やもう一人の大学生の同僚がいると安心します、と言っていた。互いに安心させ合いながら、っていうとちょっと気持ち悪いけれど。LINEのグループがあるわけでもみんなで一緒に帰るとかいうわけでもなかったけれど、ぼんやりとそういう結束があったんじゃないかなと思ったりする。
「今度、また集まることになったから来てくださいよ」
とTさんが言う。経緯や内容を説明すると長くなるので割愛するが、とにかくそう言いながらウインクして手招きしたTさんはちょっと可愛かった。もう会えないのは少し寂しいからちょっとめんどくさかったとしてもきっと行く。こんなにTさんのこと好きだったっけ。もう一緒にレジに立つことも、事務所で同僚たちと一緒に喋ることも、ないのか。こんな好きだったんだ。