20260312
孤児たち。
『家族カレンダー』を読み終わって、眠ったのが午前五時ぐらい。そんで午後九時に起きる。一日があっという間に、瞬く間に。
家族というのは大変だ。中村暁野さんの『家族カレンダー』を読んでいて、結婚をしてその人と互いに理解し合いながら過ごすこと、子どもたちを育てること、一緒に生きるということの大変さを知らされる。一緒に生きるというのは単に同じ家に住むということだけじゃなくて、“家族”という連帯の中で同じ瞬間を重ねていくこと。私は“家族”を、子どもとしてしか経験したことがない。いつか夫としてとか親としてそれを経験する日が来るかもしれない。大人って子供が思っているほど大人じゃないことはこの歳になってなんとなくわかってきた。だから、同級生でもう子どもがいる女の人の話を聞いてすごいなと思うし、自分に子どもがという想像をするのはまだ難しい。中村さんの文章を読んでいて、家族の大変さはとても伝わってくるのだけど、でも“幸せ”もそれ以上にそこには宿っていると感じる。HappyもSadも色々混じった“幸せ”が。そんな混合物質が人生で、いろんな人や感情や時間が混ざって混ざって混ざって。濁ってるわけじゃなくてマーブル模様でもなくて、微かに光っている。でもまだ自分事としては捉えられないから遠くのものを見ているような感じだけど、いつかそれが目の前にきた時にそっとそれを手で包み込めるぐらいの心の余裕を保ちながら。
夜、友人Pが面白い話があるから電話できる?などとほざくのでグループ通話する。母校の合格速報などを見たりしながら駄弁る。Iはこの春から東京の大学に進学することになった。二浪をしていた彼。これから大学生活が始まって、しかも東京で、一気に価値観とか人格が変わるんだろう。くるりの『東京』でも聞きながら桜咲く目黒川を散歩してください。素敵な日々が始まるんだな、という気持ちになれます。が、そんな日々はやってきません。いや、やってくるか。彼ならそんな日々が送れるかもしれない。あと、本も読んでください。Tくんが大学の図書館で太宰を借りて読んでるという話を聞いて、「やっばいな、いいじゃん」と思う。タバコを吸い始めたみたい。いろんな話を聞きながら、今日は一度も外に出なかったけど春を感じる。私も立ちあがろう、一人だけど。走りだそう、一人でさ。転ぶぐらいに、一人だから。テーマ曲はそうだな、ceroの『Orphans』といったところで。
https://youtu.be/c_SLGBJgDNE?si=KlQJgxCyhGEa6kOO