20260106
哀愁の街で。
友人のアパートの中で迎えた今日。すっかり昇りきった朝日に照らされる部屋の中でぐったり気味の4人。唯一車の免許を持っている彼はまだ酒が残っている。歩いて駅に向かうことにした。久しぶりにこの街で歩いていると、変わっていないなと思う。半年とか一年でそんなに大きくは変わらない。でも確かに変わり続けていて、昨日と今日とでもすこしずつは変化している。昔、よく行った公園がなんだかスッキリしていたり、駅前に新しいスイーツの店ができていたり。
「じゃあね。」
と言って1人が家に帰っていく。
「また成人式で」
と言ってまた1人電車に乗って帰っていく。
駅の近くにあった古くて渋い本屋に入る。街の本屋。自動ドアが開く。うぅ。しんどくなってくる。悪い意味でもないしいい意味でもない。7割ぐらいしか入っていない書棚。平置きされた人気タイトル。その在庫数は1。雑誌、岩波新書、岩波文庫、講談社現代新書。コミックもあった。カウンターにいるおばさんとおばあさん。定期購読か客注を取りに来る女性。いつも買っているであろう雑誌をスッと取って買っていく女性。初めて来たけれど、こんな場所がまだ続いていることがすごいし、これからも出来る限り続いてほしい。お金を落としていこうと、岩波新書の棚を睨む。雑誌の『ブレーン』(宣伝会議)と原研哉の『日本のデザイン』(岩波書店)を買う。自分ぐらいの年代の人がこの店に入るのはそう多くないことだろう。この道を通ってよかった。無料でつけてくれたビニール袋をぶら下げて歩く。店を出た後でも、そして日記を書いている今でも、あの場所にはあの本屋があって時間が流れている。ゆっくりと、ひんやりと。
迎えに来た親。私は公園の健康器具みたいなのに乗って本を読んでいた。腰を捻るためのそれに乗る母親。腰をぐらぐらさせながら車に戻る。マックを買って家に帰って食べる。その後、どこかに行こうかという話になったが、特にこれといって行きたい場所がなかったため私はベッドで猫と共に眠った。夕方に起きる。帰宅した父親。髪の毛の長い私。普段を知らないからよくわからないけれど、実家に流れる空気は多分いつもとは違うのだろう。ただ、半年以上この家にいなかったはずの私は、すぐにまたこの場所に馴染んでぐだぐだと時間を過ごす。くるりやNUMBER GIRLを流す。晩御飯を食べてぼーっとして眠る。地元での1日1日は、実はもう貴重なのかもしれない。昼過ぎまで寝てぼーっと過ごして1日を消費するような真似をするのはね・・・。昼過ぎに起きてこの日記を書く私は16:34、まだパジャマを着ている。