20260313

ZAGIN BOYS(二十歳)襲来。


眠らずに朝を迎えたわけなんだが、どーしましょ。

眠るもよし、家を出るのもよし。眠るのはよしではないか眠ってしまえば起きるのは夜。今日という一日、私はこの部屋のこの白いベッドの上で計六回ほどの寝返りを打っただけということになってしまう。それは大変いかんことだ。誠に遺憾。ということで眠気覚ましにシャワーを浴びて家を出る。バスに乗ろうと思ったが、来なさそうだったので歩く。行く先など本屋しか浮かばないのだが、なので小さめのトートバッグをぶら下げて。


銀座に行こうとして間違えて山手線のホームに。そのぐらいには眠かった正午。なんとか地下鉄銀座線で銀座にスライドイン。GINZA SIX の銀座蔦屋書店へ。今日も文化が積まれている。外国人はジャポニスムに頷き、日本人はビジネス書を手に取るなりカルチュラルな表情をしてデザイン書を眺めるなどしている。良さそうなタイトルをメモしながらゆっくりと見て回る。外はまだ寒くジャンパーを着てきたがそれでは店内は少し暑い。髪の毛は長く前髪が鬱陶しい。半袖半ズボン坊主で本当は見て回りたいのだが、最低限のカルチュラルな格好と表情を保つためには仕方がない。

装丁の特異な文庫本を見つけて手に取り、写真論の棚でも一冊手にとる。こっちは洋書系、あっちは音楽関連か、と少し歩みを進めると、今世紀最大級の一目惚れ。ひとまず手に持っていたタイトルたちを元の場所に戻す。そうしてもう一度そこに戻って手に取る。

『This is MUKAI SHUTOKU! Photo by KIKUCHI SHIGEO』

8,000円(税込)という数字はほとんど無視される。いや無視はしていない。逆に8000という数字にすら愛しさを感じることを禁じ得ない。二十五年間の向井秀徳の写真。あの店員さんはどう思ったろう。

洋書のクリアランスセール的なものもあった。洋書をたくさん扱う店だから、売れなければどうもこうもならん。50%OFF、80%OFFしてでも。その中の4,400円(税込)の洋雑誌を手に取る。80%OFF。家に帰って表紙をちゃんと見たらこれまた全裸の男女が四人。泡で局部は隠しているが。あの店員さんはどう思ったろう。

分厚いその二冊をレジへ。その店員さんもまた素敵で。「80%オフさせていただきます。有料のお手提げはいかがなさいますか?」その人は新人らしかった。隣のレジの人に聞いたりしながら会計を。客がどんな本を買ったかを気にするほどの余裕はなかったようでよかった。私が店員だったら、そりゃ向井秀徳かよ!まじか!とはなるだろうね。うちのバイト先には売ってないけどね。本屋に電話して女性店員にエロい本のタイトルを読み上げさせてはいけないんだよ。


銀座蔦屋をあとにし、神谷町へ。黒鳥社という出版社がやっているらしい本屋「TIGER MOUNTAIN」へ。