20260131

ミートメットメット!



朝、家を出てセブンで唐揚げ棒と午後ティーとDARSの白を買う。寒空の下で食べる唐揚げ棒がサクサクおいしい。

電車に乗って新幹線に乗って。ビューンと。名古屋で切符と違う新幹線に乗っていたことに気づく。京都駅で降りる。3分だけ降り立った京都駅。京都行きたい。


新幹線の中で金原ひとみの『ミーツ・ザ・ワールド』を読み終わる。他人と自分の価値観の違い。どんなに考えても結局自分の価値観のフィルターを通してでしか世界は見えないし、「誰かのために」と行動することも結局は自分がそれによって満たされようとしているのか。作中に主人公の心情描写で「恒常性を求めている」という部分があった。このまま今が続けばいいな、と思うことはたしかにある。別にそれは楽しい瞬間じゃなくて、人というのはやっぱり変化を嫌う生き物みたいで。恒温動物だからね。

「1人の人をずっと好きで、一生その人のことを忘れられない」という主人公と何度かデートをした奥山。そういう人ってどうするんだろうか。たとえば結婚だったら、その人以外とすることは可能なのか。でも1番好きな人とじゃないと結婚してはいけない、なんてルールはない。でも朝日が昇って目を覚まして横に眠っている人がその人じゃなかったら、きっとその人のことを思い出して「その人だったらな、、」と思うのだ。途切れることがないように恋人をつくる人もいるけれど、それは不健全なことだと感じるけれど、でもそのほうが幸せなのかもしれない。好きというかなんというか、自分の中で殿堂入りしてしまった人とどう関わっていくか。奥山みたいな人は結構居るんだろうな。居るんだろうな。


新幹線を降りる。前回の帰省から1ヶ月も経っていない。また来ましたよ、という感じで改札を出る。迎えに来た親の車。1月の最初に電柱に突っ込んで凹んでいた後ろのドアは直っていた。長時間の新幹線に疲れた体をぐっと伸ばして実家に入る。持って帰ってきた荷物やお土産を机に広げる。母親から頼まれていた(NO) RAISIN SANDWICH。可愛い紙袋に素敵な箱。それに自分で作った本や何冊かの本。本は重たいけれどいつもどうしても何冊かはお供してもらう。


隣の市にあるショッピングモールに行く。服や靴を見にいこう、と母親に連れ出された。が、私は服や靴に興味がない。そのお金で本が買いたい。誠に困った息子である。いくつかの服屋や靴屋を見て回ったがこれと言ったものはない。なんもないね、と手ぶらでエスカレーターに乗ってヴィレッジヴァンガードに。このVVはそんなに大したことはないイメージだったので、何も期待せずに入る。が、前よりも本が増えている。しかも変な本が多い。倉庫の奥の方にあったような文庫や雑誌。2000年代の雑誌がいくつか並んでいる。『広告批評』が6、7冊あって、その中から3冊手にとった。2007年発売とか。あとはタイトルに惹かれた1冊も手に取る。4冊持ってレジに向かう。4000円を払って『広告批評』と『サメのおちんちんはふたつ』(築地書館)が入ったビニール袋をぶらぶらさせながら帰った。家に戻ってすぐに部屋着に着替えて猫を撫でる。相変わらずそっけない彼ら。少しだけ寝た。猫は誰も寄ってこなかった。

今日の夜は焼肉だ。起きると仕事から帰ってきた父親が着替えて私を待っていた。母親曰く、私が帰ってきて焼肉に行く日、つまり今日をとても楽しみにしていたみたいだった。今年の年明けに帰った時は焼肉屋が閉まっていて行けなかった。車に乗り込んでいつもの焼肉屋に。鬱陶しいほどいい匂いを外に放っている。「ご予約席」の札が立てかけられたテーブルに座る。私の家族は誰もお酒を飲まない。父も母も兄も私も。二十数年続いた子育て、子供がみんな二十歳を超えて一緒にお酒を飲んで、という感じはない。私は子供の頃から変わらず梨のジュースを頼む。お酒を飲まない私たちは胃袋も貧弱だ。油っぽいものはあまり好まない。カルビを頼むようになったのはここ数年の話。我が家は専らタンである。焼肉始まるよ~で最初に運ばれてくるタン。ここが我が家の焼き肉のピークなのだ。大きなお皿に乗って運ばれてくるタン塩。やっぱこれだね、と唸る。米をかっ込み、梨ジュースを飲む。タンたれがきてハラミがきて色々きて、しばらく経ってカルビが2人前くる。何枚かカルビを食べて私はもう満足。やっぱり胃が小さくなっているのかもしれない。普段、一人暮らしをしているときは食に対してはあまりに雑で、朝とか昼とか夜とか、そういう枠組みからは逸脱した食生活が展開されている。実家で久しぶりに体重計に乗ってみたら少し痩せていた。スリッパを履いて乗って、少し痩せていた。父と兄は締めにもう2人前のタン塩を頼んでいた。


そのまま祖母の家に寄ってお土産を渡す。こちらは祖母からリクエストされていたニューヨークチーズなんちゃら。「一緒に呼ばれよう」と開封して食べる。焼肉でパンパンのお腹に、別腹ではなくたしかに同じ腹に、その重たいチーズが届けられた。まだいくつかあったそのチーズのやつをまた私を思い出しながら食べるのだろう。存分に思い出してください。祖母のiPhoneが変わっていた。私のより断然新しいやつ。


家に帰ってたしか寝た。明日は朝から用事がある。そのために帰ってきたのだ。猫は3匹のうち1匹だけ私の近くで寝てくれた。まるまったその背中を撫でると少し嫌がる。枕の高さが気に入らない。


そういえば高校時代に世話になった同級生(変な意味じゃなく)の誕生日だった。ただその人はまだ浪人している。共通テストも終わった今、連絡を入れるべきか迷っていたら日付が変わってしまった。覚えてはいたんだよ。代わりにここに書いておこう。

お誕生日おめでとう。酒酒酒!