20260108
細い電柱。
散髪をしに家を出る。半年ぶりの美容室。大学に入って2年弱、大学の方で新しい美容室を探すのを面倒がっているため髪は肩まで伸びている。前回、美容室に行ったときに短くしようと思ったが、美容室の鏡越しに伸びた髪の毛を見て、もう少しこの子達と過ごそうと、パーマをあてるだけにとどめたのだった。アイデンティティーの6割をその髪型に託している。託していた。今回こそは切ろう。しっかりとそう心に決めて車に乗り込んだ。家を出てすぐの細い道。向こうの方から車が来る。道が細いため、どちらかがバックして避けなければならない。ハンドルを握っていた母親は少々面倒くさそうにシフトレバーを握って「R」に入れる。ピーッピーッピーッ・・・
背中に受ける強めのツッコミ。うわっ。なんもボケてないよ??後ろを振り向くと、そこには細めの電柱があった。そう。細めの電柱にバックで突っ込んだのだ。うおぅ!母親は車を降りて後方に回る。萎えている。後ろのドアがべっこりと凹んでいるらしい。ただ、走れない程ではなさそうだからとりあえず美容室に向かうことに。予約の5分遅れで到着する。ちなみに事故ってなくてもおそらく間に合っていない。私は美容室に入って席に座る。母親は車屋や父親や保険屋などに電話している。私はそれを尻目に「今回はもう短くします。」と美容師に告げる。1時間後には私は切られたたくさんの髪の毛の中心で、新しい私になっていた。頭が軽い。バカになったか?
事故というレアな出来事。修理費は40万円らしいが、まあいいんじゃない?おもしろいじゃん。誰も怪我はしてないし。一番の被害者は、、5分待った美容師でしょ。傷心気味の母親と祖母の家に行ってお土産を渡したりお年玉をもらったり。色々と出かける計画があった今日は、一本の細い電柱によって粉砕された。やっぱり一番の被害者は、行く予定だった本屋かもしれない。修理費は40万円。40万円。ふぅ。
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