20260111

ピーク。


今日は成人式。美容室に行って髪の毛をセットしてもらう朝。天気は曇り。風が強い。

友人と一緒に会場に向かう。人で、つまり二十歳の奴らで、ごった返している。中高一貫に通っていたこともあり、出会うのは高校ぶりの人か小学校ぶりの人。必然的に中高が同じだった人たちと言葉を交わす。結局、成人式やその前後で小学校が一緒だった人と話すことは一度もなかった。何人かはいたけれど声を掛けることはしなかった。輝いていて。怖くて。強くて冷たい風に震えながら一度家に帰る。成人式中に流されたダイジェストムービー的なものに感化されて、高校時代に私が学校で撮った写真や動画を繋いで雑な動画を作る。作りながらあの頃を思い出す。あの日の思い出。あの人との思い出。当時のその空間にいた人たち。彼らが二十歳になって、同じ声で同じ笑顔で集まる。この日記を書いている実家の小部屋で動画を仕上げ、パソコンを持って家を出る。もう一度スーツを着て、父親にコートを借りる。

同窓会。会場に入ってパソコンでその動画を会が始まるまでの間、流しておく。入ってくる同級生たち。男はスーツを着て、髪の毛を染めたり伸ばしたりピアスを開けたりして。女の人たちは成人式の振袖姿からドレスに着替えている。改めて成人式における男女の負担の差を痛感する。今日ばかりはデートは男性が奢るべきだという声に首肯する。高校3年の時の担任も来て、同窓会が始まる。優等生だった友人が乾杯の音頭をとる。円卓で安っぽいノンアルコールのサワーで乾杯する。担任と久しぶり話したりして、ゆっくりと会が終わる。最後に集合写真を撮ることになって並ぶ。会場の従業員が誰かのスマホで写真を撮る。もういいかな?という雰囲気になったが、まだ列は乱れない。私は列から離れ、持ってきていたカメラを取り出す。会場の人にそれを渡して写真を撮ってもらう。一瞬だったけれど、同級生たちが並んでいるのを正面から見た。いい景色だった気がする。カメラでの写真撮影も終わり、会は終わった。写真を後で見返したら、スマホの方が綺麗に撮れていた。スマホを侮ってはならない。でもカメラで撮った写真の方がなんとなく雰囲気はよかった。

友人3人と、23時から予定されているカラオケでの会までの間、居酒屋に行く。風はさらに冷たくなっていた。乾杯の音頭をとっていた彼と来月から海外に行く彼、そして数日前に飼っていた犬が亡くなってしまった彼。今日、そのことを彼から聞いた。掛ける言葉はうまく見つからなかったけれど、彼がnoteにその犬について書いたと言っていたので、それを読んだ。これまで「日記書きなよ〜」と言ってきたけれど、なんだかそんなことを言っていた自分が恥ずかしくなるぐらいに、彼のその文章は良かった。すごく良かった。普通にちょっと泣きそうだった。

居酒屋では、私はカルピスとコーラを飲んだ。私はもうお酒を飲まない。先月、東京で友人と居酒屋に行って気持ち悪くなった時、そう誓った。2時間ほど駄弁る。海外に行く彼のとんでもないエピソードにびっくりしたり、同窓会で撮った集合写真を見たりしながら話した。次に予定されているカラオケの会はただのカラオケではない。私と乾杯の音頭の彼は、そのことを知っていた。別の友人に電話して、

「来る?でも生半可な気持ちで来ちゃダメだよ。」

と誘ったりして居酒屋を出る。カラオケボックスへ。もう予約はとってあるらしい。母校の近くの道を通る。意外と変わっていて驚く。建物がなくなって道が広くなっていたり駐車場ができていたりした。

学生証で自分が二十歳であることを証明して部屋に入る。始まった。久しぶりのこの感じ。そこから午前5時ぐらいまでカラオケにいた。仔細をここに書くのは差し控えるけれど、そのカラオケの部屋で撮られた写真や動画を見返しながらこうして今日や昨日の日記を書いていると、自分でも理由はわからないが「ただただ楽しかったなぁ」と思えてくる。センチメンタルに『若者のすべて』でも聴きたくなってくる。

学生時代はそんなに話す機会がなかったIくんと話したり、一緒に学級委員をやっていたTさんと水を買いに誰もいないドラッグストアの駐車場にある自販機まで歩いたり。ほとんど話したことのなかったまた別のTさんが向けてきたスマホのカメラにピースをしたり。なんなのだろうこの楽しかったという感情は。この記憶はどんな思い出になるのだろう。あの用水路の水面とか自販機とかミラーボールとかあのコップに入った少量のお酒とかあの人の表情とか。別に酔っていないのに、みんな好きだよ、と思っている。なんでそんなことを思っているのか自分でもわからない。ミラーボールのライトでカラフルになった私は、きっと輝いていた。今日は人生の一番おいしいところだった気がする。

「昨日のカラオケ、、楽しかったなぁほよよ」と送って

「あれは楽しかった」と返ってきて、嬉しくなる。


じゃあね!またいつか!