2017年度研究会活動報告

2017年度研究活動報告

6月3日

「情報科学技術社会」キックオフミーティング

開会挨拶:河本英夫(東洋大学文学部、IRCPセンター長)
【講演】
海野敏(東洋大学大学社会学部)「コンピュータとダンス~モーションデータが触発する振付創作」
清水高志(東洋大学総合情報学部)「≪情報の時代≫と二一世紀思想」
【総合討論】
「プログラム展開についての協議」

7月26日

研究会「西洋自然観との対峙における日本哲学の形成」第1回

【講演】
鈴木道也(IRCP研究員)「中世ヨーロッパの自然観―13世紀の百科全書から―」
司会:相楽勉(IRCP研究員)
【研究打ち合わせ】
山本亮介(IRCP研究員)、木村一(IRCP研究員)、鈴木道也、相楽勉「西洋的自然観との出会いと受容をめぐって―哲学・文学・国語学の観点から―」

7月29日

「情報科学技術社会」第2回研究会「情報、身体、ネットワーク―21 世紀の情報理解に向けて―」

開会挨拶:河本英夫(東洋大学文学部、IRCPセンター長)
【講演】
西垣通(東京経済大学コミュニケーション学部)「人工知能とネオ・サイバネティクス」司会:河本英夫
廣野喜幸(東京大学大学院総合文化研究科)「情報科学の歴史」司会:坂本邦暢(IRCP研究員)

9月9日

「現代アジアにおける聖者崇拝の諸相」第1回研究会、共催:「南アジア思想・文化」研究会第1回

【趣旨説明】
井田克征(金沢大学)「聖者と社会:群衆に向かって開かれること」
【セッションA)中世東アジアにおける聖者信仰の形成】
佐々木聡(大阪府立大学)「中国古代の聖人と奇瑞」
久留島元(同志社大学)「中世日本の「聖」像:一遍聖をめぐる聖視と忌避」
【セッションB)現代イスラーム社会における聖者】
拓徹(KINDAS)「20世紀カシミールの生ける聖者たち:モダニティー、スーフィズム、セキュラリズムの政治」
高尾賢一郎(東京外国語大学AA研)「現代シリアの聖者像:イスラーム法学者アフマド・クフターローを事例に」
コメント&ディスカッション
閉会の辞にかえて―全体のコメント 宮本久義(IRCP客員研究員)

9月30日

研究会「西洋自然観との対峙における日本哲学の形成」第2回

坂本頼之(IRCP客員研究員)「新井白石の西学観とその影響」
播本崇史(IRCP客員研究員)「西周における西学と儒学」
小路口聡(IRCP研究員)「日本の近代化と道德の問題――西村茂樹『日本道徳論』を読む――」
吉田公平(IRCP客員研究員)「明治大正期の陽明学運動」
司会:相楽勉(IRCP研究員)

10月14日

連続研究会「近世哲学への新視点」第1回

笠松和也(東京大学大学院人文社会系研究科博士課程)「『政治論』のテクスト校訂と訳注の問題」
寅野遼(東洋大学大学院文学研究科博士課程)「経験と最も調和するもの――スピノザ『政治論』後半部をどう読むか」
星川竜之介(千葉大学大学院人文公共学府博士課程)「スピノザは社会契約論者なのか――日本の政治思想史研究の側面から」

10月21日

シンポジウム「聖典はどのように伝えられたのか―宗教の言葉と思想を考える」

開会の辞
梶原三恵子(東京大学准教授)「インドにおけるヴェーダの伝承について」
森祖道(元愛知学院大学教授)「初期仏典(三蔵)の編纂(結集)と伝承(口伝と書写)――インドよりスリランカへ――」
渡辺章悟(IRCP研究員)「大乗仏典の伝承者―dharmabhāṇaka(説法者)の位置づけ」
現銀谷史明(IRCP客員研究員)「チベットにおける『倶舎論』の伝承:ダライ・ラマ一世の倶舎論註への系譜」
全体討論 司会:宮本久義(IRCP研究員)
閉会の辞

11月22日

「即興ダンスワークショップ テーマ「“舞踏?”ワークショップ~舞踏とは何か?」」

講師:向雲太郎(舞踏家・振付家)

11月25日

連続研究会「近世哲学への新視点」第2回

渡邊裕一(学習院大学非常勤講師)「ジョン・ロックの平等、民主政、寛容―ジョナサン・イスラエル『精神の革命』への応答―」
竹中久留美(東洋大学非常勤講師)「イスラエルのヒュームとスコットランド啓蒙」

12月16日

シンポジウム「哲学と歴史学とを生涯学習として学ぶ意義」

開会挨拶:鈴木道也(IRCP研究員)
【提題1 哲学】
川添信介(京都大学理事・副学長)「哲学――自由になるための学び」
【提題2 歴史学】
高山博(東京大学教授)「中世地中海から現代世界を見る」
【提題3 教育学】
矢口悦子(東洋大学教授)「生涯学習では哲学や歴史学をどのように学んできたか」
登壇者間での質疑応答、フロア・ディスカッション 司会:辻内宣博(IRCP研究員)
閉会挨拶:坂本邦暢(IRCP研究員)

12月19日

「南アジア思想・文化」研究会第2回

橋本泰元(IRCP研究員)「中世インドにおける神への信愛―『インド・大地の讃歌 』と民衆的バクティ運動―」

12月23日

国際哲学研究センター・神経現象学リハビリテーション研究センター主催「第9回人間再生研究会」

開式の辞:河本英夫(東洋大学文学部、IRCPセンター長)
【特別講演】
山口光國(セラ・ラボ)「メディカルセラピストとしての臨床を考える」
【講演】
稲垣諭(IRCP研究員) 「臨床空間再考」
【症例研究発表Ⅰ】
大越友博(芳賀赤十字病院)「臨床と治療技法の間-整形外科系症例の諸類型について」
【症例研究発表Ⅱ】
唐沢彰太(脳梗塞リハビリセンター)「様々な病態を有する左半球損傷症例に対する臨床-失行症とその他の現象への治療可能性-」
【総合討論】
司会:河本英夫

12月24日

シンポジウム「自然と人間の関わりの在り方を追究する」

開会挨拶:河本英夫
【基調講演】司会:山田利明(IRCP研究員)
花木啓祐(IRCP研究員)「自然の恵みと人間の消費活動」
【講演1】
嘉田由紀子(前滋賀県知事、前びわ湖成蹊スポーツ大学学長)「生成する環境学としての生活環境主義の実践と地域政治への応用」
【講演2】
中静透(東北大学大学院生命科学科教授、総合地球環境学研究所特任教授)「森と人のかかわりをふりかえる」
【全体討論】
司会:河本英夫、金子有子(IRCP研究員)
閉会挨拶:河本英夫

●2018年

1月16日

「南アジア思想・文化」研究会第3回

三澤祐嗣(IRCP研究支援者)「ヴィシュヌ派とバクティ運動の展開:序説」

1月20日

「情報科学技術社会」第3回研究会「情報、技術、ネットワーク―21世紀の情報理解に向けて―」

開会挨拶:河本英夫
【講演】
信原幸弘(東京大学大学院総合文化研究科教授)「人工知能とは何者か」
木村一基(日本将棋連盟棋士)「人工知能について思うこと」 司会:信原幸弘

連続研究会「近世哲学への新視点」第3回

有賀雄大(東京大学人文社会系研究科博士課程)「「驚くべき学問の基礎」―1619年の思索をめぐる研究の現在―」
佐藤真人(日本学術振興会特別研究員)「デカルトの方法形成の一側面―ラムス、弁証法、記憶術に抗して」

2月17日~18日

連続研究会「近世哲学への新視点」第4回&ワークショップ

【2月17日 研究会】
大西克智(熊本大学准教授)「受動・意味・情念―デカルト『情念論』再考」
【2月18日 ワークショップ
今井悠介(日本学術振興会特別研究員)「クラウベルク『オントソフィア』とデカルトのEgo」
大野岳史(IRCP客員研究員)「幾何学者の誤謬―『ポール・ロワイヤル論理学』(1664)第9章におけるデカルト主義」
コメンテーター:村上勝三(IRCP客員研究員)