【書籍の紹介】『現象学のパースペクティヴ』が刊行されました

『現象学のパースペクティヴ』刊行

当研究センターでは、平成28年度の研究成果として『現象学のパースペクティヴ』を刊行いたしました。本書は、現時点で展開可能な現象学の研究の多彩な方向性を、各執筆者が意識して作成した論考の集成となっております。ぜひご一読いただきますようお願い申し上げます。

表紙

書籍情報

編著:河本英夫、稲垣諭
出版社:晃洋書房
ISBN:978-4771028616
ページ数:220
出版年月日:2017年3月20日
価格:2,500円+税

目次

はじめに 稲垣諭

【Ⅰ 現象学的方法】

●現象学の深化

植村玄輝 「記述と論証:ブレンターノとフッサールの場合」
武藤伸司 「本質直観と時間意識」

●現象学の外から、外へ

坂本邦暢 「デカルトを読むフッサール:コギト、場所、時間」
山口一郎 「学際的哲学としての神経現象学の方法論」


【Ⅱ 現象学的メタモルフォーゼ】

●触覚・身体

河本英夫 「触覚性転換:現象学的探求の拡張」
廣瀬浩司 「「肉の告白」としての哲学:メルロ=ポンティ最晩年の思想の彼方に」

●臨床・主体

稲垣諭 「臨床と影:操作と変容する主体の現象学」
岩崎大 「解体される死:本来性の可能性をめぐって」

●他者・言語

加藤敏 「ウィトゲンシュタインにおける構造論的言語理解:フロイト、ラカンを対照として」
吉永和加 「現象学から他者論へ:他者論の宗教化とその回避の可能性」

●魔術・芸術

武内大 「魔術的仮想世界の現象学:イメージ・夢・幻覚」
中山純一 「現象学の文学化の試み:詩歌の現象学に向けて」