編著:吉田公平、岩井昌悟、小坂国継、国際哲学研究センター第1ユニット
出版社:教育評論社
ISBN:978-4905706397
ページ数:300
出版年月日:2016年1月27日
価格:2,500円+税
目次
はじめに 岩井昌悟
第一部 儒学と近代日本
第一章 西田幾多郎の「修養」と「研究」、夏目漱石の「こころ」の苦悩:吉田公平
第二章 西周と陽明学 ――「生性劄記」における「当下便是」説批判をめぐって――:小路口聡
第三章 蔡元培と井上円了における宗教思想の比較研究:王青
第二部 仏教と近代日本
第一章 釈迦信仰の思想史的展開――『悲華経』から大乗非仏説へ:西村玲
第二章 日本近世仏伝文学の世界:岩井昌悟
第三章 梵暦運動史の研究――19世紀の日本における仏教科学の展開――:岡田正彦
第四章 日本近代における伝統の「発見」―井上円了の『仏教活論序論』:三浦節夫
第五章 井上円了の「近代佛教」:ゲレオン・コプフ
第三部 哲学・文化と近代日本
第一章 「美学」受容に見る明治期の人間観――西周の「美妙学説」を手掛かりに――:相楽勉
第二章 大西祝と『良心起源論』:小坂国継
第三章 個の確立と善なる世界――西田幾多郎『善の研究』における人間観と世界観――:白井雅人
附論 明治期と自然災害:出野尚紀
『ポストフクシマの哲学――原発のない世界のために』
東京電力福島第一原子力発電所事故は、発生から4年を経て、いまだ終熄の糸口すらつかめないでいる。巨大な被害をもたらし続けるこのカタストロフィを私たちはいかにして生き延びるのか。そして哲学はそのために何を語ることができるのか。哲学者と実践者とが「フクシマの後」、われわれの直面する課題を考える。