第2ユニット日仏合同研究会「デカルト:形而上学の道徳」を開催いたしました

東洋大学国際哲学研究センター共催日仏合同研究会

「デカルト:形而上学の道徳」

 「デカルト:形而上学の道徳—村上勝三の退職を記念して」(Descartes : la morale de la métaphysique. Pour saluer Katsuzo Murakami)は2015年9月19日(土)に、パリ第1大学で開催され、盛会のうちに多くの稔りを生み出して終了した。この会は、パリ第1大学を中心にしてもう7年ほど連続して開催されている「セミネール・デカルト」の一環であるとともに、東洋大学国際哲学研究センター第2ユニット「方法論研究」の一環として、日仏共同で開催されたものである。

9月19日(土)の朝9時30分から、昼休みなどを経て、午後5時過ぎまで発表と討論が続いた。開会挨拶に続いた発表を順にあげれば以下の通りである。

この後にカンブシュネル氏による総括討論がなされ、閉会された。

 この学会の報告会は、11月7日に東洋大学白山キャンパス6号館文学部会議室にて行われた。大西氏からは「連続と断絶―日仏コロック:La Morale de la métaphysique を終えて―」と題して、村上研究員からは「デカルト形而上学と道徳の基礎【要旨】Métaphysique de Descartes et le fondement de la morale」と題してそれぞれ報告が行われた。この会ではデカルト研究および方法論の今後の展望について発表がなされ、白熱した討論がなされた。そして、相互理解の難しさと絶え間ない議論の場を作っていくことの重要性が説かれ締めくくられた。

 また、これらの成果は、フランス側ではインターネット上で公開され、日本側では『国際哲学研究』別冊8「デカルトにおける形而上学と道徳――村上勝三の仕事を引き受けて」として2月に公刊された。