書籍紹介)

「ベーシックインカムの時代が始まる」

その理由と財源および導入手順

・テクノロジーの進化に伴う必定の帰結

・導入しなければ市場経済が崩壊してしまう

著者:のらねこま

 ロボットとAIによって20年後の日本では50%の仕事が奪われる?!。そんな予測が多くの専門家から指摘されています。もしそうなれば失業者が溢れデフレ恐慌で経済が崩壊してしまいます。そうしたリスクに備えてベーシックインカムという仕組みがにわかに注目を集めてきました。ベーシックインカムとは就労している、していないにかかわらず、全ての国民に一定の所得を無条件に給付する仕組みです。一方、ベーシックインカムは大多数の人々にとってまだ理解が進んでいるとは言えません。

 ベーシックインカムと聞けば多くの人は「最低限の生活保障」つまり社会保障の延長であると考えがちですが、その考えはすでに時代遅れになりつつあります。ベーシックインカムは社会保障ではありません。社会保障を必要としない未来社会を実現するための、新しい経済システムなのです。テクノロジーの進化によって人間の労働が不要になりつつある現代、資本主義や共産主義というそれまでのイデオロギーに変わる新しい時代の幕開けがまもなく始まろうとしています。