置賜地方

白布温泉「山の季」

吾妻屋旅館「眺望露天風呂」

白布温泉「山の季」

白布温泉は、2000年3月の「中屋旅館」からの失火により、東屋旅館とも焼失してしまいました。かつて東・中・西屋旅館と堂々たる茅葺屋根が3軒並んでいた面影はなく、茅葺は西屋旅館のみで中屋旅館跡地は歯抜け状態です。東屋、西屋旅館とも民芸調で近代的になりました。

「昭和初期の中屋旅館」 (絵葉書より)

「山の季」こじんまりと機能的な部屋

「山の季」は山交バス等のユトリアグループが経営する旅館です。(現在は蔵王温泉の高見屋グループが運営を受託)バブル景気の頃に開業したと思われますが、当初からかは分かりませんが、部屋数も少なく、食事処も個人客・小グループに対応した造りとなっており、ゆったりと過ごせる空間を提供してくれています。食事もなかなかハイレベルで旬の郷土色溢れる食材で楽しませてくれました。

檜風呂と石風呂が男女入替制で入れます

最上階ですので展望がききます

風呂は最上部3階にあり展望風呂と称して、広々とした造りの檜風呂と大理石風呂が男女入替制となっていました。展望といっても温泉街の一部や道路を挟んだ向かい側の山並みが望めるだけで、残念ながら渓谷が望める訳ではありません。明るく気持ちよく浸かれるお風呂といった印象です。

さすが米沢藩、食事のレベルは高い

朝食はヘルシーに郷土料理

朝食時には一刀彫の実演即売が行なわれたりと、食事・施設・サービスとも十分満足する宿で、これ以上望むものはないはずなのに、何かもっとサプライズがほしいと思ってしまいます。野趣豊かな露天風呂や散歩できる庭園等でしょうか。それとも歴史でしょうか?ちょっと贅沢すぎる要望ですが。 (2010/10/1)