蕎麦屋

金目そばの館

その他(全国各地)

富倉そば・へぎそば・霧下蕎麦

長野県北部編

木曽町開田高原

金目そばの館山形県小国町金目

山形県の南部で新潟県と隣接する小国町は飯豊山の麓にあります。「金目そばの館」は山間部の行き止まりにあるため、国道から往復30分程の寄り道になります。交通の便が悪いにもかかわらず、多くのそば好きが通ってきます。そばが茹で上がるまで、突出しを食し待ちます。十割なのにモッチリとした腰があり食べごたえ十分です。

ゴボウアザミ(左)、ウドの根?(右)

やや黒ずんだ田舎風が雰囲気にぴったり

季節の天ぷらと一緒にどうぞ

行者にんにくの花の部分です

今回は山菜の時季にお邪魔したので山菜のフルコースになりました。どれもこれも下処理が適切だからか?新鮮だからか?癖がなく、山菜が苦手な私でもパクパクといけてしまいました。とことん自家製で、粕漬も自家製ドブロクの酒粕だそうです。えっ!酒税法違反?と思って聞いてみると、アルコール度数が低く合法だそうです。ということは十分アルコールにならなかったカスの粕?(失礼しました。美味しゅうございました。)

行者ニンニク、コシアブラ、ヨモギ他

ちょっと見にくいですが、

行者ニンニクの揚餃子(左下)

山菜セット(別注です)

通称アオミズ(ヤマトキホコリ)

キャラブキ(右上)、ウドの粕漬(下)

その他(全国各地)

「金太郎そば山本屋」(福島県大内宿)

「大山桜」(山形県西蔵王高原)

そば処木鶏」(福島市飯坂町廃業

川俣軍鶏の親子丼「そば処木鶏」

長野県山形村に「そば処木鶏」があり、福島県出身らしいのです。どうも上記の飯坂町「そば処木鶏」の暖簾分けらしいです。機会がありましたら、もとい機会を作って確認してまいります。では、行ってきま~す。

言い忘れましたが、長野県白馬村八方の「りき」にも信州黄金軍鶏の親子丼がメニューにあります。そばとセットでどうぞ。

「旅館仙洛」(長野県松本市奈川)

とうじそば旧奈川村の名物そば

ふもと屋」(長野県開田高原

そばがき「ふもと屋」

「生粉打やじま」(群馬県富岡市

山岳手打ちそば 一寿」(新潟県新発田市)

韃靼蕎麦と更科蕎麦のセット

見ているだけで食べたくなってしまいます。

蕎麦屋(富倉そば・へぎそば・霧下蕎麦)

 【そば処 郷土(ごうど)】

長野県中野市 飯山市富倉地方から移転しアザミ科の雄山火口(おやまぼくち)という植物(店内に飾ってあります)の繊維をつなぎに打つそばを中野市内で食べさせてくれます。独特の腰と風味は布海苔のへぎ蕎麦と共に、つなぎを使った蕎麦の双璧を成しているかのようです。そして郷土料理として、笹にもち米入りの酢飯をにじりつけその上にぜんまい・干椎茸・味噌漬等を甘がらく煮込んだ具を乗っけた笹寿司も素朴で美味です。山菜天ぷらも見逃せません。

 【かじか亭】

長野県飯山市富倉にあり、盛りはやや小さいですが大変おいしいです。第三セクター経営となっておりメニューも豊富で土産品もいろいろ販売しております。飯山市と新井市(新潟県)を結ぶ国道二九二号線を通るときは是非昼時間に合わせて立ち寄りたいですね。

【とみざわ】

共にそばで有名な富倉地方と十日町市(新潟県)の中間に位置する新潟県津南町の「とみざわ」は布海苔の香りがするへぎそばでした。お品書きには手打ちと機械打ち細麺があり、へぎそばという名は何処にも出てきませんがセイロ盛りがあると書いてありました。食卓には浅葱がコップに立ててありそれをかじりながら食べます。やはり手打ちは腰といい、舌触りといい、味わいが全然違う。たらふく食べたいときは機械打ち、味わいたいときは手打ちと云う事なのでしょう。

へぎそば「とみざわ」(新潟県津南町)

【由屋】新潟県十日町市土市

 布海苔が多いのか麺は青みが掛かりかなり固めのへぎ蕎麦です。汁は辛めで薬味はわさびでなく洋辛子です。盛りが大変多いので浅葱の球根を薬味としてかじりながらまだまだ食えるぞと気合を入れながら食します。満腹になること請け合いで、食べ終わった後はもう当分いらねーと思わせるのですが、一日もしないうちにまた食べたくなる蕎麦なのです。へぎは大中小あり付きだしもついてかなり格安です。天ぷらも大盛(2人前程度あります)ですので少食の方は要注意です。ついでに申し添えますが、お酒もたっぷり入って安いです。うれしい。

【そば工房若月】長野県信濃町柏原

 若月一子さんがつなぎなしで打つそばは黒姫湖近く小林一茶記念館の裏手で、黒姫山が眼前に広がるやや眺望が利く地にあります。この地方は霧が多く良質な霧下そばで有名です。つなぎなしですので甘み風味が違います。それでいてしっかり腰がありつるっとしています。かつ盛りが大きいのです。言うことなしです。そして昔の保存食であった「凍り蕎麦」を復活させ土産として販売しています。(2002/9/1)(閉業したようです。残念!要確認!)

手前が大ざる、奥が普通ざる

霧下蕎麦「そば工房若月」(信濃町)

蕎麦屋(長野県北部編)

【まえだ】【林檎舎】(長野県白馬村八方集落内)

【大法院】【和味亭】【膳】【りき】(長野県白馬村八方周辺) 

白馬村と言えば以前は「そば神」くらいしか思い浮かびませんでしたが、今では蕎麦街道といった具合に軒を並べています。スキーは午前中にして昼は街で蕎麦と決めました。ゲレ食なんて、もうさようなら。どこも基本的には二八蕎麦で細麺、薬味は大根おろし・ねぎ・わさびの三点セットです。

どこの蕎麦がどうだと書こうと思いましたが、違いは微妙なので混乱してきました。(※参考、まえだ:つゆやや甘め、ボリュームあり、林檎舎:コシ強し、大法院:最も上品、田舎蕎麦もあり、膳:居酒屋風で雰囲気よし、和味亭(なごみてい):まじめで先鋭)

とにかくはずれはありませんのでどこでも入ってみて下さい。そばの量が5段階に選択できる「りき」を最近はよく利用します。

「蕎麦処 りき」の「ぶっかけそば」

(西京味噌、蕎麦の実、すずしろ、ネギ、花鰹)

邪道の食べ方かも知れませんが、癖になる旨さ!

「まえだそば店」(白馬村八方)

【おたり名産館】長野県小谷村千国

ここは白馬村とはちょっと違って挽きぐるみに近い感じがする田舎風です。麺もやや太めです。そばおやき「ちゃのこ」もあります。 

【美郷】長野県大町市美麻新行 

白馬村と長野市を結ぶオリッピク道路から旧美麻村で少し大町側に入ったところです。周りには数軒の集落が見えるだけです。それなのに玄関前にはテントと順番待ちの名前書き帳が置いてあるではないですか。こんな山村でとまずびっくりです。今では「新行のそば」として、すっかり有名になってしまい大変な混雑です。 

待つ間、そば湯で作った羊羹が付き出しに登場し、次いで薄焼きが出てきます。そばのクレープと云ったぐあいで上に味噌が載っております。そしていよいよざるです。口に含んだ瞬間、何人かの口から思わず「ん、うまい!」とこぼれました。 

【仁の蔵】長野県信濃町柏原 

信濃町ICで高速道を降り目指すは以前紹介した「霧下そば庵」(手打そば工房若月)です。今ではカーナビのお陰で迷わず行けますが、以前は探していると思しき県外ナンバーの車がぐるぐるその辺を廻っていました。昼前に到着したにもかかわらず店の前に張られたテントに10人近くの順番待ちができているではないですか。止む無く「凍り蕎麦」を買い占めて、ネットで調べた別の店「仁の蔵」(にのくら)へ記憶を辿って行く羽目になったのでした。 

出し汁に入れるとふわっと蕎麦の香りが

(所謂冷凍乾燥の製法で、今で言う即席麺です)

信濃町から戸隠方面へ少し行ったところの仁之倉地区の畑の真ん中にポツンとあります。10人も入ればいっぱいになるくらいの小さな店で、野菜直売所の看板が目に付き、そば屋の看板はうっかり見逃しそうです。地元のおじさんがポツンポツンとやってきて天ざるを注文しています。(どうもこれがベストチョイス)大ざるもボリュームに大満足。二八そばだが小麦粉のモッチャリツルツル感を感じさせない、そば粉100%ではないかと思わせる美味しさです。 

そば団子も素朴でなにやら懐かしい味でした。子供は「残ったそばみたい」と言って拒絶!?、後で調べると確かに残ったそばを潰して団子状にして油で揚げ甘辛いタレをつけるとありました。何と鋭い。自分が鈍感なだけ? 

仁之倉(にのくら)地区の農家が集まり、蕎麦の栽培、製粉、そば打ちまで行っているとのことで、なるほどと言える蕎麦でした。他に大豆を栽培し味噌も製造販売しています。(2017/4/1)