大分県
由布院温泉「梅園」
由布岳・杵築市武家屋敷
湯平温泉「旅館 志美津」
英彦山
やまなみハイウェイ(九重町長者原)
由布院温泉「梅園」
湯布院町にある由布院温泉です。かつて由布院町と湯平町が合併して湯布院町となったと云いますから、大変紛らわしい命名となっています。まあ、そのような事はどうでも良いのですが、今最も有名で人気のある温泉と言っても良いでしょう。近くの旧湯平町にも湯平温泉があり、こちらは湯治場の雰囲気を残す鄙びた温泉街となっております。 (今は湯布院町と云う町は存在しません。合併により由布市が誕生し、湯布院町は地名としてのみ残存しています。もっとどうでも良いお話です。)
狭霧台から望む由布岳
由布岳(正面登山口から)
由布岳頂上から由布院温泉を望む
露天風呂から望む由布岳
活火山の由布岳の麓に、ゆったりとした造りの和風旅館が点在し、あちらこちらに源泉があり、湯量豊富で湧出量は日本第3位と云いますからすばらしい。しかも古くから開発規制に取り組み、高層ビルが林立するような温泉街等なく、自然と街並みが一体となり保全されています。天気が良ければ、町の至る所から由布岳の雄姿が望めます。欠点と云えば道が曲がりくねっていて狭い事ぐらいです。長点でもありますが、車では難渋します。
平屋建てのロビー棟
もったいないくらい広い庭園
「名苑と名水の宿」と称する「梅園」に、今回お世話になりました。広大な敷地に、フロント・売店・食事処があるロビー棟と宿泊棟、離れ、大浴場、家族風呂がそれぞれ独立した建屋になっています。おまけに広い庭園の中に、お洒落な喫茶&バーまであります。客室も二間続きのゆったりとした造りが基本です。
明るい半露天岩風呂
風が心地よい半露天檜風呂
広過ぎる?貸切露天風呂
基本的に居間と寝室が別
由布岳がどんと正面に望める場所に大露天風呂が設えてあり、天気が良ければ最高のロケーションを提供してくれます。他にもガラス張りの半露天岩風呂や檜風呂があり、天候に影響されずに温泉を堪能できます。無料貸切露天風呂も2ヶ所あり、露天風呂付離れもあります。
豊後牛、大分冠地鶏、くろめ汁等々
襖で仕切られた個室食事処(朝食)
食事は個室食事処か庭園を望むレストランとなり、レベルの高い会席料理が提供されます。黒川温泉でもご紹介した冠地鶏は、大分県で品種改良された烏骨鶏を交配させた地鶏だそうです。地鶏と言えば、身がやや硬く歯ごたえがあり、旨味が濃くやや値が張ると云うイメージですが、冠地鶏は旨い・安い・柔らかいがキャッチフレーズだそうです。
朝霧に包まれた「金鱗湖」
宿の近くにある「佛山寺」
地形をうまく利用した城下町(杵築市)
「酢屋の坂」(杵築市)
有料で見学できる武家屋敷
「勘定場の坂」(杵築市)
温泉街には金鱗湖、佛山寺他の神社仏閣、美術館等も多く、一日では全部回りきれません。別府温泉や大分空港も近く、高速道の整備されつつありますので、武家屋敷が残る杵築市(きつきし)や国東半島を周遊することも可能です。また、由布岳は小学生でも遠足で登れる山として親しまれています。(短時間で登れますが、意外と登りがきついですので要注意です。)(2015/6/1)
湯平温泉「旅館 志美津」
「ここから先、男子用トイレ」とか「『今だけ男』の独自ルール適用もご遠慮ください」との看板が、高速道路SAのトイレに出現しているそうです。中高年女性が多い団体客の場合、どっと男子用に雪崩込む社会現象?が多発しているのです。そういう私も以前、被害にあいました。混浴は良いけど、混便はご勘弁を願います。混浴においては過去に何度も被害に会いました。被害と言えるかどうか別にして、先に入られていると入れなくなるのです。と云うわけで、今回は以前混浴であった大洞窟風呂が名物の、湯平(ゆのひら)温泉「旅館志美津」です。
かつては混浴であった「大洞窟風呂」
奥の仕切柵がなく繋がっていたらしい?
平成28年熊本地震により、近隣温泉街ではゴールデンウィークに大量キャンセルが発生しました。由布院温泉に近い湯平温泉は、直接的な被害がないにもかかわらず、「旅館志美津」では300件超のキャンセルだそうです。私は余震まだ収まらない連休前に訪れました。「こんな時に温泉旅行とは不謹慎な」とおっしゃる方もおいででしょう。自分にできるのは、せめてもキャンセルせずに旅行を決行することくらいでした。なんと宿泊客は自分一人だけという正に一人ぼっち温泉旅行でした。お風呂も食堂も温泉街も仲居さんまでも独り占め状態なのですが、なにやらゴーストタウンに迷い込んだかのようでした。
温泉街入口、門柱?鳥居?車止め?
だんだん狭く急になる
入口手前にある共同浴場「橋本温泉」
共同浴場「銀の湯」
河原にある共同浴場「砂湯」
男女入替制の共同浴場「中の湯」
最も歴史のある共同浴場「金の湯」
こんなに狭いのに車が
300年前に造られたという石畳の狭くて急な坂の両側に、旅館や土産物・飲食店が立ち並ぶ様は、往時の湯治場としての隆盛を彷彿とさせます。赤提灯がずらりと並び、日頃は散策する観光客でにぎわっているはずですが、地震の影響で地元の人がちらほらと共同浴場へ足を向ける姿を見かけるだけでした。古く小さな旅館が多く、道が狭く交通の便が悪いため、由布院温泉に比べると苦戦しておりましたが、最近では日本らしい温泉情緒が見直され、徐々に人気が復活しつつあるようです。特に外国人客に人気上昇中のようで、高級路線の由布院と違い、料金は格安です。
夕食はクラッシック音楽が流れる喫茶室
他に宿泊者ゼロで、ぼっち宴会
朝食は食事処で
半露天風呂も併設
「旅館 志美津」はもっとも奥に位置し、広い駐車場を併設していて便利です。設備は若干古く宿泊料金相応かなと思いましたが、食事処は改装されてなかなか良い雰囲気、しかも料理は和洋折衷ですが、宿泊料金以上のハイレベルな内容にびっくり、かなり得した気分になりました。「大洞窟風呂」と云っても、岩を人工的に組み上げたものですが、上部は庭になっていてかなり本格的です。 (2016/6/1)
急な流れの花合野川と旅館
渓流と庭園が望める部屋
英彦山(ひこさん)神宮奉幣殿
1時間半で上宮がある中岳山頂へ