北海道

上の湯温泉「銀婚湯」

登別温泉「旅亭花ゆら」

地球岬(室蘭市)

上の湯温泉「銀婚湯」

「道南の仙境」をキャッチフレーズにし、5000坪の庭園をぐるりと一周散歩すると1時間かかると云う。点在する源泉は5本、湧出量は毎分170リットル、内湯の他に野趣豊かな露天風呂が庭園内に点在します。途中で遭難しないのだろうか?熊よけの鈴は付けなくていいの?と思ってしまう程です。札幌から約4時間、新千歳空港から約3時間、函館から1時間半の距離にあり、交通の便が悪いのが災いしてかと言うか、幸いしてと言うべきか、コストパフォーマンスは抜群です。

森の中の一軒宿

手入れされた庭園

正に温泉三昧、請け合い間違いなしです。やはり一番人気は、5ヵ所ある貸切露天風呂です。フロントで鍵を兼ねた木札を借り、5~10分程度の散歩となります。混む時は順番待ちになります。「道中での札の交換は禁止」という注意書きがある程です。一泊だけで全湯制覇しよう等と邪な考えをすると、保養に来たにもかかわらず、せっせと仕事をしているかのようになってしまいます。

吊り橋を渡った向かい側にも

結構歩かされる「かつら並木」

「隠し湯めぐり」と称し、隠さないと

丸見え?意味が違う 「かつらの湯」

広大な庭園には、様々な草木が自然な感じに植えられており、目を楽しませてくれます。そうして辿り着いた露天風呂には、巨岩や巨木をくりぬいた野趣豊かな小さな浴槽が設えてあります。ちょっと落ち着かないくらい、囲い等の目隠しは必要最小限、「後はご自分で隠して下さい」と言わんばかり。と言っても周りには何もありませんのでご安心を。季節によっては虫刺されにご注意を。

夜間入浴禁止!「もみじの湯」

危険?「トチニの湯」

どんぐりの湯」

の湯」

渓流を模した様な大浴場

普通?の露天風呂も併設

もう一つの普通の内湯

土足厳禁?「かたらいの湯」

夕食は部屋食が基本で量・質ともなかなかのレベルです。味付けがやや濃口で量も多いので、私の場合、後半やや食傷気味となりダウン寸前に。「もう少し食べたい、ちょっと物足りないな」くらいが結構なのではと思ってしまう程でした。朝食は食事処でいただきますが、丁寧な手造り料理にこれまた満足です。

ボリューム満点(部屋食)

やっぱりこれ!北海道限定

食事処(朝食)

海藻の銀杏草(別名ミミ)

なんと、こちらの旅館の宿泊料金は、基本的に休日・平日問わず同一だそうです。「サービスが良い旅館の黄金律」と言っては言い過ぎでしょうか。しかも休日でも一人旅OKのようです。すべてにおいて、北海道らしい余裕と云うか、大らかさと優しさを感じる宿でした。 (2014/9/16)

登別温泉「旅亭花ゆら」

北海道屈指いや日本屈指の温泉地の一つ、登別温泉です。温泉街には巨大旅館が建ち並びますが、余るくらいの湧出量のため、天然かけ流しが当たり前です。しかも泉質が11種類もあると云いますから驚きです。観光を考えても新千歳空港から比較的近く、洞爺湖・有珠山・支笏湖・ニセコ辺りを周遊するなら拠点にもってこいです。

登別温泉街全景

有珠山2000年噴火の廃墟(町営浴場)

有珠山は、有感群発地震があれば必ず噴火することから「嘘をつかない山」と呼ばれているそうです。「やるぞ、やるぞ」と言っては一向にやらない私こと「有言不実行中年」にとっては大変耳の痛いお話です。おっと失礼、中年ならぬもう爺でした。さっそく嘘はいけません。洞爺湖温泉街には火山科学館があり、噴火の歴史が分かり易く展示してあります。すぐ裏手には災害遺構散策路が整備され、2000年噴火時に破壊された建物等を見学できます。少し離れていますが、火口群を間近に見られる遊歩道も整備されています。

流されてきた橋(災害遺構散策路)

破壊された菓子工場(西山山麓火口群 )

登別温泉においては、少し山手にある地獄谷が観光の目玉です。遊歩道は夜間ライトアップして「鬼火の路」と称して、闇の中の地獄谷を幻想的に演出してくれます。他にも「大湯沼」「奥の湯」「大正地獄」等、見どころも多く、原生林の中に遊歩道が整備され、歩いて周遊することもできます。 アジア系外国人が観光バスでどっと訪れておりました。一方、長野県の地獄谷野猿公園は欧米系外国人に人気あります。欧米人には温泉好きの猿が余程めずらしいようです。

遊歩道で核心部まで行ける地獄谷

「お金を投げ入れないでください」

夜はライトアップされ幻想的

巨大な源泉湖になっている大湯沼

回お世話になった「旅亭 花ゆら」は、登別温泉や函館湯の川温泉に計6軒のホテルを所有するトーホウリゾート㈱が経営しています。中でもこの宿は、豊富な湯量を利用して、露天風呂付き客室をメインにした高級路線です。少々値が張りますが、料理・サービス・施設等は十分満足いくレベルです。比較的濃口で大味な料理が多いと云うイメージがある北海道ですが、野菜豊富で繊細に盛り付けた和洋折衷の創作料理には大満足でした。朝食は食事処で和御膳をいただきますが、パン・フルーツ・デザート・飲み物等がバイキングとなっていて、ありがたいサービスです。

室蘭・登別近辺が毛ガニ漁解禁中

露天風呂付き部屋

山並みを眺めながら

大浴場・露天風呂は設備が充実し快適で、微妙に泉質の違う2種類の源泉を堪能できます。欲を言えば露天風呂からの眺めがもう少し良ければ最高なのですが。部屋の露天風呂は、もったいないくらい常にお湯が流れっぱなしですので、何時でも手軽にザブンと入れます。8階建てですので、眺めもまずまずです。

透明な泉質の「子宝湯」もあります。

大浴場と隣接の露天風呂

そんなことより、北海道限定醸造ビールの○ッポロクラシックのうまいこと。エ○スビールよりうまいのではないかと。かつて本州でも売られて飲んだことあるはずだか、それほどだったかな?北海道で飲むからうまいのか?通販で取り寄せようか、もう一度北海道まで行ってみるか?心残りはそれだけです。「おーい、おーい、北海道、北海道♪」 (2014/7/5)