長崎県

雲仙温泉「九州ホテル」



軍艦島(長崎市)

雲仙温泉「九州ホテル」( 2018年リニューアル前の記録)

グーグルストリートビューのお陰で居ながらにして、何処へでも行って疑似体験ができてしまう便利な時代になりました。富士山はもちろん、残雪の槍ヶ岳や紅葉の穂高岳等へも行けてしまう。その中の一つに軍艦島(端島)があります。通常立ち入ることができない地区の映像もあります。映画「007スカイフォール」や「進撃の巨人」等に登場し、ユネスコ世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の一つに指定された影響もあり、なかなかの人気です。天候によっては20~30%の割合で欠航または上陸不可になりますので、ギャンブル性もありますので悪しからず。 

雲仙温泉は島原半島中央の雲仙普賢岳の中腹にあり、長崎観光の拠点ともなります。普賢岳と言えば平成2年の噴火によってできた平成新山と、溶岩ドーム崩壊による火砕流とその後の土石流による災害を鮮明に記憶しております。被害があったのは島原市周辺で、雲仙温泉はちょうど反対側にあります。温泉街近くの仁田峠からは、妙見岳(みょうけんだけ)にロープウェイがかかり、ちょっと登れば平成新山や普賢岳を望むことができます。

規模は別府地獄巡り程ではありませんが、雲仙地獄のあちらこちらから蒸気が上がり、その周りに巨大な旅館が立ち並んでいます。今回お世話になった「九州ホテル」は、正に雲仙地獄のど真ん中に位置する様な立地です。私が泊まった部屋はレトロ調の洋室でしたが、ゆったりとした造りで快適、「リゾートホテルはこうでなくっちゃ!」と言った感じです。

雲仙地獄巡り 

周遊すると1時間はかかる 

九州ホテル全景 

余裕の広さの部屋 

食事は百年ダイニングと称する、雲仙地獄が眼前に広がるレストランになります。正に外は地獄、中は天国といった雰囲気です。それとも外は地獄で、中も生き地獄か?考え方次第ということにしておきましょう。料理は和洋折衷で、地元の野菜や鮮魚を洋風の味付けで味わえます。メニューの一部を選択できる楽しみもあります。 

かさごの中華風姿揚げ 

地獄を眺めながらモーニングコーヒー

温泉は酸性硫黄泉で源泉100%だと肌がヒリヒリし、加水循環している浴槽の方がまろやかに感じるくらいです。雲仙地獄は遊歩道があり観光スポットになっていますので、残念ながら眺めながら浴場に入ることはできませんが、一部垣間見ることはできます。 (2016/7/1) 

【追記】2018年のリニューアルにより、大浴場は廃止し、すべて各部屋の半露天温泉風呂のみになったそうです。

地獄に面した「大地の湯」 

「ひのき湯」の庭園露天風呂 

雲仙普賢岳から見る平成新山

大野木場砂防みらい館横の学校遺構