その他
無印良品南乗鞍キャンプ場
関西電力黒部専用鉄道
(2024年より「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般公開)
超深地層研究所
無印良品南乗鞍キャンプ場(岐阜県高山市高根町(旧高根村))
なんと!15年振りのキャンプ!キャンプ用品はまだ使えるか?それより自分はまだ使えるのか?地面の上で寝られるのか?設営の仕方を覚えているか?ロープワークは?物忘れ外来での質疑応答のような自問自答を繰り返し、今流行りのソロキャンプに行って参りました。
無印良品南乗鞍キャンプ場は、乗鞍岳の南西中腹標高1600m前後に広がる子ノ原高原にあります。露天風呂(温泉ではなく別途有料)からは眼前に御嶽山がドン!
売店・アウトドア教室・レンタルあり
乗鞍岳へは近いが登山道は閉鎖?
眺望の利くサイトもあります
向かい側には御嶽山(5月撮影)
眺望がなく道路からは段差があり4WD推奨となっているサイトを、ソロ区画サイトとして格安に利用できます。2023年は平日は1,000円(休前日1,500~3,500円)となっています。平日はガラガラにもかかわらず、ソロ区画は6区画中5区画が埋まっているではありませんか。ケチと言うよりは、賢い選択?それとも物好きかな?
2024年からは、センターハウスから離れたサイトをソロ・デュオ向けプラン(2,500円~)として利用できるようになりました。1,000円だと安すぎて申し訳ないと思われる方はこちらをどうそ。
サイトの大きさは13×13mで共通
野戦病院?これだと腰が痛くならない
火起こし・消壺兼用で炭を有効利用
まずは燻製を準備してから設営後半戦
最近は歯も胃袋も老化して、食材の選択・調整がむつかしい。しかもソロ(一人前)だと尚更です。フルコース(岩魚、サザエ、牛タン・三角・ハラミ、豚白・ほほ、焼鳥・砂肝・軟骨、堅豆腐、蒟蒻、生麩、餃子、焼きおにぎり)は望めないまでも、プチコース程度は味わいたいです。何といってもこれがメインイベントですので。
焼鳥、豆腐、野菜・・・
適当な魚がなかったのでハマグリ
安い肉は歯に、霜降りは胃に手ごわい
炭も食事も終盤になったら餃子を炙る
お酒をチビチビやりながらじっくりと
ノンオイル揚げ餃子の出来上がり!
全サイトに焚き火台が設置
焚き火に恍惚となり時を忘れる
朝食も炭火でメタボの燃料を補給
豊かな自然環境(ヤマオダマキ)
柳の木が植わってないのに「ヤナギラン」
蛍が飛んでないのに「ホタルブクロ」
ヒヨドリが鳴いていないのに「ヨツバヒヨドリ」
弓矢が無いのに「ウツボグサ」
結論!キャンプ用品も自分も多少ガタが来ていましたが、何とか使い物になりました。でもやっぱりグルキャンやファミキャンの方がフルコースが味わえ楽しいです。揚げ餃子より焼き餃子の方がうまいです?(関係ないか?)でもソロも捨てがたいのです。まあ、私の場合は流動食(主にビール)さえあれば、しかも野外点滴ならば、もう思い残すことはありません。最後の晩餐?いえいえ、また行きたくなりました。準備や後片付けは大変でしたが。
以上、お粗末でした。(2023/08/01)
関西電力黒部専用鉄道(2024年より「黒部宇奈月キャニオンルート」として一般公開)
「歩いてしか行けない温泉宿」シリーズ第1弾の「阿曽原温泉(富山県)」で、黒部ダムから欅平までにある、地下施設の黒四発電所や関西電力黒部専用鉄道の存在をご紹介しました。一般人は下ノ廊下を歩くのみですが、関西電力主催の見学会に参加すると、ほとんどが地下と云う、このとんでもないルートを、作業用乗物を乗り継いで通ることができます。乗物オタク垂涎の見学会に、オタクと言えるほど道は極めていませんが、私も参加してまいりました。ほんとんどが地下のため、写りの悪い写真ばかりですがお付き合い願います。(今回は温泉旅館と関係なくてごめんなさい。)
NHK「ぶらタモリ」でも紹介されましたが、このルートが2024年から観光コースとして一般公開されることになりました。ということは、見学会は実験台であったということですかね?北陸新幹線開通前に無料招待乗車がありましたが、あれも実験台ですか?無料だから文句言えません。
※追記:能登半島地震により鐘釣橋が損傷し一般公開が2024年10月に延期になるそうです。要確認!
見学会では黒四からの下りと宇奈月からの登りの双方向ありました。私は黒四ダムからの下りのルートを選択しましたが、キャニオンルートでは登りのルートのみの採用になった模様です。下りのルートは却下?観光という観点からは宇奈月温泉に前泊して、登りルートで黒四に、当日は室堂や大町に宿泊すればベストかと?
殉職者慰霊碑「尊きみはしらに捧ぐ」像
全身セキュリティーチェックを受けヘルメットを着用
当時普通のバスであったが、今は電気バス
途中のタル沢横坑で裏剣岳を望む(横抗は数カ所ある)
黒四発電所上部からインクラインで456mを一気に降りる
機材運搬用ケーブルカーのため約20分かかる
黒四発電所は地下施設と思えないくらいりっぱで大きい
紅白歌合戦で黒四から生中継した中島みゆき「地上の星」を改めて見て感動
下ノ廊下(日電歩道)から見た黒四発電所の送電線出口
黒四発電所からは蓄電池で走る耐熱仕様のトロッコ電車
黒部川を渡る橋の上にある仙人谷ダム駅
下の太い鉄管は発電用導水路、上が専用鉄道駅
りっぱな人見平宿舎(風呂は温泉かな?)
仙人谷ダムへは車道もあり、インクラインで運んだのか車が?
いよいよ高熱隧道
(写真は蒸気と振動で訳がわからない)
途中に駅があり、山小屋従業員の通勤?
食糧・ごみ等の運搬にも利用 ?
欅平手前の上部からは電車も運べるエレベータで下部駅へ
下部駅からは別の電車で欅平駅まで
朝から夕方まで乗物に乗りっぱなし状態はやや疲れますが、稀少な体験をさせていただきました。日本のトンネル掘削技術と電源開発への熱意にただ感服するのみ。関西電力関係者が飽きさせないように、あの手この手で資料やDVDを使って説明をしていただけます。ちょっと突っこんだ質問にも面白おかしく倍返ししてくれました。 (2013/8/5)(2024/2/16修正)
超深地層研究所(岐阜県瑞浪市)
「超深地層研究所」は地下500mに坑道を作り、掘削や維持管理技術等のための研究施設です。運営母体は日本原子力研究開発機構で、「もんじゅ」の廃炉や大洗町での被ばく事故等で最近お騒がせしております。本来は使用済み核燃料の最終処分場の技術基盤を確立するための研究施設です。
地元との協定により放射性廃棄物は一切持ち込まない、契約終了後は埋め戻す、情報公開する等が決められており、それに沿った見学会です。定期的に開催されていますので、予約をすればどなたでも参加可能です。残念ながら温泉は湧いていませんので悪しからず。(成分的には温泉かも。)
研究所周辺にある戦時中地下軍需工場を建設しようとした地下壕跡
地下壕建設に強制労働させられた中国人殉難者慰霊供養塔
この辺は花崗岩質で地盤が固いため地下壕が掘られたようです。地下壕跡地を利用した「化石博物館」や「地球回廊」等の施設があります。日本では珍しいウラン鉱山も近くにあります。(現在閉山作業中)
このような立地条件から「超深地層研究所」誘致になったようです。地質は違いますが、北海道にも同様な施設「幌延深地層研究所」があります。若干浅いためか、なぜか「超」がつきません。
前置きが長くなりましたが、後は写真ばかりです。ご興味のある方はどうぞ。
展示物を見学して、まずは講義です。
防音のため巨大な建屋に覆われています
掘削機やエレベーター等の巻上設備
掘削機械の地上施設
いよいよ狭い作業用通路から地下へ
地下500mの坑道入口が小さく見えます
意外と快適な?立坑作業用エレベーターで約5分で地下500mへ
最後は約22mのらせん階段、急ぐと目が回る
地下500mに到着、中は地熱で蒸し暑い
カナリヤの代わりにセンサーが設置
もちろん禁煙、禁屁?です。センサーが反応し警報が
大きな止水弁で坑道に水を封じ込めて試験中
染み出す地下水の排水設備、温泉だったら浸かりたい
もう一つの立坑(通常は通気口として、非常口にもなります)
有害物質が漏れた場合、地下水によってどの様に染み出すか調査中
最後はビル8階分約22mのらせん階段を登る
真っ暗な立坑を地上脱出用エレベーターがお迎えに降りてきました。閉所恐怖症でないことが確認できました。
(終わり。最後までお付き合いありがとうございました。)(2017/8/1)