青森県

酸ヶ湯温泉

根城(八戸市)

酸ヶ湯温泉「酸ヶ湯温泉旅館」

「見ればまいね、見せればまいね」通訳すると「見てはいけません、見せてはいけません」マナー低下が混浴の存立を脅かしかねないと設立された「混浴を守る会」のキャッチコピーです。湯治文化の総本山とも云うべき酸ヶ湯温泉「ヒバ千人風呂」の入口にある看板です。

浴場内は写真撮影厳禁ですので、雰囲気等は公式サイト等でご覧ください。入口が浴場より1.5m程高い位置にあるため、初体験の方は、入るなり眼前に広がる160畳もある浴場全景に圧倒されます。しかも空間には柱が一本も無いのです。潰れないのか心配になるくらいです。昔でしたら、混浴初体験の方も驚かれたかもしれません。今は男女の境を、奥の方まで厳重に衝立で仕切られていますが、30年前は申し訳程度でした。入口等はどうぞ見てくださいと言わんばかりの状態でした。(その他-混浴体験談パート1参照)現在は、女性専用時間も設定されました。

背景に八甲田山を望む

ヒバ千人風呂のポスター

子宝の湯「まんじゅう蒸し」

温泉が湧き出す「地獄沼」

30年前の食事は、旅館部は部屋出しで冷たいトンカツがメインディッシュという質素なものでした。若かったので苦にはなりませんでしたが、今でも鮮明に覚えているくらい驚きました。現在は、湯治部は居酒屋風食堂で、旅館部は大広間で和定食をいただきます。宿泊料金の割には、うれしい想定外の豪華な内容に驚かされます。「これじゃ湯治にならないじゃないの」と苦情が殺到しないかと?湯治棟には自炊場もありますが、利用者はごく少数で、湯治と云うよりも格安な旅館を利用しているという感覚です。冷たいトンカツ出したら逆に苦情殺到です。

湯治部の食事と思えない

夕朝食とも広い食堂で

テレビもある湯治部屋

改装され綺麗な6号館

やはり湯治文化・混浴文化は廃れつつあると認めざるを得ません。かつて美容室・理髪店まであるのに驚かされたものでしたが、今は代りに足裏マッサージ店が進出していました。食品売店も無くなり、立派なお土産売店の片隅に生鮮食品がわずかに置いてあるだけです。やむなくビールのつまみは、スナック菓子になってしまいました。地元の手作りの味を楽しみにしていましたが、残念!「混浴を守る会」永久名誉顧問の三浦敬三さんには申し訳ないですが、もう無理に混浴を保存することないのではと思ってしまいました。

紅葉燃ゆる八甲田山 (酸ヶ湯から)

車が通れない階段国道(竜飛岬)

観光は八甲田山や奥入瀬渓流・十和田湖が定番です。八甲田山の周囲にある温泉をハシゴするのもいいですね。今回はちょっと足を延ばして、津軽半島の十三湖や竜飛岬、青函トンネル記念館に寄りました。(2016/2/1)

青函トンネル斜坑線

作業抗道「青函トンネル記念館」

「竜飛崎灯台」

レーダー施設の向こうに津軽海峡

「十三湖」と「中島遊歩道橋」

シジミの産地として有名な「十三湖」