青森県

ランプの宿「青荷温泉」

根城(八戸市)

ランプの宿青荷温泉」

「ランプの宿 青荷温泉です。」と電話で応答されていますので、表題にも「ランプの宿」を入れました。しかし!実は電気はちゃっかり来ているのです。山小屋のように自家発電&蓄電池ではありません。電柱は途中で無くなりますが、立派なメーターもありケーブルが裏からこっそりと侵入しているようなのです。と云うことは都会人向けの演出でしょうか?しかし!ここは詮索するのは止めて、素直にランプの明かりを楽しむとしましょう。

私のように老眼鏡のお世話になっている目にはかなり厳しいのです。食事は目と舌で楽しむものと言いますが、懐中電灯で照らさないと何を食べているのか分からない状態です。久しぶりのキャンプ生活のようでした。しかも肩を寄せ合い、膝を突き合わせるような狭い食堂ですので、お隣やお向かいとの境界線もあいまいで、どこまでが自分の器か注意深く確認しながらいただきました。したがって写真撮影は遠慮いたしましたので、実際の光景はご想像にお任せとなります。申訳ありません。

「よぐきたねし」看板がお迎え

露天風呂へは青荷川を渡る

一人旅用部屋

トイレ洗面所は共用

当然テレビやコンセントもありませんので、もうお風呂三昧するしかありません。開口部が大きく渓流を眺めながら入れる「健六の湯」。竜神の滝を眼前にする露天風呂併設の「滝見の湯」。温めで長湯できる「露天風呂」(混浴)。こぢんまりと落ち着く「本館内湯」。内湯以外は一度外に出る必要がありますが、吊り橋を渡ったり足湯に寄ったり、ちょっとした散策気分が味わえます。

外来入浴可の「健六の湯」

帳場さ銭(じぇんこ)納めでね

混浴露天風呂(女性タイムあり)

新しくなった「本館内湯」

「滝見の湯」の内湯

「滝見の湯」の露天

やはりランプのお陰か、格安な料金のためか、なかなかの人気です。金曜日には津軽三味線の生演奏があり、ランプの明かりの中での演奏は幻想的で旅情が沁みわたります。私の地元、石川県の能登にも「ランプの宿」という温泉旅館がありますが、こちらはハイグレードで超人気となっており、ランプの存在は風前の灯火です。電気に切り替えた方がよっぽど楽で安心なのに、ここまでランプにこだわっているのには感心するばかりです。

手入れは大変だが稼ぎ頭?

ロビーにもずらりとランプ

観光は黒石温泉郷や大鰐温泉、弘前市が近く、ちょっと足を延ばせば、八甲田山、十和田湖、奥入瀬渓流があります。ちょうど石垣修復のため、弘前城の天守閣が曳家される最終段階を見学することができました。 (2015/12/1)

あれ、天守閣がない! (石垣修復中)

石垣がないと何だか変 (曳家中)