秋田県
乳頭温泉郷
「鶴の湯温泉」
秋田駒ヶ岳と田沢湖スキー場(仙北市)
乳頭温泉郷「鶴の湯温泉」
「鶴の湯慕情」を引用して鶴の湯温泉の紹介とします。
田沢なる湖水のほとり、天(あま)かける乳頭のふもと、火の山駒の尾根近く、人知れず咲く湯花一輪、勘助鶴を見たりとて、その名ゆかしく伝わり、幾山河越えて佐竹の殿も来ぬ、本陣跡にその名とどめつ、新緑萌ゆる木木の膚、水車はめぐる夏の晩(くれ)、秋錦繍の夜半の月、いずこともなく生保内(おぼね)節、かくて歴史は遠されど、変わらぬ湯の香呼子鳥(よぶこどり)、薬師の利益(りやく)あらたかに、今よみがえる 秘境 鶴の湯
わかり易く今風に言い換えますと。
田沢湖の畔、乳頭山の麓、秋田駒ヶ岳の尾根近く、幾山河越えて北陸から一人の爺が来て、正に新緑の候、殿様でもないのに新本陣に泊まる。露天風呂にて演歌の鼻歌を口ずさみ、湯浴みと般若湯のご利益あらたかに! 以上、大変失礼しました。
湯治場を象徴する門がお出迎え
本陣にある事務所(右)でまず受付を
黒湯、白湯、滝の湯、中の湯と泉質の違う4つの源泉があり、温泉三昧請け合いです。違いは?まったりほかほか?、ざわざわさっぱり?・・・分からなくなってきました。1週間位湯治しないと実感不能ですかね?
鶴の湯と云えば混浴露天風呂
女性は右から潜水艦のように侵入
混浴露天風呂と同じ「白湯」
「黒湯」男性脱衣場からは両方入れる
一号館にある内湯、源泉は白湯
シャワー等の洗い場もあります
新本陣にある貸切家族風呂
風呂上がりには「秘湯ビール」を
「秘湯ビール」は日本秘湯を守る会の限定商品だそうです。生産は田沢湖ビール?ということはここが本家本元?ウィ!
宿泊棟は本陣、1号館、2・3号館、新本陣、東本陣と別棟になっています。人数・滞在日数・要望等により選択できます。
茅葺きの「本陣」(トイレ・囲炉裏付き)
平日一人宿泊可の2・3号館
通路を挟み向い合う本陣と2・3号館
鶴の湯慕情の看板と水車
1号館から新本陣へ
1号館から新本陣への渡り廊下
新本陣にある談話室
新本陣の客室(トイレ・洗面所付き)
食事は山菜・岩魚・山芋等、山の幸が並びます。爺にとってはボリュームあり過ぎで、品数はそのままで量が半分で良い位でした。
夕食は部屋で(東本陣・新本陣・本陣)
姫竹の刺身・岩魚の刺身、そば
かなり大ぶりの岩魚です
湯がいた刺身姫竹はプリプリ
フライの姫竹はコリッコリ
名物の芋団子汁(これで2人前)
朝食は1号館大広間でいただきます
コロナ対策の朝食会場
さすが絵になる秘湯です。ついつい写真が増えてしまいます。
「一度は行ってみたい秘湯」という言葉が良く使われますが、「何度でも行きたくなる秘湯」ではないでしょうか?今度は是非冬に行ってみたいと思いました。すると冷え性の女房は拒否、それならば今度はスキーかスノーシュー持参でぼっち旅で再挑戦です。ちょっと道のりが遠いですが。(2022/9/1)