中通り

高湯温泉「玉子湯」

鎌沼と酸ヶ平(吾妻連峰)

高湯温泉「玉子湯」

福島県の磐梯山や吾妻山系辺りは温泉の宝庫で、野趣豊かな秘湯が点在しています。磐梯吾妻スカイラインの猪苗代町側入口に近い奥土湯温泉や野地温泉等は紹介済みです。今回ご紹介するのは福島市側のスカイライン入口にある高湯温泉です。

スカイラインへ通じる道路近くの小さな渓谷のあちらこちらから湯が湧き出しています。日光湯元と同じ様に、源泉には屋根だけの小屋がかけられており、豪雪地帯を物語っています。

一番手前(下流)に位置する「玉子湯」には、昔ながらの茅葺の共同浴場が外風呂「玉子湯」と称して残っていて、湯質、雰囲気とも最高です。残念ながら旅館から一度外へ出る必要性から、夜間入浴禁止は残念至極でした。朝6時からはちょっと遅すぎです。皆フライングしていました。露天風呂もいくつか併設され展望・湯質とも外風呂「玉子湯」と比較すると個人的には今ひとつと感じましたが、やはり一番人気です。快適な内湯も2ヶ所用意されていて、設備は充実しています。

渓谷を挟んだ向かい側の斜面には庭園と温泉神社が配置され、ちょっとした散歩コースとなっておりました。奥まで登りきるとゴルフ場にあっけなく出てしまい、展望の良い散歩コースに変身します。倒産したゴルフ場の一部を旅館組合が買取り、散策コースとして整備中とのことです。途中、山菜のコシアブラを採っているグループに遭遇し、しばし山菜教室と相成りました。ちょうどタラの芽、コシアブラがピークの時季で、行く先々で味わうことができました。

庭園の中にある湯小屋「玉子湯」

「玉子湯」内部

源泉

露天風呂